時の迷路 ~恐竜時代から江戸時代まで~ (迷路絵本) 

いくつもの時代を描いた絵本の迷路作品。

綺麗な絵柄で、ただの迷路としても面白いが、
それぞれのページに隠された絵があることも特徴。
一度迷路を解き終わった後でも何度でも楽しめる内容になっており、
まるで「ウォーリーを探せ」を読んでいるかのようだった。

恐竜時代から江戸時代までのストーリーを追体験でき、
日本の歴史を勉強するにもいいかもしれない。

モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―

不登校で自殺をした生徒の母親から学校側が訴えらえる裁判の顛末を描いた
ノンフィクション小説。

凄まじい。

いわゆるモンスターペアレントと教育現場とのやり取りが描かれるのだが、
他人にひたすら迷惑をかけ続け、
虚偽の主張し続ける母親に恐怖を感じる。
こういう人に日常で出会ってしまった場合、
どのように接すればいいかわからない。
自殺した生徒が不憫で仕方がない。

思い通りにいかない息子を追い詰めて自殺をさせてしまった後でも、
息子をだしにして教育現場に攻撃を仕掛ける様子は、
ホラー小説よりも恐ろしい。

学校側・他児童の保護者が一枚岩となり裁判に臨んでいくため、
『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』よりも、
まだ安心して読むことができた。

でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

教師が生徒に対していじめを行ったとされる事件
『福岡市「教師によるいじめ」事件』の顛末を描いたノンフィクション小説。

ある保護者からの身に覚えのない抗議をきっかけに、
普通の教鞭を行っていた教師が免職となっていく様子が恐ろしい。

周囲のメディアも過熱報道で、教師が一方的に悪者であると決めつけ、
また、周りの人も保護者に関わりたくなく、
だんだんと孤立していく様子もつらい。
教師が冤罪であることをわかっている前提での話
となっていることがまだ救いのところ。

教師という仕事の困難さが改めてわかる小説。
虚言癖のあるモンスターペアレントの対応が必要となることについて、
この教師の運が悪い、ということで終わらせずに、
学校や教育委員会が守っていく必要があると感じた。

地雷グリコ

地雷グリコ (角川書店単行本)
青崎 有吾(著)
5つ星のうち4.5
¥1,732

勝負強い女子高生が
特殊ルールのある「だるまさんが転んだ」や「グリコ」などのゲームで戦っていく話。

相手の裏をかくような騙しあいのゲームをしていくのだが、
主人公の戦略がしょうもなく姑息でイマイチ。
5つのゲームのうち、最後のゲームは見ごたえがあったが、
ラノベ的な文体で全体的に幼く、小説として期待外れの出来だった。

もしも徳川家康が総理大臣になったら

「もしも徳川家康が総理大臣になったら」通常版 [DVD]
眞邊明人(原著), 武内英樹(監督), 浜辺美波(出演), 赤楚衛二(出演)
5つ星のうち3.7
¥3,600

徳川家康などの歴史上の偉人をAIとして蘇らせ、政治を実施させる話。

序盤のスピード感が凄まじく、
バシバシと思い切った政策を推し進めていくのが気持ちいい。
始めは受け入れられなかった世論も少しずつ味方になっていき、
日本が豊かになっていくことがわかるのも良い。

尺の都合で、織田信長以外の大臣の凄さがあまり表現されていないのは残念だったが、
現代に対して嫌味なところがなく、みんなで力を合わせていく様子は良い。

ただ、中盤から身内のゴタゴタが焦点となってしまい、
お互いの足の引っ張り合いになったことが残念。
諸外国の脅威に対して、力を合わせて立ち向かっていく、というストーリーならば、
もっとスッキリするだろう。
パスワードの件も蛇足だった。

「僕が考えた最強内閣による国造り」という序盤のテンポとインパクトは良かったものの、
中盤から失速して、退屈になってしまった作品。

プラダを着た悪魔

ファッション雑誌の仕事に就くことになった女性が、
無理難題を解決しながら、だんだんと仕事の楽しさに目覚めていく話。

初めはオシャレに無頓着だった主人公が、
だんだんとファッションのことが好きになっていく様子は
ワクワクするし応援したくなる。

編集長からパワハラをされつつも、
仕事を進めていくことで周囲から認められていき気持ちがいい。

登場人物の全員が妥協を許さないプロの姿勢で仕事を第一に考えており、
「家庭が崩壊したら昇進の時期」というセリフに笑ってしまったが、
これが核心なのかもしれない。

仕事に命を懸けている女性たちの賢明な頑張りに勇気がでるし、
ファッションというものに興味が出る作品だった。

飛行迷宮学園ダンゲロス 『蠍座の名探偵』 (講談社BOX)

超能力を扱う世界観の中で、
仲間を殺した犯人を探すため、他校の生徒たちが主人公の高校に乗り込んでくる物語。
私が大好きなダンゲロスシリーズの小説の一つ。
漫画版は読了済み。

相変わらずのダンゲロスの世界観という印象。
主人公側に能力者がいないことに対して、
癖のある能力者たちが蹂躙していく様は絶望するし、見ごたえがある。
他の作品ではまず見ることのない斬新な能力者のバトルも楽しめる。

一応ジャンルとしては推理小説を掲げているが、
そもそも「なんでもあり」の世界観のため、
謎解きの爽快感というよりは「ああ、そうだったのね」という程度に落ち着く印象。

まずはシリーズ一作目『戦闘破壊学園ダンゲロス』を読んでその世界観に触れ、
奇想天外なバトルの魅力に惚れ込んだら、続けてこちらを読むと良いだろう。。

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
ビル・パーキンス(著), 児島 修(翻訳)
5つ星のうち4.4
¥1,683

お金の「貯め方」ではなく「使い方」に焦点を当てた啓発書。

「死んだらお金は使えない」という前提のもと、
どのような意識を持ってお金を使っていくべきかが詳細に書かれている。

著者は、残りの時間・健康・お金のバランスが重要であり、
その年齢や健康状態でなければ使えないお金については、
積極的に使うべきだと説く。
この理論はまさにその通りだと思うし、大いに参考になった。

これまでは投資などで収入を増やすことばかり意識していたが、
残りの寿命を意識しながら、どのタイミングで何を行いたいのかを
考えるきっかけを与えてくれる本だった。

宇宙の卵<全2巻>

宇宙の卵 上 (ジャンプコミックス)
程野 力丸(著)
5つ星のうち4.5
¥1,715 (コレクター商品)

念じただけで人を殺せる能力を得た人類の話。

斬新な世界設定で、
細かい条件の発想次第でいくらでも話を広げられるため、
始めのほうはワクワクしながら読んだが、
全体的にSF設定を生かし切れていないのが残念。

主人公の行動が全体的に雑であり、エピソードの向かう先がふわふわしていた。
解決方法については納得したが、それを実現するまでの調査や研究が省かれており、
全体的にご都合主義で進んでいったのが気になった。

ダレカレ

ミニゲームのようなマウスクリックだけで読み進めるビジュアルノベルゲーム。
1時間ほどでクリア。

とても面白い。

どのゲームも説明がないが、
直感的に理解できるレベルデザインになっているのが秀逸。

ある女性を描いたストーリーなのだが、
ゲームの状況とマッチしており、心に来るものがある。
遊んだおかげで、自分の今後の人生についてまでも考えさせられてしまった。
このような作品を遊べることは幸せだ。

ぜひ事前知識なしにプレイしてほしい作品。
ダウンロードはこちらから。