0歳でも、1歳からでも大丈夫! 赤ちゃんが夜早く、長く眠る かんたん ねんねトレーニングBOOK

乳児が自力で眠れるようになるトレーニングを解説した本。

タイトルには「ねんねトレーニング」と掲げられているものの、
内容は「赤ちゃんが泣いてもすぐに抱き上げず、様子を見ましょう」といった対応が中心で、
期待したほどの体系的なノウハウは載っていない。

生活習慣の根本的な見直しというよりは、
寝かしつけの小手先のテクニックに終始している印象で、
そのため、抜本的な改善を求めて読むと物足りなさを感じるだろう。

乳児の生活リズムや睡眠環境を根本から整えたい方には、
本書よりも『ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』を
おすすめする。

ハイパーインフレーション<全6巻>

体から贋札を生み出せるようになった少年が、
奴隷として売られた姉を救うために奔走する話。

面白い。

生み出せる贋札が、すべて同一の発行番号という致命的な弱点があるのだが、
主人公が知恵と工夫でその壁を乗り越えていく展開がたまらない。
敵対勢力との頭脳戦、そして贋札の特性を生かす発想の数々に驚かされる。

キャラクターの造形やセリフ回しも緻密で、
全6巻を一気に駆け抜けてしまうほどの疾走感がある。
経済の成り立ちを学ぶ知的好奇心を満たしつつ、
純粋なエンタメ漫画としても一級品。
おすすめ。

ドラゴン桜2<全17巻>

ドラゴン桜2 フルカラー版(1) (コルク)
三田紀房 (著)
⭐ 5つ星のうち4.6
¥71

「ドラゴン桜」の続編。
東大合格者がいなくなってしまった龍山高校に再び赴き、
東大合格を目指す生徒を育成していく話。
舞台は前作と同じだが、
一部の登場人物が重なる程度なので、
前作を見ていなくても問題なく話についていける。

相変わらず面白い。

本作は2018年に発刊されたもので、
前作から大きく時間が進んでおり、
TwitterやYouTubeが当たり前にある時代背景になっている。
スパルタ教育は時代遅れとされ、
子どもを褒めて伸ばすなど教育理念も変わっており、
時代の移り変わりを感じさせる内容。

前作ほどの強烈なインパクトを持った教育理論こそ登場しないが、
今の時代にフィットした教育テクニックが学べる漫画。
前作を楽しめた方なら、今作も面白いと感じるだろう。

新築戸建と火災保険

新築戸建と火災保険
新築戸建と火災保険
posted with AmaQuick at 2026.09.14
藪井馨博 (著)
⭐ 5つ星のうち4.4
¥1,540

火災保険の基礎知識を解説した一冊。

内容は、火災保険・家財保険・地震保険の3種類がある、
地震保険は単体では加入できない、といった初歩的なレベルにとどまる。

こういう人にはこのプランがおすすめ、というような
著者独自の踏み込んだ見解はなく、
自分に合った保険を選びましょうという一般的な結論で締めくくられているため、
具体的な提案やアドバイスを求める人にとっては、期待外れとなるだろう。

また、タイトルに「新築戸建て」とあるものの、
特に新築戸建てに特化した内容は見当たらなく、
あくまで火災保険の超入門書・概要の確認用という印象。

ドラゴン桜 フルカラー版<全21巻>

ドラゴン桜 フルカラー 版(1) (コルク)
三田紀房 (著)
⭐ 5つ星のうち4.5
¥715

高校の経営状況を立て直すため、
東大合格に特化したコースを新設し、
生徒たちに東大へ入るための勉強法を叩き込む話。

2003年発刊と、すでに20年以上前の漫画だが、
今読んでもめちゃくちゃ面白い。

受験の真髄を、漫画という形式で分かりやすく解説されており、
登場人物全員が妙に人間臭くて、思わず感情移入して応援してしまう。

また、単なる受験テクニックにとどまらず、
子育てや親の在り方についても独自の持論が展開されており、
それらも非常に面白く参考になる。

現代とは時代背景が異なるため、
センター試験の描写など、
今の受験業界と一部ズレが発生してしまっている箇所があるが、
そんなことは全く気にならないほど読み応えのある作品。
強くおすすめ。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉

「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズの続編で、
前作「叛逆の物語」における世界改変後の出来事が描かれる。
全能となった暁美ほむらの前に、見知らぬ三人の魔法少女が訪れる話。
舞台設定やキャラクターに関する詳しい説明はないため、
前作までの視聴は必須。

映像美は凄まじく、
多彩なカット割りや想像をできない演出には息を呑むほどだが、
対比して脚本が非常にイマイチ。

登場人物たちの心情の変化や行動のモチベーションが読み取れず、
展開についていくことが出来ない。
各キャラクターの目的は達成できていないはずのため、
終わり方には納得ができず、
何か大事なシーンを見逃してしまったのではないかと不安になるレベル。

トカゲ電話の設定や中盤の魔法少女の戦闘など、
それがなくても物語が成立してしまう蛇足に感じるシーンやキャラクターも存在し、
全体的にまとまりに欠ける脚本になっていたのが非常に残念。

作品を通して何か伝えたいテーマがあったのかもしれないが、
それを受け取りきることができなかった。
前作がとてつもないクオリティだっただけに、
期待外れのデキだった。

世界一幸せな子どもに親がしていること

世界一幸せな子どもに親がしていること
リナ・マエ・アコスタ (著), ミッシェル・ハッチソン (著), 吉見・ホフストラ・真紀子 (翻訳)
⭐ 5つ星のうち4.0
¥1,760

先進国のなかでも子どもの幸福度が一番高いとされるオランダについて、
その理由を文化や社会風土の観点から解説した本。

競争が少なく、寛容でおおらかな国民性が、
子どもの人格形成に大きな影響を与えていることが様々な事例を通じて描かれている。

例えば、何よりも家族で過ごす時間を大切にする国民性や、
独特の教育システムと子育ての福利厚生などの社会構造が挙げられる。
また、自転車大国であり、自転車に乗れないと何もできないといった背景から、
親が子どもの世話を焼きすぎるのには限界があり、
その結果、かえって子どもに多様な自立心が養われていくという点も興味深く読み取れた。

早期に教育を詰め込むよりも、親は子育てにおいて適度に肩の力を抜き、
子どものやりたいように遊ばせることが、
オランダに限らず子育てには大切なのだろう。

子どもを成長させるには、親は子どもを信頼しなければならなく、
過剰な心配を捨て去り、子どもを自由にさせることの重要性がよく分かる本だった。

マネーの拳<全12巻>

マネーの拳(1) (コルク)
三田紀房 (著)
⭐ 5つ星のうち4.3
¥69

プロボクサーを引退して会社の経営者となった主人公が、
事業を進めて業績を上げていく話。

面白い。

土壇場の大逆転劇といった過剰な演出はなく、
自分の信念に基づいて淡々と事業を推し進めて成功していく様子が描かれる。
フィクションではあるが、人材・資金集め、上場、株主総会など、
現実でも十分に起こりえる物語だろうという納得感がある。

経営者がどのような考えや視点を持って事業を進めるかを知る、
良いきっかけとなる作品。

正しいお母さんってなんですか!?「ちゃんとしなきゃ」が止まらない!今日も子育て迷走中

令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!の作者が、
育児でのイベントや自身の考えをまとめたコミックエッセイ。

相変わらず面白い。

前半は育児イベントのまとめとなっており、
行事ごとの内容や参加した時の心境が、ユーモア多く描かれている。
著者のぐうたらな一面を見せつつも、一生懸命に育児へ向き合い、
周囲への感謝を忘れない姿にはとても好感が持てる。

後半は一転して、産後うつの話となるのだが、
前向きでパワフルなイメージだった作者が、
どのような経緯でうつになり、当時どんな感情を抱えていたのかが描かれ参考になった。
それを乗り越えた先で見つけた価値観の数々は、非常に説得力がある。

センシティブな内容であり、作品を作るまでに葛藤があっただろうと感じる。
多様な価値観を知ることができる一冊だった。

令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!

ある女性がコロナ禍での
妊娠から出産までを描いた育児エッセイ漫画。

面白い。

出産にまつわるきれいごとを
独自の視点でぶっちゃけていく痛快さがたまらない、
言われてみれば確かにその通り、と納得させられる内容。
育児のリアルな情報も多く、とても勉強になった。

漫画としての演出やセリフ回しも秀逸で、
ご本人は死ぬほど辛くて苦労したはずなのに、
終始笑いながら読み進めてしまう。

これまで読んだ育児エッセイの中で一番面白く、
もっと早く読めればよかったと思ったほど。
おすすめ。