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夏目友人帳<全13話>

夏目友人帳 1 【通常盤】 [DVD]
神谷浩史(出演), 井上和彦(出演), 大森貴弘(監督)
5つ星のうち4.1
¥5,083

妖怪が見える青年が、出会った妖怪の悩みを解決していく話。
一話完結型の作品となる。

「妖怪からは人間を知得できるが、人間からは妖怪の存在がわからない」
という世界観であり、
その世界観を生かした妖怪の悩みを描く脚本は唸らせる。

妖怪が、人間よりも人間らしい感情を持っており、
純粋な気持ちで、彼らが怒ったり、悲しんだりする様子は、観ていて気持ちがいいし、
そういったところを、主人公が手を差し伸べて解決していくところは、感動する。

ハッピーエンドが約束されている、温かい作品を見た方は、ぜひ。

そして誰もいなくなった(1945年)

そして誰もいなくなった TMW-061 [DVD]
バリー・フィッツジェラルド(出演), ウォルター・ヒューストン(出演), ルネ・クレール(監督)
5つ星のうち3.5
¥550

孤島に集められた男女10人が次々と殺されていく、ミステリー・サスペンス映画。

クローズドサークルの代名詞と呼ばれる作品であり、
アガサクリスティーの推理小説が原作となっている。

面白い。

はじめは登場人物が多く、混乱してしまったが、
テンポよく人が死んでいくため、自然と人間関係を把握できる。
全員が一生懸命であり、皆の足を引っ張るような厄介者も存在しないため、
ストレスなく見ることができた。

死亡フラグも丁寧でわかりやすく、
安心して、何が起こるのか予想を楽しむことができた。
半世紀以上昔の作品であるが、見て良かったと思える作品。

美女と野獣(2014年の実写映画版)

美女と野獣 [Blu-ray]
美女と野獣 [Blu-ray]
posted with AmaQuick at 2023.08.13
ヴァンサン・カッセル(出演), レア・セドゥ(出演), アンドレ・デュソリエ(出演), イボンヌ・カッターフェルト(出演), エドゥアルド・ノリエガ(出演), クリストフ・ガンズ(監督)
5つ星のうち4.1
¥563 (中古品)

野獣の大切なバラを盗んだ商人の身代わりとして、
その娘が野獣と一緒に暮らす話。

映像はとても綺麗であるのだが、脚本がイマイチだった。

話のキモとなる、娘が野獣へ恋に落ちていく過程がわからなく、
娘の純粋さを感じることができなかった。
野獣と娘の心を通わせる様子を、もっと丁寧に描くべきだろう。

見終わった後に調べて知ったのだが、
2017年のミュージカルの内容を含めた実写映画版もあるため、
視聴の際には、評判を見ながらどちらをみるのか判断したほうが良い。

きさらぎ駅

きさらぎ駅 [DVD]
きさらぎ駅 [DVD]
posted with AmaQuick at 2023.08.13
恒松祐里(出演), 本田望結(出演), 莉子(出演), 寺坂頼我(出演), 木原瑠生(出演), 永江二朗(監督)
5つ星のうち3.2
¥3,306

有名な都市伝説「きさらぎ駅」を取材していた女性が、
偶然、取材と同じ状況の「きさらぎ駅」に迷い込むホラー映画。

前半と後半で、大きく物語が分かれており、
前半で画面描画していたホラーの物語を、
後半でうまく利用していく、脚本の展開していくのは面白い。
個人的には、後半の脚本では、もっと極端にホラー要素を取り除いてもよかったと感じる。

ホラー映画らしく、いきなり大きな音を出したり、
画面転換で、びっくりさせてきたりすることも多いため、
視聴には注意が必要。

グロテスクなシーンはほとんどないのだが、
時折挿入されるCGがとてもチープであり、特に爆発させる演出は不自然で笑ってしまった。

また、登場人物の演技も上手といえるものではいえなく、
これも作品に集中できない原因になった。

よくありがちな日本製の低予算ホラー映画、という印象をうけた。

真夏の方程式

真夏の方程式 Blu-rayスタンダード・エディション
福山雅治(出演), 吉高由里子(出演), 北村一輝(出演), 杏(出演), 西谷弘(監督)
5つ星のうち4.5
¥4,355

ガリレオシリーズの一つ。
物理学者である主人公が泊まった民宿で、人が死ぬ事件がおき、
それを調査していくというもの。

全体的にイマイチ。

福山雅治の演技は非常にクールであるのだが、
主人公の凄さがあまり伝わってこなく、
ただの素行不良の大人のように映ってしまう。

事件自体があまり大したものではなく、
推理というよりも、人間ドラマに大きな比重を取っている脚本であった。

「容疑者Xの献身」のほうが出来が良いため、未視聴の方はまずはそちらを見るとよい。

ナイトクローラー

ナイトクローラー [Blu-ray]
ジェイク・ギレンホール(出演), レネ・ルッソ(出演), リズ・アーメッド(出演), ビル・パクストン(出演), ダン・ギルロイ(監督)
5つ星のうち4.3
¥1,400

事件や事故現場の映像を撮り、テレビ局に売る男性の話。
犯罪系のスリラー映画に区分される。

とても面白い。

過激な映像が需要がある、というテレビ局の要望により、
行動に歯止めがきかなくなっていき、
どんどんエスカレーションして過激になっていく。
都合の良いように映像を見せることなどは、
実際での現実世界でも、起こり得ているのではないかと考えてしまう。

他の人間を脅していく様子も見事で、
何かと都合のいい言葉を並べて、人身掌握をしていくのも恐ろしい。

人間の怖さや狂気を感じ取ることができる作品。
とても見ごたえがあった。

鳩の撃退法(映画)

鳩の撃退法 [DVD]
鳩の撃退法 [DVD]
posted with AmaQuick at 2023.08.13
藤原竜也(出演), 土屋太鳳(出演), 風間俊介(出演), 西野七瀬(出演), 豊川悦司(出演), タカハタ秀太(監督)
5つ星のうち3.6
¥466 (中古品)

デリヘルのドライバーをやっている作家の青年が、
偽札にかかわる事件に巻き込まれる話。

意識をせず日常生活を送っていたにも関わらず、
いつの間にか主人公が話の渦中にいる、というところはゾクゾクするし、
どのように話が収束していくのかは気になって観てしまう。

ただ、登場人物が多く、誰がどの名前なのかを把握できないまま、
話が進んでいってしまい、伏線の回収に、いまいちピンとこないところもあった。

また、時系列もバラバラになって語られ、さらに脚本に関係ないような要素も多くあり、
それも混乱のもとになっていた。

おそらく小説版であったら、また違う印象を受けるのだろうが、
映像としては期待したほどの良さは感じられなかった。

君たちはどう生きるか(映画)

戦争で田舎に疎開した子供が、不思議な世界に迷い込む話。

とてもイマイチ。

数多くの人物が登場するのだが、それぞれが何を考えているのかが伝わってこない。
なぜ少年がサギ人間と友達になったのか、なぜ女の子が少年を身を挺して助けてくれるのか、なぜ少年が母親を認めるようになったのかなど、
脚本のキモとなる行動について、その理屈が不明。

世界観も意味が分からず、初めはそのようなものなのかと認識していたのだが、
終盤で、突然でてきた人物が、理のようなルールを語り始め、混乱をしてしまった。
全くの不要と感じる。

各シーンも冗長に感じており、
もうこのエピソードは理解できたから、さっさと画面転換すればいいのに、と思うところもしばしば。
不必要なところを削り、説明の足りていない部分に、
何個もエピソードを追加できた印象をうける。

脚本には伏線などもなく、ただ不思議な世界観を歩き回るだけのふわふわした映画。

エスター ファースト・キル

エスター ファースト・キル [Blu-ray]
イザベル・ファーマン,ジュリア・スタイルズ,ロッシフ・サザーランド,マシュー・アーロン・フィンラン(出演), ウィリアム・ブレント・ベル(監督)
5つ星のうち3.4
¥4,295

ホラーサスペンス映画「エスター」の前日譚。
10歳の少女が、行方不明の少女「エスター」の名を騙って、家を乗っ取ろうとする話。
前作は見ていなくても、特に問題はない脚本。

面白い。

巧みな話術と動作で、周囲をどんどん篭絡していくのは、不気味でとても良い。
前作のエスターと同じような、ドキドキの良さを味わうことができる。

脚本が素晴らしく、序盤こそは、周囲に溶け込もうとする予想できる展開なのだが、
そこから一転して、中盤から物語が大きく動き、目が離せなくなる。

また、見終わった後に知って驚いたのだが、
「エスター」を演じている人が前作と演者が同じのため、
23歳ということであったこと。
13年ぶりのシリーズ作であるため、年齢を重ねていて当然ではあるのだが、
それでも、10歳の女の子のように見えるような技術、カメラワークを使っていたのだと驚愕した。

目が離せないサスペンスを観たい方におススメ。

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [DVD]
アラン・テュディック(出演), タイラー・ラビン(出演), カトリーナ・ボウデン(出演), イーライ・クレイグ(監督)
5つ星のうち4.4
¥4,490 (中古品)

別荘に来た男二人組が、偶然同じ場所に遊びにきた大学生から、
殺人鬼と勘違いされるホラーコメディ。

面白い。

男たちは何も悪くないにも関わらず、
悪い偶然が重なり、どんどん大学生が死んでいくのは、
不謹慎だがとても笑ってしまうし面白い。
次にどのような勘違いで不運が起こるのかが、楽しみで見てしまう。

グロテスクなシーンが多いため、事前の注意は必要だが、
先の読めない展開が続き、
また、最後もスッキリする、良い作品だった。