映像」カテゴリーアーカイブ

鳩の撃退法(映画)

鳩の撃退法 [DVD]
鳩の撃退法 [DVD]
posted with AmaQuick at 2023.08.13
藤原竜也(出演), 土屋太鳳(出演), 風間俊介(出演), 西野七瀬(出演), 豊川悦司(出演), タカハタ秀太(監督)
5つ星のうち3.6
¥466 (中古品)

デリヘルのドライバーをやっている作家の青年が、
偽札にかかわる事件に巻き込まれる話。

意識をせず日常生活を送っていたにも関わらず、
いつの間にか主人公が話の渦中にいる、というところはゾクゾクするし、
どのように話が収束していくのかは気になって観てしまう。

ただ、登場人物が多く、誰がどの名前なのかを把握できないまま、
話が進んでいってしまい、伏線の回収に、いまいちピンとこないところもあった。

また、時系列もバラバラになって語られ、さらに脚本に関係ないような要素も多くあり、
それも混乱のもとになっていた。

おそらく小説版であったら、また違う印象を受けるのだろうが、
映像としては期待したほどの良さは感じられなかった。

君たちはどう生きるか(映画)

戦争で田舎に疎開した子供が、不思議な世界に迷い込む話。

とてもイマイチ。

数多くの人物が登場するのだが、それぞれが何を考えているのかが伝わってこない。
なぜ少年がサギ人間と友達になったのか、なぜ女の子が少年を身を挺して助けてくれるのか、なぜ少年が母親を認めるようになったのかなど、
脚本のキモとなる行動について、その理屈が不明。

世界観も意味が分からず、初めはそのようなものなのかと認識していたのだが、
終盤で、突然でてきた人物が、理のようなルールを語り始め、混乱をしてしまった。
全くの不要と感じる。

各シーンも冗長に感じており、
もうこのエピソードは理解できたから、さっさと画面転換すればいいのに、と思うところもしばしば。
不必要なところを削り、説明の足りていない部分に、
何個もエピソードを追加できた印象をうける。

脚本には伏線などもなく、ただ不思議な世界観を歩き回るだけのふわふわした映画。

エスター ファースト・キル

エスター ファースト・キル [Blu-ray]
イザベル・ファーマン,ジュリア・スタイルズ,ロッシフ・サザーランド,マシュー・アーロン・フィンラン(出演), ウィリアム・ブレント・ベル(監督)
5つ星のうち3.4
¥4,295

ホラーサスペンス映画「エスター」の前日譚。
10歳の少女が、行方不明の少女「エスター」の名を騙って、家を乗っ取ろうとする話。
前作は見ていなくても、特に問題はない脚本。

面白い。

巧みな話術と動作で、周囲をどんどん篭絡していくのは、不気味でとても良い。
前作のエスターと同じような、ドキドキの良さを味わうことができる。

脚本が素晴らしく、序盤こそは、周囲に溶け込もうとする予想できる展開なのだが、
そこから一転して、中盤から物語が大きく動き、目が離せなくなる。

また、見終わった後に知って驚いたのだが、
「エスター」を演じている人が前作と演者が同じのため、
23歳ということであったこと。
13年ぶりのシリーズ作であるため、年齢を重ねていて当然ではあるのだが、
それでも、10歳の女の子のように見えるような技術、カメラワークを使っていたのだと驚愕した。

目が離せないサスペンスを観たい方におススメ。

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [DVD]
アラン・テュディック(出演), タイラー・ラビン(出演), カトリーナ・ボウデン(出演), イーライ・クレイグ(監督)
5つ星のうち4.4
¥4,490 (中古品)

別荘に来た男二人組が、偶然同じ場所に遊びにきた大学生から、
殺人鬼と勘違いされるホラーコメディ。

面白い。

男たちは何も悪くないにも関わらず、
悪い偶然が重なり、どんどん大学生が死んでいくのは、
不謹慎だがとても笑ってしまうし面白い。
次にどのような勘違いで不運が起こるのかが、楽しみで見てしまう。

グロテスクなシーンが多いため、事前の注意は必要だが、
先の読めない展開が続き、
また、最後もスッキリする、良い作品だった。

仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーアクセル

仮面ライダーW(ダブル) RETURNS 仮面ライダーアクセル [Blu-ray]
木ノ本嶺浩(出演), 坂本浩一(監督)
5つ星のうち4.7
¥3,083

仮面ライダーWのOVAであり、
街を守るもう一人の仮面ライダーである、アクセルを主役に当てた作品。
時系列としては、テレビ版終了後の話。

全体的にテンポが良く面白い。

序盤から緊迫した空気が続く。
物語の緊張緩和もうまく、戦闘シーンの見せ方もうまい。

新婚であるという状況、また警察官といった職業である、
照井(仮面ライダーアクセル)の特徴が、上手に脚本に生かされており、
これまでの仮面ライダーWが好きならば楽しめる作品。

仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル

仮面ライダーWのOVAであり、
映画「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」の敵役だった大道克己が、
どのように仮面ライダーエターナルになったのかを描いた作品。

全体的に話が単調で、テンポが悪くイマイチ。

現実と過去の回想が切り替わって、ストーリーが進んでいくのだが、
これがまどろこっしい。
盛り上がっているところで、いきなり現実側に引き戻されてしまうため、いちいちテンポを崩している。
戦闘シーンも変わり映えがないのに、時間を使っており、非常に長く感じ退屈だった。

脚本もいびつであり、仮面ライダーWの世界観に、
今回で新しく「超能力者」という概念が追加され、あまり納得のいくものではなかった。

中途半端に仮面ライダーWの登場人物をや世界観を使ったばかりに、
結果的に蛇足になってしまったと思う作品。

ハリー・ポッターと賢者の石(映画)

ハリー・ポッターと賢者の石 [Blu-ray]
ダニエル・ラドクリフ(出演), ルパート・グリント(出演), エマ・ワトソン(出演), クリス・コロンバス(監督)
5つ星のうち4.6
¥5,228 (コレクター商品)

ハリーポッターシリーズの一作目。
少年が、魔法学校内の冒険を描く一年生の話。

面白い。

長かった原作を圧縮しているため、ものすごいスピード感で話が進む。
ポンポン画面が切り替わっていくため、一瞬も退屈しない。

これまでの人間世界で生きていた主人公が、
奇妙キテレツな魔法の世界に足を踏み入れていく様子が
視聴者にとって感情移入しやすく、観ていて、とてもワクワクする。

これまで人間世界で生きていた主人公が、学校に入学するために必要な道具などを、
魔法の街で買ってから行くのは、脚本に現実味があって面白い。
魔法世界で生きている人たちにとっては常識的なことが、
主人公にはわからない、という困惑もわかりやすく演技されており、
ギャップにクスっと笑ってしまう。

これからの続編作品に生きてくる、
杖といった道具や、森などの学校関連、先生といった登場人物、魔法世界のスポーツなども
わかりやすく描かれていて、大変満足のいくデキ。

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編<全11話>

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
花江夏樹(出演)
5つ星のうち4.7
¥12,310 (コレクター商品)

鬼滅の刃のエピソードの一つで、
刀を直しに来た主人公のもとに、人食い鬼が襲撃する話。
鬼滅の刃は原作、アニメ共にすべて視聴済み。

相変わらず面白い。

まず何よりも絵がうまく、とても詳細に丁寧に描かれている。
戦闘が始まってからの動き回るシーンもとても迫力があり、綺麗。

とにかく、今回のエピソードでは敵が圧倒的な強さを持っているのだが、
アニメ版では、絵や動きが付いた分、原作以上に絶望する様子を感じ取れる。
ここら辺の表現はとてもうまい。

これまでのシリーズを見ている人ならば、満足して見れるデキ。

仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイドMOVIE大戦2010

仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦 2010 [Blu-ray]
桐山漣(出演), 菅田将暉(出演), 寺田農(出演), 井上正大(出演), 戸谷公人(出演), 村井良大(出演), 石橋蓮司(出演), 田崎竜太(監督)
5つ星のうち4.3
¥8,988 (コレクター商品)

仮面ライダーの劇場版。
前半パートで「仮面ライダーディケイド」、後半パートで「仮面ライダーW」、
最終パートで、二つの世界が入り混じり、仮面ライダーどうしで共闘する、という流れ。

仮面ライダーディケイドのパートは、「完結編」と銘打っており、
登場人物や人間性、能力の説明が全くないため、これまでの視聴が必須となる。
ディケイドを知らないままのため、話に全くついていけなかった。

仮面ライダーWパートは面白い。
時系列としては、テレビ版12話の次の話となる。

よくある能力バトル物のように、事件が起きてから、
敵の正体や能力の全貌が明らかになるまで、ワクワクする。
ここら辺は、テレビ版の面白さをそのまま引き継いでいる。

また、今回の仮面ライダーWは、本編の時系列より前の、
主人公たちの出会いが回想として語られるのだが、
それすらも、上手に敵の能力に生かされており、
無駄を省いた、すっきりとした脚本であった。

そして、最終パートで世界が入り混じるのが、これが残念なデキ。
特に説明や伏線もないままで、とても雑。
このパートがなくても、工夫できる脚本のため、見ていて冷めてしまった。

商業作品としては、しょうがないことではあるのだが、最後が蛇足と感じて残念。

仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ

仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ [Blu-ray]
桐山漣(出演), 菅田将暉(出演), 山本ひかる(出演), 木ノ本嶺浩(出演), 杉本彩(出演), 須藤元気(出演), 八代みなせ(出演), 中村浩二(出演), 寺田農(出演), 松岡充(出演), 坂本浩一(監督)
5つ星のうち4.6
¥8,790 (コレクター商品)

仮面ライダーWの劇場版。
特殊な怪人が町でいざこざを起こす話。
時系列としては、テレビ版の44話の後となる。

全体的に意味が分からない。

脚本が不足しており、
今回の話の核となる新しいガイアメモリが何だったのか、
敵が騒ぎを起こそうとした動機が何だったのかが
説明されないまま話が終わってしまう。

作品の強みであった探偵としての世界観を生かせておらず、
少しずつ推理していきがらなのどんでん返し、という要素も薄い。

テレビ版の、圧倒的な強さを持つ不気味な敵陣営と比較すると、
今回の敵役がずいぶんと小物臭く、倒した後のカタルシスも得られない。

テレビ版と比較すると残念なデキ。