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てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう<全12話>

 
「てさぐれ!部活もの」シリーズの第三シリーズ。
「みならい女神 プルプルんシャルム」という作品のキャラクターが登場することが特徴で、
これまでは15分枠アニメだったが、今シリーズは30分アニメとなる。

凄すぎる。

今までは部活のあるあるだったが
今回からは部活以外でも様々なあるあるを話していく。
序盤の見習い女神たちだけでしゃべっているシーンは面白くなく不安だったが、
てさぐれキャラクターたちが登場すると途端に面白くなり安心した。
声優という職業のすごさも改めて感じさせられ、
頭の回転や演技の幅で、ここまで作品を膨らませられるのは見事としか言いようがない。

前作までも斬新であったが、今作は特に演出や脚本が凄まじく、
アニメがこんな力を持っているのか、こんな表現できるのかと心底驚かされた。
まさに何でもありの自由な空間であり、全ての表現が他で見たことがなく斬新。

作品内世界でなく声優のアフレコ現場世界からのメタ視点で作られており、
もはや既存設定の破壊が当たり前であるのは面白い。
スタジオでなくロケ地で音声を入れたりすることや、
声優のアドリブパートがある事を最大限に生かして
パーティゲームの人狼をやらせたりといったこと、
これまでのアニメを流用してそのシーンに再アフレコをする、といったことなど、
類を見ない作品で新しい価値観も作っており、非常に見ごたえがあった。
話している内容も面白く、始終大笑いしていた。

見る人によって好き嫌いがはっきりと分かれる作品であり、
こういうノリが嫌いな人はとことん嫌いであろうと思うが、
私にとっては作品の新しい表現方法を感じ取ることができたシリーズであり、
本当に見れて良かったと思わせる作品だった。

てさぐれ! 部活もの あんこーる<全12話>

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「てさぐれ! 部活もの」の続編で、部室で部活動のあるあるをダベる話。

変わらず面白い。
ストーリーはなく、あるあるを話したり大喜利したりというだけだが、
始終笑いっぱなしだった。
アニメのお約束などもメタ視点で片付けられる、いわゆる何でもありのため、
こういった作品も作っていいのかと驚かされる。

第一期が面白いと感じれば、こちらも満足いくであろうデキ。

てさぐれ! 部活もの<全12話>

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女子高生が部活のよくある風景について会話している様子を描く。
アフレコパートという部分があり、
音声をとった後に、その音声に会うような映像を作るのが特徴。

めちゃめちゃ面白い。
ストーリーはなく、毎回ラジオのようなノリで会話をするだけなのだが、
この掛け合いがツボに入り、始終笑いっぱなしだった。
会話があたかも自然の流れで、無茶ぶりをされた対応がリアルで良い。
登場人物のいちいちのコミカルな動きも良く、
見ているだけでも満足できるデキ。

アニメに対してもあるあるを言ったりなどメタ要素が満載であり、
何でもありのカオスな雰囲気を出している。
オープニングからメタであるため、
気になった人はオープニングだけでも見てみると良い。

普通のアニメとは全く違う新しい作品であり、
見る人を選ぶアニメではあるが、私はとてつもなく楽しめた。

serial experiments lain<全13話>

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ある中学生少女の周りで起こる不可解な事象を描くもの。

1998年という昔の作品でありながら、
リアルとインターネット世界とのつながりを描いた、時代を先取りしている作品。
ストーリーが非常に難解であり、見終わった後にファンの考察サイトを読んでようやく理解できた。

作品内場面がリアルなのか仮想世界なのかがわからなく混乱してしまうのだが、
この混乱すらも作品の演出であるといえる。
意味が分からないながらもサイコホラーな雰囲気や演出が素晴らしく
ノンストップで最終話まで魅せられた。

古い作品ながら、現在の綿密につながったネット社会を予言しているような作品で
カルト的なファンがいるのも納得できる。
人を選ぶ作品ではあるが、オープニングだけでも良さが詰め込まれており美しいため、
これに引き込まれたら是非本編も見てほしい。

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

スターウォーズシリーズ4~6作目の登場キャラクターである、
ハンソロを主役としたスピンオフ映画。
時系列として3作目から4作目の間となる。

チューバッカとの出会いやファルコン号の登場シーンは見ていて興奮したが、
全体的にイマイチであった。

安っぽいヒューマンドラマを見せられており、
登場人物に感情移入を行うことが出来ない。
チューバッカとの出会いもさっぱりしており、
なぜ命を懸けて守ろうとする関係になったのかついていけなかった。
ハンソロ自身の皮肉屋とした面もあるが、
今回の映画は全体的にわざとらしく、面白さも理解できない。

全体的に戦闘シーンばかりであり、スターウォーズの広大な舞台を生かした、
未知の惑星や人語をしゃべる気持ち悪い宇宙人をもっと描いて欲しかったところ。

また、最後にあるキャラクターが登場するのだが、
ここが全くの蛇足であり、シリーズを知っている身としては混乱するだけだった。

スターウォーズの名を冠していなかったら、見向きもしなかったであろう映画だと感じた。

SNSポリス<全6話>

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TwitterやフェイスブックといったSNSの「あるある」を皮肉ったコメディアニメ。
原作漫画は読破済み。

基本的に原作漫画のストーリーを踏破しているものの、
オリジナルストーリーも都度入るため、原作を読んでいる人も楽しむことができる。
キャストが南海キャンディーズのやまちゃんで、
この軽いノリが、話の流れと上手くあっていて良い。
低予算アニメだが、他のキャストも上手く画風とマッチしている。

Twitterやフェイスブックを知らなくても、
「確かにこういった人いそうだ」と思わせる脚本であり
それに対する登場人物の演出も良いため
SNSに詳しくない方でも笑いながら見ることができるだろう。

時をかける少女<1983年>

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ある一日を繰り返す少女の青春映画。
アニメ版のみ視聴済み。

タイムリープものっぽく、積み上げた伏線を回収していく脚本は見事。
アニメ版とは全くストーリーが違うため、
新鮮な気持ちで見ることができた。

ただ、昔の映画であるため全体的に古臭く
演技もぎこちなく感じてしまったのが残念。
期待するものの程ではなかったという印象。

少女革命ウテナ<全39話>

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王子様に憧れる女の子が、
「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女をめぐり様々な生徒と決闘する話。

1997年と非常に昔のアニメであるが、今なおコアなファンがいる作品である。

少女から大人の女性へとなっていくことが作品テーマであり、
ねたみや嫉妬、独占欲といった少年少女の心情が上手く描かれいる。
しかしながら、物語が難解であり見ることに体力が必要で、
「世界の果て」「薔薇の花嫁」「ディオスの剣」といった専門用語が飛び交うが
理解しないまま進まないといけない。
新世紀エヴァンゲリオンのように、アニメを見終わった後、
ネットで考察サイトを読むことでようやく理解できた、という感じ。

特徴的なのが世界観や演出であり、時に狂気的なまでの意味不明な演出や
やたら意味深でカッコいいセリフ、露出したがる男性人物達などで
目が離せなくなるのは良い。

サブキャラクター達も数が多く、序盤にちょい役で出ていた人物たちが
中盤からガッツリ物語に絡んでくる脚本は驚いた。
だんだんと決闘がワンパターンになっていき、
物語の動きが中だるみしていったのは残念だったが、
キャラがしっかりしているため、最後まで投げずに見ることができた。

白ゆき姫殺人事件

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美人OLの殺害事件を追う報道ディレクターのサスペンス映画。

ネット炎上やマスコミの在り方が皮肉的に描かれている。
Twitterが大きく取り上げられており、
主人公やマスコミの報道に対して、どんどんと炎上していく。

取材された人間たちも無関係な会話の中で、
製作番組によって上手くつなぎ合わされ、
情報操作されていくのは非常にリアルで怖い。
モラルの低いマスコミとそれに引っ張られる世論により
精神的に追い詰められていく関係者たちはたまったものではないだろう。

オチも結局は番組で明かされたものになるので、
それが果たして真相だったのか、ということが分からず
後味が悪く、ゾクゾクする。

現実世界においてもこのような情報操作は行われていくのか、と
感じさせるマスコミやネットの怖さを知る作品だった。

アイカツスターズ!<第2シーズン(第51話~第100話)>

アイカツスターズ! 星のツバサシリーズ Blu-ray BOX 1
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アイドル学園に入学した女の子がトップアイドルを目指す
「アイカツスターズ!」の2クール目。
「星のツバサ」シリーズとも呼ばれる。

前シリーズで学園のトップアイドルになった主人公が
本シリーズでは別のアイドル学校との交流や高めあいが描かれる。

相変わらずの「アイカツ」シリーズであり、
たとえ他校のアイドルであっても、お互いを認め合い助け合って、
登場人物全員が最高のパフォーマンスをできるように高めあっていく
描き方をするのは見事で見いていて気持ちがいい。

また前シリーズよりも「勝負」が色濃く描かれており、
そのたびに、残酷だが必ず敗者が出てくるため、
皆で輝くというアイカツのテーマから外れるようではあるのだが、
その敗者の魅せ方が非常にうまい。
頑張っているからこその悔しさが身に染みて感じられ、
しかし何かしらで救いが描かれるため、見ている側としても救われる。

長期シリーズの強みを生かしており、
前シリーズでフェードアウトした登場人物を
一番いい場面で主人公のグループに戻す脚本は
最高に熱く、皆で頑張るというテーマを体現している。

「アイカツ!」の完成度の高さには及ばなかったものの
「アイカツスターズ!」も、これはこれでわかりやすく楽しめた。