結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章- <第1章>「ともだち」

「勇者」と呼ばれる世界を守る存在となった少女たちが、
正体不明の敵と戦う話。
2014年にテレビ放送された「結城友奈は勇者である」の前日譚であり、
全三章で公開されるうちの第一章。

テレビ版を知らなくても楽しめるストーリーだが、
一部のキャラクターが共通しており、舞台設定も同じであるため
あらかじめ見ておくと深みがでる。

どのキャラクターも生き生きとしており、
しっかり性格が立っていて良い。
テレビ版にて今後の状況が分かっているだけに
生活の様子や一つ一つの頑張りに余計に感情移入をできる。

変身シーンも変わらず惹きつけるカッコよさがある。
戦闘は小規模になっているが、今後はどんどん激化して、
見ごたえのある戦いなっていくのだろう。

テレビ版が好きならば、同様の興奮を味わうことができる。
第二章が楽しみな作品。

魔法少女

マジカロイドという姿に変身した主人公たちが
街を守るために正体不明の敵と命を懸けて戦う、というストーリーの
シミュレーションゲーム。
40時間以上プレイしてクリア。

素晴らしく面白い。

可愛いマスコットキャラクターから
突然、巨大な力を渡され、訳も分からず敵を倒していく、という
お約束の変身もののストーリーなのだが、
これが非常によくできており、読ませる。

登場人物が25人以上と多いのだが、
どのキャラクターにもしっかりと感情移入をすることができ
どんどん進めてしまう。
ある中盤のシーンでは思わず泣いてしまうほど。

戦闘の部分では操作性に少し不満があり、
欲を言えば、もう少し敵を弱くしても良かったのではないのかと思うが
それを上回る魅力的なストーリーとキャラクターが成り立っている。

長いプレイ時間だったが、大変満足のいく作品だった。

ダウンロードはこちらから。

スーパーフックガール外伝 -for Smile Giving Birthday-

限られた時間の中で依頼をこなして、アイテムを集めるアドベンチャーゲーム。
ランクBで断念。

アクションゲームの「ニュー・スーパーフックガール」のスピンオフ作品だが、
被っているのはキャラクター程度なので、
本家をプレイしていなくても全く問題ない。

30分ほどでクリアできるボリュームで
ひたすらお使いイベントをこなしていく。
一周ではすべてのイベントを見ることができないので、
いかにイベントの取捨選択をしていくかが鍵になっていく。

プレイには試行錯誤が必要にも関わらず
プレイ画面からロードコマンドやタイトル画面へ戻るコマンドがないため、
結局はゲームを終了させて、もう一度アプリケーションを起動する、という
手間がかかるものとなっており残念。

三周したにもかからわず全てでランクがBであり、
上達している気が薄く、投げてしまった。

立体的な作りである特徴的なフィールドマップで
マップを切り替えるたびに豪華な気分を味わえるのは良いのだが、
前作のように「やればやるほど上手くなっていく」ということが感じられず、
惜しい作品だった。

ダウンロードはこちらから。

ニトロちゃん~みんなと違う、発達障害の私~

 
アスペルガー障害とADHDを患っている
作者の中学生までの体験を漫画にしたもの。

幼年期に他人と違う行動を起こし
さんざん迷惑をかけて怒られるのだが
本人にとっては、理由がわからないまま怒られるという
理不尽なものであったということが分かる。

先生からのイジメなど、読んでいてひたすら辛いが
暗い雰囲気にはならないような作調で書かれており、
最後は救われるため読了感は悪くない。

発達障害に興味がある人向けの作品。

Her Story

データベースの検索欄に単語を入力し、
関連動画をみることで事件を推理していくミステリーアドベンチャーゲーム。
5時間程でクリア。

はー、すごい。

女性が警察の取り調べを受けている映像を見て、
その中で気になる単語を検索欄に入力し、
また別の取り調べの動画を見る、というだけの流れなのだが
これが素晴らしい。

操作方法やどうすればクリアといった情報が
何も説明もなくゲームが始まり、困惑することは必須なのだが、
それすらもゲームの演出であるといえる。

「どのような事件が起きたのか」「なぜ女性が取り調べを受けているのか」
ということすらもわからないまま、手探りで情報を探していき、
知っている情報の点と点が結ばれる動画にたどり着いたときの興奮は凄まじい。

プレイには登場人物や時系列のメモを取ると良い。
全く新しいタイプのゲームを楽しめる、オススメの作品。

ダウンロードはこちらから。

LIMBO

奇妙で退廃的な世界を探索するアクションパズルゲーム。
3時間ほどでクリア。

全編を通して画面がモノトーンで描かれる
強烈な世界観が特徴のゲーム。

いわゆる死にゲーで、前進してはトラップに殺されて
そのトラップを回避するために頭をひねるという流れ。

難関度が絶妙で、キチンと頭を使い工夫すれば、
どのトラップもクリアすることができるレベルなのは素晴らしい。
二回ほど諦めてプレイ動画を見てしまったが、
その他は自分の力のみで攻略でき達成感がある。

ギミックも数多く、時には死体や他のトラップを利用して前に進んでいくという
大胆な解法には夢中になる。

短い時間だが熱中できた作品。
ダウンロードはこちらから。

虐殺器官

発展途上国で虐殺が広がっており、その調査をするアメリカ情報軍の兵隊の話。
原作の小説は未読。

人間には虐殺を司る器官が存在する、という設定は面白く
これを先進国と発展途上国の格差の歪みとして脚本に落とし込んでいる。

R15+指定されているだけあり戦闘描画が残酷で、
近未来のような戦闘兵器がバタバタと
敵側の兵隊や子供を殺していく作画は力が入っており見ごたえがある。

しかし、脚本としては主人公の感情変化が意味不明で
ヒロインに心を心を奪われている理由が全く納得できない。

また、セリフが小説口調のため非常に不自然で
あらゆることがわざと小難しくなるように説明しており、
ついていけず退屈になってしまった。

設定や戦闘描画は良かったが、
説明口調の退屈なセリフと動機のわからない行動で、
めり込むことは出来なかった。残念。

THE WAVE

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あるクラスで行った特別講義で、
授業に興味がなかった学生たちが、次第に独裁主義に熱狂していく様子を描く。

教師が教えていた団結という簡単なものが、
学生が自主的に意見を発して、行動に移していき
だんだんと制御ができなくなっていく様子はとても怖い。

人種を超えた平等や団結力、助け合いというはずだったが
次第に組織力の誇示や反発する者の排除という
おかしい方向に進んでいくのは独裁主義の結論なのだろうか。

実話に基づいた話ということで説得力もあり、
心理の怖さを感じることができた。

Braid

時間を操り、散らばったピースを集めるアクションパズルゲーム。
4時間ほどでクリア。

ビデオのように時間を戻せる、ということが特徴で
敵にやられてしまっても直前まで巻き戻すことができる。
序盤はゲームオーバーの救済程度のシステムであるが、
ステージを進めていくにつれて
時間が巻き戻らない物体や過去の自分と協力して進んでいくエリア、
時間の流れを遅くするアイテムなど、時間というシステムを生かした
面白いギミックを味わえる。

ピースを集めなくても次のステージに行くことが可能であり、
解法を思いつかなかった場合は後回しにできるため
飽きずに、ストレスがたまらずにプレイをすることができる。

意味がわかると怖い話系で名前が上がりやすいゲームであり、
ストーリーは抽象的で理解できなかったが
ラストの演出では強く驚かされた。

簡単な操作方法ではあるが、斬新なシステムとギミックで
頭をひねらせるゲーム。面白かった。

ダウンロードはこちらから

収穫機道ろぼふぁーむ

自動で回収するロボットがいる農場に
利益が最大になるように野菜を植えていくゲーム。
ジャンルとしてはパズルシミュレーションが近い。
1時間ほどでクリア。

ロボットの性能や植える野菜に種類があり、
どのように植えれば利益を上げていくことができるか
考えることは楽しい。
試行錯誤を繰り返して、
稼ぐパターンを見つけたときは達成感があった。

一回目のプレイでクリアをすることができたが、
その際のスタイルはナスをひたすら植えていた。

小さくまとまっている、まずまずの面白さであった作品。
ダウンロードはこちらから。