投稿者「fsato」のアーカイブ

Ballpoint Universe – Infinite

ボールペンで描かれた世界を冒険するアクション&シューティングゲーム。
プレイ時間が4時間ほどでクリア。

雰囲気がとにかく魅力的で、
どのプレイシーンを切り取っても絵になるのは素晴らしい。
キャラクターやステージはもちろんのこと、
背景の一つにまでこだわりを持っており、
グラフィックを作るのにどれだけの工数がかかったのか検討もつかない。

アクションシーンで出会った人物に依頼を受けて
ミッションという形でシューティングシーンに進む、という流れで
アクションシーンではゲームパッド(もしくはキーボード)、
シューティングシーンではマウスを使って操作することになる。

敵を倒して集めた「インク」で自分の性能を上げることができるため、
簡単なステージを繰り返すことで難しいステージも力任せでクリアも可能。
ゲームオーバーになってもリスクはなく、
セーブポイントも多く配置されており
ストレスをためない配慮もされており親切。

なかなかインクが溜まりにくいのは面倒であったが、
ショットガンの強さに気が付いたら
インクを意識して稼ぐ必要もなくなり
最後まで夢中になってプレイしてしまった。

奇妙で美しい世界観を楽しめる贅沢な作品。
強くオススメ。

ダウンロードはこちらから。

最終兵器彼女<全7巻>

兵器に改造された女子高生ちせと、その彼氏の恋愛を描く。

戦争をしている敵国や理由は一切語られず、
二人の関係の様子が中心となって描画されており清々しい。
余計な情報を遮断しているため、
ラストの展開でも自然に納得させられてしまった。

ドジでおどおどしているちせが
外見的特徴や能力、セリフ一つに関しても
だんだんと人間離れしていくさまは見ていて辛いものがあり、
そのギャップに苦しむ彼氏に上手く感情移入することができる。

救われてほしいと願いながらも容赦のない残酷な展開が続き、
濃厚で迫力のある内容に目が離せなくなる。
SF作品としても上手く仕上がっている一作。

最終兵器彼女(1) (ビッグコミックス)
小学館 (2013-07-15)
売り上げランキング: 28,060

Doubt<全4巻>

密室に閉じ込められた5人の男女が
一人の裏切りものを探して脱出する、という話。

これはひどい。
大したことないのに話を引っ張る手法が取られ
さっさと話を進めてくれ、と何度も思ってしまった。
実行犯の動機もよくわからず、
おそらくサイコだったということを印象を付けたいのだろうが、
それならば、もっとましな描き方があったのではないのかと感じてしまう。
最後も完全に反則な決着のつけ方で、
ミステリーものとして破たんしており
計画犯の存在はなくても話がつけられただろう。

設定だけが先行して、無理をして話を作っていった印象だった。

Doubt 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
スクウェア・エニックス (2012-07-27)
売り上げランキング: 178,638

千九人童子ノ件

職を失った漫画家が故郷に戻り、そこで怪談に巻き込まれる話。

実家に戻った主人公が厄介者にされる様子はリアル。
漫画のネタのために興味を持った怪談が
どんどんおかしな方向に転がっていき、
このことをきっかけに様々な秘密が明かされていく。
出てきた設定が上手く用いられており、
怪談を絡めた違和感のない物語を作られている。

クセのある絵ではあるが、
話が非常にまとまっており、短編ものとして優れたデキ。

自殺サークル

集団自殺から生き残った女子学生とその友人の関係を描くホラー漫画。

数十人が手をつないで電車に飛び込むという
衝撃的なシーンから始まる。
残酷な描写が多いのだが、感情的な気持ち悪さの書き方も上手く
狂信的に変貌していく主人公が非常に不気味である。

途中で過去のエピソードが挟まれることがあるため
これまでが何年何月の出来事なのか整理しながら読む必要がある。
終わり方も良い意味で後味が悪く、
きれいに1巻でまとまっていた作品だった。

自殺サークル
自殺サークル

posted with amazlet at 16.11.19
太田出版 (2013-10-16)

APPLESEED

バイオロイドと呼ばれる改良人類と人間が
共に生活している世界を描くSFアクションアニメ。

全編フルCGであり、銃火器やロボットはかっこよく
戦闘シーンも派手で見ごたえがあるのだが、
キャラクターが不自然であり、最後まで慣れることはなかった。

設定や世界観もどこかで見たようなものであり、
脚本に関しても特に驚かされる展開はなかったため、
どうも期待外れ、という印象の作品だった。

APPLESEED [DVD]
APPLESEED [DVD]

posted with amazlet at 16.11.19
ジェネオン エンタテインメント (2004-11-25)
売り上げランキング: 72,362

ヤング 島耕作<全4巻>

島耕作が入社してから主任になるまでを描く。

順調に出征していく島耕作だが、
入社当時は自分の正義感と会社とのギャップに苦しんでいることがわかる。
どんな状況でも前向きであり、余計なプライドを持たず
どんどん知識を吸収していくところは
相変わらず読んでいて気持ちよく、見習いたくなる。

当時の時代として携帯電話がない職場や
左翼、北朝鮮の拉致問題などの話など、
想像できないようなことが身近な生活に描かれており
こちらも新鮮で面白い。

これまでの島耕作シリーズを知らなくても
楽しめる内容になっているので、
興味のある人は本編からでも読んでみるといい。

ヤング 島耕作(1) (イブニングコミックス)
講談社 (2012-09-28)
売り上げランキング: 44,674

コララインとボタンの魔女

新しい家に引っ越してきた少女が
目がボタンである人形の世界に迷い込む話。

世界観が素晴らしく冒頭から不気味で目が離せなくなる。
何が起こるのかが予想できない演出ばかりで非常に面白い。
生理的に嫌悪感を催すような演出もあり
子供向けの作品なのか疑ってしまうところ。

脚本に関しても、話が動き始めるまでは退屈であるが、
最終的には無駄なく伏線を回収した冒険劇になっており
世界観も相まってワクワクしながら見ることができた。

しかし、魅力的な部分が多かっただけに
自己中心的でわがままな主人公には感情移入をしにくかったのは残念。
年頃の女の子を描きたかったのだろうが
発言一つ一つが鼻についてしまい素直に応援をすることができなく、
また、姿が可愛くないのもマイナスな点だった。

奇妙で不気味な世界観は一級品なので
こちらを楽しみたい人にはオススメな作品。

コララインとボタンの魔女 スタンダード・エディション [DVD]
Happinet(SB)(D) (2013-02-02)
売り上げランキング: 1,498

バジリスク~甲賀忍法帖~<全5巻>

甲賀忍者、伊賀忍者のそれぞれ10人がお互いに殺し合う話。

どのキャラクターも斬新な特殊能力を持っており、
どういった戦いをするのかワクワクさせる。
計20人という登場人数の多さから
始めこそ整理するのに時間がかかったが、
バンバン死んでいくため混乱なく読むことができた。

5巻とコンパクトにまとまっており、
多彩な能力が描かれるバトル漫画としてオススメの作品。

バジリスク~甲賀忍法帖~(1) (ヤングマガジンコミックス)
講談社 (2012-09-28)
売り上げランキング: 3,931

失われた過去と未来の犯罪

10分程度しか記憶できない人類の生活を描くSF小説。

突然記憶が保持できなくなったことに混乱する世界で
テキパキと解決に向けて頑張る主人公は応援したくなる。
危機感を煽らされる中、
大人たちも全力を尽くして問題を収束させようしており
まさに手に汗を握る展開が続く。

後半では、数年後の未来が舞台となり
魂がどこにあるかという哲学的なテーマが描かれる。
事件の影響により生まれた新しい生活スタイルやビジネスは
妙にリアリティがあり惹きつけられ、
その中で人間が一線を超えていく様子も面白い。

最後がモヤモヤした感じだったのは残念だったが
記憶ができない、という単純な設定だけだけで
ここまで話を膨らませられるのは素晴らしかった。

失われた過去と未来の犯罪 (角川書店単行本)
KADOKAWA / 角川書店 (2016-06-02)
売り上げランキング: 4,458