映像」カテゴリーアーカイブ

天気の子

雨が降り続く東京を舞台に、
上京して居場所のない男の子が100%晴れ女の女の子と出会う話。

面白い。

始終雨であるが、その反動で晴れた様子が幻想的であり思わず魅入ってしまう。

登場人物がひたむきに頑張るさまは応援したくなるし、
だんだんと結果が出ていく様子は気持ちがいい。

わかりやすい筋書で伏線もきいており、
雰囲気の良い幻想的な絵と音楽で一気に盛り上がるのは見事。
結末は勇気のいるものであったが、これはこれで良かったと感じる。

「君の名は」を作った新海誠の次の作品だが、前作が好きならば好きになるであろう作品。
オススメ。

ケムリクサ<全12話>

ケムリクサ 1巻[上巻] [Blu-ray]
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荒廃した世界を生きる姉妹が、ある少年と出会い別の土地へ旅する話。

謎の多い世界観であり、要所要所で非常にわくわくするのだが、
結局、最後まで見てもよくわからない筋書であった。
繰り返し見たり、一つ一つのシーンを重点的に見ていけば
謎が解明してくのかもしれないが、そこまでのモチベーションは保てなかった。

世界観を抜きにすると、ストーリーも特にひねりもなく
少々残念であったデキ。

HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル シーズン7

芸人がお互いを笑わせあうというゲーム、ドキュメンタルの第7シーズン目。

前半こそは面白かったが、人数の少なくなった後半は失速してしまっていた。
ゾンビシステムや助っ人の設定も生きておらず、
空気を冷めさせるばかりであったと感じる。

ザコシが始終一人奮闘しており、
彼ががむしゃらに笑いを求める姿がこのシーズンの見ごたえであった。

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 DVD版
ポニーキャニオン (2013-12-04)
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新ドラえもん映画の一つで、
のび太が秘密道具が展示されている博物館に観光しに行く話。

ドラえもんシリーズの秘密道具に焦点があてられており、
名の通り様々な秘密道具が登場し、その歴史なども明らかになる。
脚本はミステリー要素が強く、これまでの劇場版によくあるような
摩訶不思議の世界を冒険するというワクワク感は薄いため、
割り切ってみなければならない。

友情の再確認がテーマであるものの、
脚本としてはそこまででもなかったので残念。
のび太や仲間たちの特徴を生かした活躍もなく、キャラの立ち方がイマイチであった。
また、事件の黒幕の扱い方が雑で改心もなく、
無理矢理ハッピーエンドにした印象を受けた。

見終わった後にモヤッとした作品でであり、
これより面白いドラえもんの映画はあるため、わざわざこの作品を見なくてもいいだろう。

火の鳥2772 愛のコスモゾーン

火の鳥2772 愛のコスモゾーン [DVD]
東宝 (2003-07-25)
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ディストピアの地球が舞台の、宇宙の神秘である火の鳥の捕獲を命じられる男の話。
総監督を手塚治虫がやっている唯一の火の鳥の作品。

様々な形に変形するロボットや登場する宇宙人にはワクワクさせられたが、
ディストピアである舞台や、環境破壊により神の怒りに触れるといったストーリーに
目新しさを感じる事ができなかった。
画面と口調があっていない音ズレしている部分もあり、こちらも熱中性を下げた。

熱狂的なファンがいるようであるが、
全体的に残念ながら私には合わなかった作品。

TAMALA2010 a punk cat in space

TAMALA2010 a punk cat in space プレミアDVD-BOX
キネティック (2003-05-23)
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ある星に降り立った子猫の出会いを描くアニメ映画。

いわゆるシュール・サイコ系のアニメであり、
かわいい2Dと不気味な3Dの映像が入り混じりながら進んでいく。
全体的に説明不足であり、理解するより感じろ、という製作者の思いを感じる。

熱狂的なファンがいる作品ということだが、残念ながら私には理解できなかった。

イエロー・サブマリン

イエロー・サブマリン [Blu-ray]
ユニバーサルミュージック (2012-06-06)
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ビートルズの4人が悪者に乗っ取られた国を助けにいくアニメ映画。

凄い。
ビートルズの音楽を使ったミュージカルのような作品であり、
どんな展開でも有無を言わせない凄みがある。
狂気的でシュールな演出が続き、このような表現をできるというもの。

こういったアニメは今後出てこないんだろう。
なにか新しいことを感じ取りたい人はぜひ見てほしい作品。

若おかみは小学生!<劇場版>

【映画パンフレット】若おかみは小学生! 
GAGA
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両親を亡くした少女が祖母に引き取られ、幽霊のいる旅館で働く話。
原作、アニメ版があるがどちらも未読。

面白い。

主人公がとにかく素直で頑張り屋であり、
始めは不器用であるが、持ち前の明るさで問題を解決していく様子は
見ていて励まされる。

キャラクターもよくできており、
主人公をはじめとした幽霊を含む子供たちについても
まさに小学生ならこんなことをするだろう、という行動やシーンばかりで微笑ましい。
子供が持つような意地や言い争いと、
旅館仕事のプロ意識の描き方の差も魅せる。
主人公のコロコロとした動きもとても可愛いい。

全体的に「死」「別れ」をテーマにされており、
辛いシーンは見ていてとことん辛いのだが、
そのたびに回りが手を差し伸べてくれて、
嫌な気持ちが続かないまま安心して見ていられる。
声が出ないような泣き声、を表現できる声優は凄まじいと感じた。

終盤が少し駆け足になった印象もあるが、
これはもともとを長い原作ありきなのでしょうがないだろう。

盛り上がるところは盛り上がり、辛いところはしっかり感情移入できる。
キャラクターも無駄がない濃い脚本で、万人にオススメできる作品。

ムタフカズ

映画「ムタフカズ」ARTBOOK
大誠社 (2018-10-12)
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スラムの町で、少年が身に覚えがなく命を狙われる話。

絶望的につまらない。

声を当てているのがSMAPの草薙で、耳をふさぎたくなるくらい下手。
カーチェイスシーンや銃撃シーンといったシーンでも常に淡々とした語り口であり、
あまりにもキャラの感情と合っていない。
何か間違いがあったんじゃないかと心配するほど。

また、脚本も意味不明であり、
なぜ主人公たちがモンスターの外見をしているのか、
結局主人公やモンスターはどうなったのか、
終わりはこれで良かったのかとすべてが説明不足。
キャラクターも頭が悪く見ていてイライラする。

映画館で途中退室したかったが何とか耐えた。
見る価値なし。

カイバ<全12話>

カイバ Vol.1 [DVD]
カイバ Vol.1 [DVD]

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VAP,INC(VAP)(D) (2008-06-25)
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記憶をデータとして持ち運び、入れ替えができる世界で、
記憶喪失の少年が様々な星を旅し自分の正体を取り戻す話。

難解なストーリーであり、過去の話と現代の話が入り乱れるため
見ていて複雑・ついていけない部分もあった。
登場人物や設定が掘り下げられないまま物語が進むため、
全話見終わってwebで調べてから、その用語や人物が誰だったかわかることもあった。

全体的に暗く、鬱のような雰囲気があり、
行く星々で記憶のデータ技術の負の部分に焦点があてられる。
保存した記憶の破壊や、データ技術に生じるコピー人間の存在もテーマになっており、
人は何をもって人となるのかという哲学的なメッセージを受けることができた。

奇妙かつ難解であり、救いがない展開もあるため、見るには体力を使う。
二回目を見ると理解度が変わり違う印象をうけるであろう作品。