「マンガ」カテゴリーアーカイブ

ハイパーインフレーション<全6巻>

体から贋札を生み出せるようになった少年が、
奴隷として売られた姉を救うために奔走する話。

面白い。

生み出せる贋札が、すべて同一の発行番号という致命的な弱点があるのだが、
主人公が知恵と工夫でその壁を乗り越えていく展開がたまらない。
敵対勢力との頭脳戦、そして贋札の特性を生かす発想の数々に驚かされる。

キャラクターの造形やセリフ回しも緻密で、
全6巻を一気に駆け抜けてしまうほどの疾走感がある。
経済の成り立ちを学ぶ知的好奇心を満たしつつ、
純粋なエンタメ漫画としても一級品。
おすすめ。

ドラゴン桜2<全17巻>

ドラゴン桜2 フルカラー版(1) (コルク)
三田紀房 (著)
⭐ 5つ星のうち4.6
¥71

「ドラゴン桜」の続編。
東大合格者がいなくなってしまった龍山高校に再び赴き、
東大合格を目指す生徒を育成していく話。
舞台は前作と同じだが、
一部の登場人物が重なる程度なので、
前作を見ていなくても問題なく話についていける。

相変わらず面白い。

本作は2018年に発刊されたもので、
前作から大きく時間が進んでおり、
TwitterやYouTubeが当たり前にある時代背景になっている。
スパルタ教育は時代遅れとされ、
子どもを褒めて伸ばすなど教育理念も変わっており、
時代の移り変わりを感じさせる内容。

前作ほどの強烈なインパクトを持った教育理論こそ登場しないが、
今の時代にフィットした教育テクニックが学べる漫画。
前作を楽しめた方なら、今作も面白いと感じるだろう。

ドラゴン桜 フルカラー版<全21巻>

ドラゴン桜 フルカラー 版(1) (コルク)
三田紀房 (著)
⭐ 5つ星のうち4.5
¥715

高校の経営状況を立て直すため、
東大合格に特化したコースを新設し、
生徒たちに東大へ入るための勉強法を叩き込む話。

2003年発刊と、すでに20年以上前の漫画だが、
今読んでもめちゃくちゃ面白い。

受験の真髄を、漫画という形式で分かりやすく解説されており、
登場人物全員が妙に人間臭くて、思わず感情移入して応援してしまう。

また、単なる受験テクニックにとどまらず、
子育てや親の在り方についても独自の持論が展開されており、
それらも非常に面白く参考になる。

現代とは時代背景が異なるため、
センター試験の描写など、
今の受験業界と一部ズレが発生してしまっている箇所があるが、
そんなことは全く気にならないほど読み応えのある作品。
強くおすすめ。

マネーの拳<全12巻>

マネーの拳(1) (コルク)
三田紀房 (著)
⭐ 5つ星のうち4.3
¥69

プロボクサーを引退して会社の経営者となった主人公が、
事業を進めて業績を上げていく話。

面白い。

土壇場の大逆転劇といった過剰な演出はなく、
自分の信念に基づいて淡々と事業を推し進めて成功していく様子が描かれる。
フィクションではあるが、人材・資金集め、上場、株主総会など、
現実でも十分に起こりえる物語だろうという納得感がある。

経営者がどのような考えや視点を持って事業を進めるかを知る、
良いきっかけとなる作品。

正しいお母さんってなんですか!?「ちゃんとしなきゃ」が止まらない!今日も子育て迷走中

令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!の作者が、
育児でのイベントや自身の考えをまとめたコミックエッセイ。

相変わらず面白い。

前半は育児イベントのまとめとなっており、
行事ごとの内容や参加した時の心境が、ユーモア多く描かれている。
著者のぐうたらな一面を見せつつも、一生懸命に育児へ向き合い、
周囲への感謝を忘れない姿にはとても好感が持てる。

後半は一転して、産後うつの話となるのだが、
前向きでパワフルなイメージだった作者が、
どのような経緯でうつになり、当時どんな感情を抱えていたのかが描かれ参考になった。
それを乗り越えた先で見つけた価値観の数々は、非常に説得力がある。

センシティブな内容であり、作品を作るまでに葛藤があっただろうと感じる。
多様な価値観を知ることができる一冊だった。

令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!

ある女性がコロナ禍での
妊娠から出産までを描いた育児エッセイ漫画。

面白い。

出産にまつわるきれいごとを
独自の視点でぶっちゃけていく痛快さがたまらない、
言われてみれば確かにその通り、と納得させられる内容。
育児のリアルな情報も多く、とても勉強になった。

漫画としての演出やセリフ回しも秀逸で、
ご本人は死ぬほど辛くて苦労したはずなのに、
終始笑いながら読み進めてしまう。

これまで読んだ育児エッセイの中で一番面白く、
もっと早く読めればよかったと思ったほど。
おすすめ。

東京のど真ん中で、生活保護JKだった話

東京のど真ん中で、生活保護JKだった話 (コミックエッセイ)
五十嵐 タネコ (著)
⭐ 5つ星のうち4.8
¥1,238

両親が働けず、生活保護を受けていた家庭で育った著者のコミックエッセイ。

とても面白い。

物心ついた時からの困窮生活で、
普通なら非行に走ってしまってもおかしくないほどの過酷な環境にも関わらず、
主人公は前向きで常識的、そして勤勉であるところが素晴らしい。

なんとか現状を変えようとする子どもならではの工夫の数々が、
面白おかしく描かれていくが、
その行動一つ一つがポジティブで、読んでいるこちらまで励まされる。

途中に挟まれる当時を振り返るコラムも読み応え抜群であり、
作者の頭の良さや人柄の良さがにじみ出ていて、読後感がとても心地良い。

本人にはどうしようもない理不尽で厳しい環境を垣間見ながらも、
逆境を行動力で覆していく姿に勇気をもらえる一冊。
とてもおすすめ。

ママはテンパリスト<全4巻>

ママはテンパリスト 1 (クイーンズコミックスDIGITAL)
東村アキコ (著)
⭐ 5つ星のうち4.4
¥100

歳から6歳になるまでの男の子を育てる日常を描いた、東村アキコの育児エッセイ漫画。

面白い。

母親と息子が友達のような関係で、
お互いに言いたい放題言い合って日常を過ごしていくのが良い。
子どもの一つひとつの反応がコミカルで、だんだんと悪賢くなっていく姿にも笑ってしまう。

母親一人でかなり大変な子育てだったと思うが、
東村アキコ独特のポジティブなトーンで全編が描かれているため、
最後まで明るく読むことができた。

LIAR GAME<全19巻>

大学生の女性が、大金がかかった戦略性の高いゲームに参加する話。

遊ばれるゲームの設定は面白いのだが、
椅子取りゲーム以降は、ゲームがややこしくなってしまったのが残念。
終わり方もスッキリしないため、ストーリー重視ではなく、
道中の相手の裏をかくような戦略でカタルシス、ゲーム性を感じるための作品。

まんが こども六法 開廷! こども裁判

まんが こども六法 開廷! こども裁判
伊藤みんご(著), 山崎聡一郎(著)
5つ星のうち4.5

子どもの間で発生したイザコザについて、
小学生が裁判を行い決着をつけていく話。

話やそれぞれの登場人物の思考が単純すぎて、
全く身に入らなかった。
「裁判をして解決、めでたしめでたし」という流れが基本だが、
いじめなどは当人たちにとって、もっと根深く深刻なものだろう。
小さい子が読んで、勘違いを起こさないか心配となる。

子どもはもっと賢いはずだし、
このような本を読ませたいターゲット層がどこだか分らなかった。