投稿者「fsato」のアーカイブ

未完のエリザ

 
楽譜の中が舞台のホラー探索ゲーム。
2時間ほどでトゥルーエンドまでクリア。

第10回ウディコンの優勝作品ということで興味がありプレイしてみたが、
恐ろしいほど私の感性と合わなかった。

楽譜がメインテーマであるのだがその舞台を生かしきれていなく、
探索ゲームも目新しいものもなく単調。
セリフ回しも不自然なほどに冗長であり、
読んでいて全く感情移入をすることができない。
魅せるべきところは、一枚絵やちびキャラたちが美しかったといったところ。

感性の違いによりここまで評価が異なることを思わされた作品。

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劇場版 のんのんびより ばけーしょん

 
日常系アニメ「のんのんびより」の劇場版。
キャラクターが沖縄旅行を楽しむ様子が描かれる。

相変わらずのシリーズであり、
脚本としては、想像できる日常の一部を切り取ったようなエピソードで
山も谷もなくただ楽しんでいる様子が描かれるだけなのだが、
それでもなんとなく感動してしまうのはすごいところ。
絵や音楽、画面の見せ方といった演出が秀でているのだと感じる。

悪意が一切なく、キャラクター達を安心して見ていられた。

サラと不思議な魔法石

 
マインスイーパーとRPGが融合したゲーム。
2時間ほどでシナリオクリア。

マインスイーパーのようであるが、
爆弾の代わりに敵と戦闘となったりトラップが発動したりして、
主人公のHPを削るという流れ。
本家と同様に右クリックで印をつけられるのは便利。

アイデアだけで勝負する、まさに個人製作のフリーゲームらしい作品で、
ストーリーやシステムに粗が残るところがあるものの、
一風変わったゲームをプレイすることができた。

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コトダマッスル

擬人化されたウサギの女の子が主人公のタイピングゲーム。
1時間程度でクリア。

絵や画面が丁寧に作られており、システムもわかりやすくて良い。
筋肉ムキムキの大男とギャグ調な冒険をするストーリーは
合う人にとっては面白いだろう。

このゲームだけでなく、タイピングゲーム全般にいえることなのだが、
お題が長文になるにつれて、自分がどこまで入力したのかが分からなくなってしまい、
理不尽なダメージをうけるのはなんとなく残念だったところ。

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こころ ─まんがで読破─

こころ ─まんがで読破─
イースト・プレス (2013-06-28)
売り上げランキング: 41
 
夏目漱石の「こころ」を漫画で表したもの。
小説は読破済み。

漫画版だからであろうか、感情の起伏が単純であり、
話についていけないことがしばしば。
なぜこんなにすぐに泣いたり心を許したりするのかが理解できない。
「K」と書かれた墓石など全体的にシュール、かつ単純で笑ってしまう。

本来の雰囲気の良さは味わうことは出来ないため、
短い時間でストーリーを追いたい方のための本。

テルマエ・ロマエ<全6巻>

テルマエ・ロマエI (ビームコミックス)
KADOKAWA / エンターブレイン (2012-09-01)
売り上げランキング: 564
 
現代の日本にタイムスリップした古代ローマの浴槽技師が、
日本で得た風呂の文化を古代ローマに伝えるというもの。
映画のみ視聴済み。

当たり前である日本の風呂文化を斬新なものとして描かれており、
これをみた主人公がいちいち驚く姿は微笑ましい。
私自身が気づいていなかった創意工夫が日本の風呂文化にあることが分かる。
また、日本の文化を上手く古代ローマ風にアレンジして伝える様子も面白く、
微妙に違っている文化に笑ってしまう。

最終巻が唐突な展開であり、この終わり方で良かったのかと驚いてしまったのが残念。
漫画もこれはこれで面白いが、映画の方がストーリーがまとまっていた。

だまし絵1ねんせい あたまがよくなる!

だまし絵1ねんせい あたまがよくなる!
学研プラス (2017-12-14)
売り上げランキング: 48,109
 
だまし絵や目の錯覚を利用した絵を紹介している本。

子供向けであり、全てのページがイラストになっていてとっつきやすく良い。
ページにだまし絵が描かれた後のページで、
「こういったところがだまし絵です」という解説が入るため、
ストレスなく読むことができた。
種類も豊富であり、どのようなだまし絵があるのかを手っ取り早く勉強するのに役立つ本。

学研まんが NEW世界の伝記1 スティーブ・ジョブズ

学研まんが NEW世界の伝記1 スティーブ・ジョブズ
学研プラス (2015-03-06)
売り上げランキング: 46,257
 
スティーブジョブズの一生を描いた漫画。

熱があり、周りの人をやる気にさせるカリスマを持ち合わせていることはわかったが、
漫画内でどうも自分勝手のような描き方をされており、
なんとなく好きになれなかった。

ジョブズの子供時代や社会人でいくつもの会社を渡り歩いたのことは
別の生い立ちを追体験できて参考になり面白かったが、
タッチパネル&コンピュータに電話を埋め込んだiPhoneという
画期的な製品が出来るまでの苦悩や発想方法は濃く描かれておらず、
新しい製品がどのようにできるかということを
知りたかった私にとっては為になるところが少なかった。

カメラを止めるな!

ゾンビ映画を撮影中に本物のゾンビに襲われる、というところから始まる話。

面白い。
違和感のある冒頭から始まり、話の行き先が不安になるのだが、
中盤に大きい転換があり、どんどん伏線回収されていくのは面白い。
話の内容を知らないまま見ることができて良かった。

詳しく書くとネタバレになってしまうので、
良かったところをここに書けないのがもどかしくてたまらない。
脚本ありきの話なので、ぜひネタバレを知らないまま見てほしい。
笑いあり、ドキドキありで
綺麗にまとまった気持ちのいい作品だった。

フラットランド たくさんの次元のものがたり

フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ)
講談社 (2017-05-26)
売り上げランキング: 33,754
 
二次元平面に住む生命の紹介と、別次元への関わりを描く小説。

面白い。
他次元への介入という哲学的なテーマを、感情豊かな物語にして描かれる。

二次元平面でどのような文明があるのかが合理的に描かれており、
そこに暮らす三角形や四角形、円たちが
どのように生活しているのかの設定だけでも、よく考え付くと感心する。
常識が及ばない世界の中で、
キチンと常識的に文明を作り上げる世界観は凄い。

一次元世界や三次元世界の介入について、
低い次元に暮らしている生命からは高い次元を想像できなく、
どうにかして高い次元を伝えようと説明する状況は非常にもどかしい。
実際に私たちも四次元的生物に出会い、
四次元空間の事を諭されても同じような反応をするだろう。

他次元同士の生物の関わり合いというメタ的な考え方を楽しむことが出来た作品。