ブレイブウィッチーズPrequel オラーシャの大地<全2巻>

ブレイブウィッチーズPrequel オラーシャの大地(1) (角川コミックス・エース)
月並 甲介(著), 島田フミカネ&Projekt World Witches(その他), 築地 俊彦(その他)
5つ星のうち4.7 5つ星のうち4.7

ストライクウィッチーズシリーズの漫画であり、
502と呼ばれる別部隊を焦点にあてた話。

とても面白い。
これまで読んだストライクウィッチーズシリーズのコミカライズでは一番面白い。

とにかく登場人物が生き生きしており、一つ一つの挙動で笑ってしまう。
皮肉の聞いたセリフ回しを読むだけでも、良い時間を過ごせたと感じた。

501とは全く性格や特性が違い、軍人としてのサバサバしたところが、うまい具合に、組織にマッチしている。
全員が実力者であり、嫌な奴が一人もいないため、ストレスがたまらずに読むことができる。

話がウィッチだけの掛け合いでなく、ストライカーを整備する整備隊員や、マスコミなど、
様々なところに焦点が当たるのがよい。
軍隊という組織の強みや不自由さなども、ぞんぶんに感じることができる。

戦争中であるが故の、隊長とマスコミの会話シーンは必見。

シリーズが好きならば、読むべき作品。
おすすめ。

ルミナスウィッチーズ<全12話>

ルミナスウィッチーズ 第1巻 [Blu-ray]
鳴海まい(出演), 細川美菜子(出演), 藍本あみ(出演), 真宮涼(出演), 都月彩楓(出演), 古仲可奈(出演), 結木美咲(出演), 吉北梨乃(出演), 豆咲りお(出演), 小松未可子(出演), 佐伯昭志(監督)
レビューはありません

「ストライクウィッチーズ」と世界観を同じにするアニメ。
正体不明の敵ネウロイと戦争状態にある世界で、魔力を持ち敵と戦う少女を主人公にする話。

今作は、これまでのシリーズのイメージである、「巨大な銃を持った少女が敵に立ち向かう」というイメージから離れ、
戦争で疲弊した人々を歌とダンスで癒す、という真逆のテーマとなっている。

魔力を扱えるものの、戦闘の才能がなく苦悩する少女たちの様子は、とても新鮮で良い。
直接的な戦闘の描写は少ないが、戦争中であることを示唆する演出が少なからず入り、グッとくるものがある。

また、時系列がテレビ版ストライクウィッチーズ1期とかぶっているため、
向こう側で発生した出来事が、こちらの部隊でも影響している。
こういった脚本は、世界観がつながっているからこそ出せる技だと感じる。
どのようになるのか見ていてワクワクした。

これまでのシリーズとテーマを大きく違うものの、これまでのシリーズが好きならば、楽しめるであろう作品。

魔女と歪んだ迷宮

ゲームのウィンドウサイズを操ってゴールを目指すアクションパズルゲーム。
1時間ほどで全ステージクリア。

とんでもなく面白い。度肝を抜かれた。
まさかこのようなゲームが実現できたとは。

ゲームのウィンドウの大きさを変えることで、
ステージの足場の位置が変わり、次第に行動できる範囲が広がるというもの。

すぐに終わるステージ数が3×2つで一つのダンジョンなのだが、
切り替わりの演出もよく達成感がある。
レベルデザインも親切で、プラスアルファのアイテム収集要素もやりこみ用として良い。

ウィンドウサイズによっては、主人公が壁を貫通することがあり、
始めはバグだと思ったのだが、実はそれすらもギミックだったという出来栄え。

よくこのようなゲームを作れるものだ。
新しい発想を知るたびに、まだまだ世界が広いと感じる。

ダウンロードはこちらから。

スウガクって、なんの役に立ちますか?:ヘタな字も方向オンチもなおる!数学は最強の問題解決ツール

実生活で発生する問題に対して、数学の面から解決方法をアプローチする本。

これまでに学校で学んだ数学の知識が、
実生活において、このように生かせるのかと感心してしまった。

実際の語れる知識は大学レベルの数学であるのだが、
問題の例が身近でありイメージしやすいものと、非常に柔らかい文体のため、
理解できなくても雰囲気でなんとなくわかり、中学生程度でも読み進めることができる内容である。

知識を詰め込むための実用書というものではなく、
あくまで、雑学として数学の面白さを知るための読み物。

誰も知らない

誰も知らない [Blu-ray]
誰も知らない [Blu-ray]

posted with AmaQuick at 2021.09.21
柳楽優弥(出演), 北浦愛(出演), 木村飛影(出演), 清水萌々子(出演), 韓英恵(出演), YOU(出演), 串田和美(出演), 岡元夕紀子(出演), 平泉成(出演), 加瀬亮(出演), 是枝裕和(監督)
バンダイナムコアーツ (2018-05-25T00:00:01Z)
5つ星のうち4.8
¥2,918
母親からネグレクトを起こされた中での、四兄妹の長男を描く。

面白い。

母親が子供を残して失踪した後に、兄妹の面倒をみる長男の様子が淡々と描かれる。
誰も学校に行っておらず、社会からいないものとされており、
実際にこのような状況になってしまったら、兄妹たちの言動がとてもリアルに感じる。
どのような結末を迎えるのか全然予想がつかなく、観ていて怖かった。

2003年という一世代昔の作品だが、今でも通用する価値観。
オススメ。

ゾンビランドサガ リベンジ<全12話>

ゾンビランドサガ リベンジ SAGA.1 [Blu-ray]
宮野真守(出演), 本渡楓(出演), 田野アサミ(出演), 種田梨沙(出演), 河瀬茉希(出演), 境宗久(監督)
エイベックス・ピクチャーズ (2021-06-25T00:00:01Z)
5つ星のうち4.9
¥7,200 (中古品)

ゾンビとして蘇った女の子たちがアイドル活動をする話。
ゾンビランドサガの続編。
相変わらず面白い。

一話目が面白くなかったため心配になったが、二話目からはちゃんと面白くなって安心した。
笑うところは笑えるし、感動させるところはきっちり感動させられる。

前作でも同様だったが、だんだんと周囲から認められていく様子が分かりやすいため感情移入しやすいし、
女の子7人のメインキャラクターの作り方も丁寧で、
それぞれの個性をつぶさないように上手に描かれている。

アイドルものとしても楽しめる作品で、
前作からぜひ見てほしい。

ゾンビランドサガ<全12話>

ゾンビランドサガ Blu-ray BOX(初回生産限定盤)
宮野真守(出演), 本渡楓(出演), 田野アサミ(出演), 種田梨沙(出演), 河瀬茉希(出演), 境宗久(監督)
エイベックス・ピクチャーズ (2021-03-26T00:00:01Z)
5つ星のうち4.8
¥19,987
生前に活躍していた女の子たちがゾンビとなって蘇り、
佐賀県のご当地アイドルグループを結成する話。

面白い。

パンデミックものかと思ったら、全然そんなことのないコメディだった。
佐賀県でゾンビとなって蘇るという、とんでもない舞台設定がうまく脚本に生かされている。
コメディとしての描き方がとても上手であり、
他の人たちにゾンビだとばれないように気を遣う様子や、
ゾンビならではのセリフ回しなどは見ていて面白い。

女の子たちの生前に生きていた時代や環境がバラバラであることからの、
グループの悩みやいざこざといったものも描かれていくのだが、
最終的にうまくまとまっていくのも見ていて気持がいい。
近くの大人もカッコいいため、安心しながら見ることができる。

感動できるところは感動するし、笑えるところは大笑いする。
ゾンビのアイドル、という出オチのような設定だけで脚本を膨らませられるのは感心した。
一気に見てしまった。
オススメ。

トップをねらえ!<全6話>

トップをねらえ! Blu-ray Box
日高のり子(出演), 佐久間レイ(出演), 若本規夫(出演), 庵野秀明(監督)
バンダイビジュアル (2012-02-24T00:00:01Z)
5つ星のうち4.7
¥9,629 (中古品)
正体不明の宇宙怪獣から地球を守るロボットアニメ。

過去の名作として高い評価をされているが、自分には合わなかった。

主人公がここまで優遇されている理由もわからず、
独断で自分勝手に行動したことが、結果的にうまく成功したことばかりだと思ってしまった。
宇宙での光速時間と地球時間でズレが発生する「ウラシマ効果」を、
脚本に上手に取り入れられていることも話題になっているようだが、
これもそこまでとも感じ取ることができず、これならば、もっと伏線を張ることもできただろう。

巷では高い評価を受けているので、アニメが好きな人は見てみるといい。

デザイナーじゃないのに!

デザイナーじゃないのに!
平本久美子(著), よしだゆうこ(著)
ソシム (2020-09-17T00:00:00.000Z)
5つ星のうち4.6
¥1,600
会社のチラシを作ることになった新人のOLがデザインを学んでいく解説本。

とても面白い。

デザインの教本という面を抜きにして、
漫画としてストーリーや表現方法が面白く、
分かりやすいコマや、笑ってしまうセリフ回し、演出など、
まず、この部分で勉強になる。

デザイン面にしても、ダサいチラシが、ストーリーが進むにつれて
ビフォーアフターで変わっていく様子が表現されるため、分かりやすく説得力がある。

デザインは流行りがあるため、第4章の小手先のテクニックを鵜呑みにするのは危険だが、
それ以外の基本的なルールやターゲットを絞るといったことは
作品内でも言われているように、
センスの問題ではなく、理屈や数理が大きく占めることがわかる。
知っているか知らないかの問題だけであり、誰でもマネできる方法なのが嬉しい。

また、デザインのスキルだけでなく、デザイン面で上長を説得する方法まで手が延ばされており、
この部分も非常に新鮮。

デザインについて知りたい方にオススメできる良書。

ぼくのうつやすみ 『うつ』になったけど帰ってこれました

ぼくのうつやすみ 『うつ』になったけど帰ってこれました
ミヨシ(著), 松山洋(監修)
ナンバーナイン (2021-09-08T00:00:00.000Z)
5つ星のうち4.4
¥990
ゲーム会社に勤めている作者がうつ病になった体験をつづったコミックエッセイ。

作者の場合に、どういった経緯でうつ病になり、
どのように復職したのかが記載されている。
全編が漫画であり、絵や文体も非常に優しく、気軽に最後まで読むことができた。

うつ病にかかる前と後で、精神状態が大きく変わっていることが全編にわたって強調されており、
今まで病気を患ったことない人も参考になることが多い。

うつ病の症状や対応方法は、人それぞれであると思うのだが、
その一例として知るには良い、読みやすい本。