クロユリ賛歌

閉鎖された山村での風土病を描くノベルゲーム。
3時間ほどで全てのシナリオを読み終わり。

ミステリー要素も含んでおり、
話が進むにつれて謎が解けていく。
全体的に無慈悲であり、生きるための背徳が多く描かれるため
万人にオススメできるわけではない。

理にかなっているシナリオを怖いもの見たさでプレイするとよい。
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公衆電話

電話ボックスに閉じ込められた男が、
3回の電話だけを行い脱出を図るノベルゲーム。

始めは状況が全く分からず、
とりあえず110番などに電話して少しずつ情報を集めていく。
周回プレイが前提であり、プレイの最中に聞いた電話番号をメモすることが必須。

面白いということを聞きプレイしたが、残念ながら私には合わなかった。
アイデアは面白いと思うが、途中でクリアまでの道筋が読めてしまうため
時間をかけてダラダラとプレイをさせられている感じを受け取ってしまう。
もう一捻り、何かを工夫してくれればもっと面白くなったであろう作品。

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フリクリ オルタナ

 
ある女子高生の周りに起こる青春アクションアニメ。

OVA版のフリクリの続編で世界設定は共有しているが、
今作から見ても十分凄みは伝わるはず。

目まぐるしく回るストーリーと爽快なアクションが特徴で、
ストーリーで不明な部分もあったが、それでも面白いと思わせる凄みがある。

今まであった日常がハルコの登場と共に一撃で終わりを迎え
予想できないストーリーが始まる。
アクションや機械も見ごたえがあるが、
メインテーマは十代の女子高校生が持つ悩みや青春というものであり
全力で問題にぶつかっていく様は見ていて気持ちがよく、
ハルコの破天荒で圧倒的なカリスマ性も魅せられる。

見るのに体力はいるが、音楽もよく絵も動きまくりで
後の達成感は凄まじいものだった。

少女終末旅行 公式アンソロジーコミック

少女終末旅行 公式アンソロジーコミック (MFC)
KADOKAWA / メディアファクトリー (2017-10-13)
売り上げランキング: 16,632
 
少女終末旅行のキャラクターや舞台で、幾人かの作家が漫画や絵を載せたもの。

原作が好きな人しか読まないだろうとは思うが、
よくある四コマ漫画や中身のないギャグが描かれており、
原作のような宗教観や人生を考えさせられることはないので、過度な期待は禁物。

未完のエリザ

 
楽譜の中が舞台のホラー探索ゲーム。
2時間ほどでトゥルーエンドまでクリア。

第10回ウディコンの優勝作品ということで興味がありプレイしてみたが、
恐ろしいほど私の感性と合わなかった。

楽譜がメインテーマであるのだがその舞台を生かしきれていなく、
探索ゲームも目新しいものもなく単調。
セリフ回しも不自然なほどに冗長であり、
読んでいて全く感情移入をすることができない。
魅せるべきところは、一枚絵やちびキャラたちが美しかったといったところ。

感性の違いによりここまで評価が異なることを思わされた作品。

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劇場版 のんのんびより ばけーしょん

 
日常系アニメ「のんのんびより」の劇場版。
キャラクターが沖縄旅行を楽しむ様子が描かれる。

相変わらずのシリーズであり、
脚本としては、想像できる日常の一部を切り取ったようなエピソードで
山も谷もなくただ楽しんでいる様子が描かれるだけなのだが、
それでもなんとなく感動してしまうのはすごいところ。
絵や音楽、画面の見せ方といった演出が秀でているのだと感じる。

悪意が一切なく、キャラクター達を安心して見ていられた。

サラと不思議な魔法石

 
マインスイーパーとRPGが融合したゲーム。
2時間ほどでシナリオクリア。

マインスイーパーのようであるが、
爆弾の代わりに敵と戦闘となったりトラップが発動したりして、
主人公のHPを削るという流れ。
本家と同様に右クリックで印をつけられるのは便利。

アイデアだけで勝負する、まさに個人製作のフリーゲームらしい作品で、
ストーリーやシステムに粗が残るところがあるものの、
一風変わったゲームをプレイすることができた。

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コトダマッスル

擬人化されたウサギの女の子が主人公のタイピングゲーム。
1時間程度でクリア。

絵や画面が丁寧に作られており、システムもわかりやすくて良い。
筋肉ムキムキの大男とギャグ調な冒険をするストーリーは
合う人にとっては面白いだろう。

このゲームだけでなく、タイピングゲーム全般にいえることなのだが、
お題が長文になるにつれて、自分がどこまで入力したのかが分からなくなってしまい、
理不尽なダメージをうけるのはなんとなく残念だったところ。

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こころ ─まんがで読破─

こころ ─まんがで読破─
イースト・プレス (2013-06-28)
売り上げランキング: 41
 
夏目漱石の「こころ」を漫画で表したもの。
小説は読破済み。

漫画版だからであろうか、感情の起伏が単純であり、
話についていけないことがしばしば。
なぜこんなにすぐに泣いたり心を許したりするのかが理解できない。
「K」と書かれた墓石など全体的にシュール、かつ単純で笑ってしまう。

本来の雰囲気の良さは味わうことは出来ないため、
短い時間でストーリーを追いたい方のための本。

テルマエ・ロマエ<全6巻>

テルマエ・ロマエI (ビームコミックス)
KADOKAWA / エンターブレイン (2012-09-01)
売り上げランキング: 564
 
現代の日本にタイムスリップした古代ローマの浴槽技師が、
日本で得た風呂の文化を古代ローマに伝えるというもの。
映画のみ視聴済み。

当たり前である日本の風呂文化を斬新なものとして描かれており、
これをみた主人公がいちいち驚く姿は微笑ましい。
私自身が気づいていなかった創意工夫が日本の風呂文化にあることが分かる。
また、日本の文化を上手く古代ローマ風にアレンジして伝える様子も面白く、
微妙に違っている文化に笑ってしまう。

最終巻が唐突な展開であり、この終わり方で良かったのかと驚いてしまったのが残念。
漫画もこれはこれで面白いが、映画の方がストーリーがまとまっていた。