悪い人がいないはずなのに、少しずつすれ違いが起き、
嫌な方向に展開が広がるのは、読んでいてゾクゾクする楽しさがある。
後味の悪く心に残る作品であり、三巻とすぐに読めるため
怖いものを見たい人はぜひ。
悪い人がいないはずなのに、少しずつすれ違いが起き、
嫌な方向に展開が広がるのは、読んでいてゾクゾクする楽しさがある。
後味の悪く心に残る作品であり、三巻とすぐに読めるため
怖いものを見たい人はぜひ。
面白い。
序盤のコメディ路線であり、内容がわざとらしく読んでいて冷めてしまったが、
段々とバトル路線にシフトしていき、特に球磨川が登場してからは非常に面白い。
全体的にメタフィクションを意識した作りであり、
主人公やご都合主義について独特の切り口で解説されていき、
これが斬新で読み応えがある。
キャラクターが強烈で、中盤から登場する球磨川と安心院は
とてつもないカリスマ性を持っており、
よくこのような人物を想像できると感嘆する。
二人の戦闘シーンの演出も、興奮し魅せられるものばかりであった。
西尾維新の表現方法の特徴である言葉遊びのようなものが狙いすぎているせいか、
読んでいて冷めてしまったシーンもあったが、
球磨川と安心院のキャラクターの凄さに圧倒されて、
これだけで満足だったデキ。
原作が好きな人しか読まないだろうとは思うが、
よくある四コマ漫画や中身のないギャグが描かれており、
原作のような宗教観や人生を考えさせられることはないので、過度な期待は禁物。
漫画版だからであろうか、感情の起伏が単純であり、
話についていけないことがしばしば。
なぜこんなにすぐに泣いたり心を許したりするのかが理解できない。
「K」と書かれた墓石など全体的にシュール、かつ単純で笑ってしまう。
本来の雰囲気の良さは味わうことは出来ないため、
短い時間でストーリーを追いたい方のための本。
当たり前である日本の風呂文化を斬新なものとして描かれており、
これをみた主人公がいちいち驚く姿は微笑ましい。
私自身が気づいていなかった創意工夫が日本の風呂文化にあることが分かる。
また、日本の文化を上手く古代ローマ風にアレンジして伝える様子も面白く、
微妙に違っている文化に笑ってしまう。
最終巻が唐突な展開であり、この終わり方で良かったのかと驚いてしまったのが残念。
漫画もこれはこれで面白いが、映画の方がストーリーがまとまっていた。
熱があり、周りの人をやる気にさせるカリスマを持ち合わせていることはわかったが、
漫画内でどうも自分勝手のような描き方をされており、
なんとなく好きになれなかった。
ジョブズの子供時代や社会人でいくつもの会社を渡り歩いたのことは
別の生い立ちを追体験できて参考になり面白かったが、
タッチパネル&コンピュータに電話を埋め込んだiPhoneという
画期的な製品が出来るまでの苦悩や発想方法は濃く描かれておらず、
新しい製品がどのようにできるかということを
知りたかった私にとっては為になるところが少なかった。
仮想世界と現実世界に区別がつかなくなるというストーリーは
当時としては珍しかったのかもしれないが、
今となってはよくある題材の一つとなってしまい
もう一つヒネリを加えて欲しかったところ。
狂気を当たり前のように描いており
何が正常なのかわからなくなってくる点は魅力があったが、
結局、どこかで見たような話、という程度で終わってしまった。
SF世界のような物品が出てくるが、あくまで現代での話を描いており、
むしろSFというよりもサスペンス・ミステリーという印象。
序盤に発生した殺人事件に対する行動や推理が描かれ、
始めはどのように着地するかわからない展開であったが、
最終的には伏線も回収されて良かった。
絵がきれいで始終落ち着いた雰囲気であり、
短編のちょっと不思議なミステリーを読みたい方へ。
絵がとても綺麗で、単行本の表紙から魅せるものがある。
迷宮(ダンジョン)と呼ばれる異世界を冒険するファンタジーのシーンもあるものの、
人と人との思想の違いやこれによっておこる戦争も多く描かれる。
魔法で自分の姿がカッコよく変わったり、派手に魔法が使われたりして
戦闘は迫力があり非常に見ごたえがある。
特徴的なコスチュームばかりで、よくこの数を考えられるというほど。
ストーリーが中盤から終盤にかけて失速してしまったのが残念。
序盤から中盤にかけては、わかりやすい冒険劇・成長と何やら陰謀めいたものがうっすらと見え、
何が起こるのか読んでいてワクワクするのであるが、
途中、時間軸が大きく動いたあとは、話が雑になったような印象を受けた。
盛り上げようとしているのはわかるのだが、「実は~だった」という脚本が多くて分かりずらく、
一人ひとりの発言も軽く単純になってしまっていた。
最後も尺足らずな部分があり、回収されていない伏線がある事も心残り。
ファンタジーの世界での冒険劇を楽しみたい方向け。
物語が進むにつれて段々と仲間がそろっていく様子は面白く
特徴の異なる能力で、敵を上手く倒そうとするバトルシーンは見ごたえがある。
が、全体的に私には合わなかった。
全体的にキャラクターのセリフや行動が心痛く感じてしまい、
なぜ主人公がヒロインに惚れているのかも理解できない。
作者からの「カッコいいことを描こう」という気持ちを感じてしまい、
読んでいて冷めてしまった。
中学生のころに読んでいたらハマっていたかもしれないが、
今の私の嗜好とは異なっていた作品だった。