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科学的根拠(エビデンス)で子育て――教育経済学の最前線

世界各国で行われた膨大な実験や研究データに基づき、
子育てと子どもの将来との因果関係を解説した本。

面白い。

どのような研究が実施され、どんな結果が出たのか。
そして「なぜその結果に至ったのか」という仮説を作者の視点で解説しており、
育児のHowTo本というよりは学術書に近い印象が強い。
いわゆる一般論を並べるのではなく、客観的な数字を用いて説明されるため、非常に納得感がある。

ベースとなる情報が全体的に古いため、
AIが台頭した現代において再度データを集め直せば、
結果は大きく変わりそうではあるものの、
これまで考えたことのなかった新しい視点を学ぶには有意義な一冊。

しょうがっこうがだいすき しょうがくせいになるまでに、やるといいこと。しょうがくせいになったら、やるといいこと。

小学二年生の女の子が、幼稚園・保育園児や小学1年生に向けて、
生活で気をつけるべきアドバイスをつづった絵本。

「ひらがなの読み書き」や「足し算・引き算ができるようになること」、
「大きな声で返事をする」といった基本的な事柄が中心だが、
「できるとどんな嬉しいことがあるのか」「できないとどんな困ったことが起きるのか」が
当事者の視点で描かれており、非常に説得力がある。

不安を抱えているのは自分だけでなく、みんな同じなのだとわかるような描写も良い。
小学校入学前の不安を払拭するための、一助となる一冊だろう。

35年目のラブレター

子どものころに教育を受けられず、
読み書きができないまま定年を迎えた男性が、
妻のためにラブレターを書こうと勉強を始め直す話。

面白い。

平成から令和の時代のかけての実話がもとになっており、
とてつもなく苦労したと思うが、
主人公が前向きに勉強に取り組んでいくさまはグッとくるし、
それを支えようとする妻や子ども、職場の人たちの温かさが身に染みる。

夜間中学で、様々な経歴の人たちが一緒に勉強をしていく様子も良く
こういった教育の場が用意されていることも知れて良かった。