投稿者「fsato」のアーカイブ

世界一幸せな子どもに親がしていること

世界一幸せな子どもに親がしていること
リナ・マエ・アコスタ (著), ミッシェル・ハッチソン (著), 吉見・ホフストラ・真紀子 (翻訳)
⭐ 5つ星のうち4.0
¥1,760

先進国のなかでも子どもの幸福度が一番高いとされるオランダについて、
その理由を文化や社会風土の観点から解説した本。

競争が少なく、寛容でおおらかな国民性が、
子どもの人格形成に大きな影響を与えていることが様々な事例を通じて描かれている。

例えば、何よりも家族で過ごす時間を大切にする国民性や、
独特の教育システムと子育ての福利厚生などの社会構造が挙げられる。
また、自転車大国であり、自転車に乗れないと何もできないといった背景から、
親が子どもの世話を焼きすぎるのには限界があり、
その結果、かえって子どもに多様な自立心が養われていくという点も興味深く読み取れた。

早期に教育を詰め込むよりも、親は子育てにおいて適度に肩の力を抜き、
子どものやりたいように遊ばせることが、
オランダに限らず子育てには大切なのだろう。

子どもを成長させるには、親は子どもを信頼しなければならなく、
過剰な心配を捨て去り、子どもを自由にさせることの重要性がよく分かる本だった。

マネーの拳<全12巻>

マネーの拳(1) (コルク)
三田紀房 (著)
⭐ 5つ星のうち4.3
¥69

プロボクサーを引退して会社の経営者となった主人公が、
事業を進めて業績を上げていく話。

面白い。

土壇場の大逆転劇といった過剰な演出はなく、
自分の信念に基づいて淡々と事業を推し進めて成功していく様子が描かれる。
フィクションではあるが、人材・資金集め、上場、株主総会など、
現実でも十分に起こりえる物語だろうという納得感がある。

経営者がどのような考えや視点を持って事業を進めるかを知る、
良いきっかけとなる作品。

正しいお母さんってなんですか!?「ちゃんとしなきゃ」が止まらない!今日も子育て迷走中

令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!の作者が、
育児でのイベントや自身の考えをまとめたコミックエッセイ。

相変わらず面白い。

前半は育児イベントのまとめとなっており、
行事ごとの内容や参加した時の心境が、ユーモア多く描かれている。
著者のぐうたらな一面を見せつつも、一生懸命に育児へ向き合い、
周囲への感謝を忘れない姿にはとても好感が持てる。

後半は一転して、産後うつの話となるのだが、
前向きでパワフルなイメージだった作者が、
どのような経緯でうつになり、当時どんな感情を抱えていたのかが描かれ参考になった。
それを乗り越えた先で見つけた価値観の数々は、非常に説得力がある。

センシティブな内容であり、作品を作るまでに葛藤があっただろうと感じる。
多様な価値観を知ることができる一冊だった。

令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!

ある女性がコロナ禍での
妊娠から出産までを描いた育児エッセイ漫画。

面白い。

出産にまつわるきれいごとを
独自の視点でぶっちゃけていく痛快さがたまらない、
言われてみれば確かにその通り、と納得させられる内容。
育児のリアルな情報も多く、とても勉強になった。

漫画としての演出やセリフ回しも秀逸で、
ご本人は死ぬほど辛くて苦労したはずなのに、
終始笑いながら読み進めてしまう。

これまで読んだ育児エッセイの中で一番面白く、
もっと早く読めればよかったと思ったほど。
おすすめ。

東京のど真ん中で、生活保護JKだった話

東京のど真ん中で、生活保護JKだった話 (コミックエッセイ)
五十嵐 タネコ (著)
⭐ 5つ星のうち4.8
¥1,238

両親が働けず、生活保護を受けていた家庭で育った著者のコミックエッセイ。

とても面白い。

物心ついた時からの困窮生活で、
普通なら非行に走ってしまってもおかしくないほどの過酷な環境にも関わらず、
主人公は前向きで常識的、そして勤勉であるところが素晴らしい。

なんとか現状を変えようとする子どもならではの工夫の数々が、
面白おかしく描かれていくが、
その行動一つ一つがポジティブで、読んでいるこちらまで励まされる。

途中に挟まれる当時を振り返るコラムも読み応え抜群であり、
作者の頭の良さや人柄の良さがにじみ出ていて、読後感がとても心地良い。

本人にはどうしようもない理不尽で厳しい環境を垣間見ながらも、
逆境を行動力で覆していく姿に勇気をもらえる一冊。
とてもおすすめ。

孫育てでもう悩まない! 祖父母&親世代の常識ってこんなにちがう? 祖父母手帳

祖父母世代と親世代が関わる際の、
お互いの期待や不安を解消する方法を紹介した育児書。

『孫ができたらまず読む本―子育て新常識から家族とのつき合い方まで』
同様にQ&A形式で書かれているのだが、
そのQ&Aの内容があまりにずさんで、正直閉口してしまった。
読んでいて「当たり前だろう」「そんなわけないだろう」と感じるのは、
自分が当事者だからなのだろうかと、逆に心配になってしまったほど。

同ジャンルには他にもっと良い育児書があるため、
あえて本書を選ぶ必要はなく、そちらを読んだ方がいいだろう。

孫育ての新常識 幸せ祖父母のハッピー子育て術 増補改訂版

祖父母世代が子育てにどう関わればトラブルになりにくいかを紹介した一冊。

見せ方は違うが、書いてある内容は
孫ができたらまず読む本―子育て新常識から家族とのつき合い方まで』とほぼ同様。
現代の子育ての何が大変で、それに対して祖父母がどうサポートしていくべきかが紹介されている。

祖父母の視点で「親との接し方」を学べる点は参考になる。
ただ、内容自体はオーソドックスなので、
同ジャンルの中から自分にとって読みやすい文体の本を1冊選んで読めば事足りるだろう。

孫ができたらまず読む本―子育て新常識から家族とのつき合い方まで

現代の育児がどのようなものかを紹介した、祖父母向けの育児書。

過去の常識と現代の常識を対比して解説されているが、
今の親世代にとってはすべて既知の内容であるため、わざわざ読む必要はないだろう。
ただ、要所に挟まれる、親と祖父母の間でどのような問題が発生したかの体験談のコーナーは
具体的で参考になった。

子育ての中心は親であるため、祖父母は必要以上に育て方に口出しをしないこと、
また親世代も、祖父母世代に子どもの面倒を見てもらうことを
当たり前と思わず、感謝をもって対応することの重要性を改めて理解できた。

0歳の赤ちゃんの気持ちがわかる本 言葉のない1年間には意味がある

0歳児の動作や運動に着目し、
彼らとどのようにコミュニケーションをとるべきかを紹介した育児書。

「言葉を話せない分、しぐさや表情から赤ちゃんの気持ちを理解しよう」
というメッセージが終始語られているが、正直そこまで目新しい内容ではない。

イラストが豊富で書いてあること自体はわかりやすいものの、
内容はすべて一般論の域を出ない。
そのため、育児に対する理解が格段に深まるというわけではなかった。

パパもママも必読!子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック

オモコロライターのヨッピーが、
育児をするにあたって考えたことを綴った一冊。

全体的にライトノベルのような文体で書かれており、作者の個性が前面に出ている。
そのため、読み手によって好き嫌いがはっきりと分かれるだろう。

内容としては、育児というよりも「生活する上で必要だと思ったこと」の紹介に近い。
「体力をつけよう」「ふるさと納税をしよう」といった育児とは直接関係ないトピックも多く、
純粋な育児本としては正直いまいちなもの。

巻末のTips集は参考になったものの、
熱心なヨッピーファンでなければ、あえて読まなくてもいい本。