おかあさんライフ。<全3巻>

たかぎなおこのコミックエッセイで、
40代で出産した作者が、日々の子育てを描いたもの。
1冊目が出産後、2冊目が歩き始めたところから、
3冊目が幼稚園に入ってから卒業するまでとなる。

はじめは母親をできるか不安だったところが、
問題なく子育てと仕事を両立させていることがわかる。
苦労はしているものの、筆者らしい優しさが感じ取れられる。
子どもも育っていくにつれて、
だんだん個性を持っていく様子が感じられて可愛らしい。
子育ての追体験ができる幸せになる本だった。

解剖、幽霊、密室

「怪獣を解剖する」の作者が前に書いた短編集。
「複層住戸」「怪獣を解剖する」「天井裏に誰かがいる」の三つの漫画でなっている。
「怪獣を解剖する」については、読み切り版となる。

相変わらず面白い。
どの話も、こんな話なのか、と思いきや、
途中で流れが一転して、先が読めない脚本でワクワクする。

絵も読みやすく、サクッと読めるわかりやすく面白い本でよかった。

怪獣を解剖する<全2巻>

怪獣が生息する日本で、
大型怪獣の死骸に関わる出来事を描くSF漫画。

面白い。

主人公は研究者の視点で未知のものへ好奇心を持っていく一方で、
危険を唱える人や、エネルギーに転換できるための技術を探す人など、
いろいろな人の信念があり、共感できる内容。

世界観の中でもある一部分の出来事だけを切り取った脚本となっているが、
実際に現実でもありそうな話で上手い。
ワクワクできる、とてもよい世界観と脚本だった。

GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代

人の性格を「ギバー」「テイカー」「マッチャー」の三種類に分け、
それぞれの思考と行動を成功事例をともに解説した本。

面白い。

一見、他人の利益を奪っていくテイカーが成功すると思いきや、
最終的には、利益を顧みずに様々な人を助けるギバーこそが成功する、
ということを、膨大な事例を共に書かれている。
また、大成しないギバーの特徴も解説されており、
ただ単に与えればよいだけではないのが面白い。

アメリカの本のため、事例がすべて海外の人々だが、
日本でも同じような人々はおり、世界共通の特徴であることがうかがえる。
身の回りの人に当てはめて読み進めることで、
「確かにそういったことはある」と感じることもしばしばだった。

何事においても他者志向が重要であることを
改めて再確認できて満足の内容。
ただ、こういった本を読む人は、
元来ギバーよりの思考を持っている人が多そうであるというジレンマがある。

プロジェクトのトラブル解決大全 小さな問題から大炎上まで使える「プロの火消し術86」

参画プロジェクトで数多くのトラブル対応を行った筆者が、
火消しの際に気を付けることを具体的に記載した本。

とてもわかりやすい。

「プロジェクトを回すための普段からの方法」という内容ではなく、
「問題が発生した後にどのようにリーダーが立ち振る舞うか」という後手のことが、
具合的に書かれているのが特徴。
まさにあるあるな内容ばかりだった。

こういった本にありがちな、あるべき理想像ではなく、
現実的な手法がポイントで記載されるのがとても良い。

プロジェクトが炎上気味になった場合に、対応手引書として非常に有用な内容。
何かあるたびに繰り返し読んで、
考えにブレがないかを自分に落とし込みたいと思った。

PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント[第2版]

桃太郎やシンデレラといった誰でも知っている童話を、
プロジェクトマネジメントの考え方を用いて物語を改正し、解説する話。
第1版も読了済み。

面白い。

誰でも知っている物語を、
プロジェクトマネジメントの考え方にこじつけて解説していく様子に、
思わず笑ってしまう。
確かにそういわれてみればそうだな、と唸らせる内容。

何かを勉強するためにこの本を読む、ということでは期待外れになってしまうだろうが、
プロジェクトマネジメントを題材にした読み物、として優秀な本。

注意点として、第1版とほとんど内容が変わらなかっため、
第二版を新しく購入し直す必要はなかった。

モモ (岩波少年文庫)

モモ (岩波少年文庫)
モモ (岩波少年文庫)
posted with AmaQuick at 2025.06.22
ミヒャエル・エンデ(著), 大島 かおり(著)
5つ星のうち4.5
¥880

お話を聞くことが得意な女の子と、
人々から生活ゆとりの時間を搾取する「灰色の男たち」との関わりを描く話。

ゆとりのある生活をしている人々たちが、
「灰色の男たち」が暗躍によって、
だんだんと心に余裕のなくなっていく様子が、読んでいてとても怖い。
主人公だけが取り残されて、感情移入しやすいストーリである。
中盤からは女の子の冒険小説になり、
超常的な存在との会話やマイペースな亀との掛け合いがワクワクする。

「仕事で成功をするために時間を倹約して、人間らしさ失うような生き方」を
否定している作品であり、
まさに今の時代の人々の生き方に警鐘を鳴らしているものだった。
これが1973年に発刊されたと知って驚いた。

障がい者専門風俗嬢のわたし

障がい者専門風俗嬢のわたし (コミックエッセイ)
あらい ぴろよ(著), 小西 理恵(その他)
5つ星のうち4.8
¥1,320

障がい者専門の風俗に転職した女性を描く漫画。

一番初めの転職する際の行動原理は謎で、
相当の苦労もあると思うが、
それでも前向きに生きていく主人公のため、
暗くならなく読み進めることができる。

さまざまなお客さんがおり、
仕事のおかげで、お客さんとその身近な人たちが救われていく様子は
読んでいて心が温まる。
周りの人たちも理解があって良い。

普段知るようなきっかけがまずないような、
知らなかった世界を垣間見れる漫画だった。

その淑女は偶像となる<全4巻>

アイドルを引退した女の子が、高校の友達に誘われて、
再度トップアイドルを目指す話。

面白い。

修行を経て次々と強者を倒してく、
わかりやすい熱血スポ根ものである。

キャラクターの作り方が凄まじく、
個性的な様々な対戦相手を描けるのはすさまじい。
どのアイドルも生き様を持っており、
上手に感情移入できる描き方となっている。

最後は打ち切りのような形で終わってしまったことだけが残念。
もっと読みたい漫画だった。

マラソン1年生

マラソン1年生 (コミックエッセイ)
たかぎ なおこ(著)
5つ星のうち4.5
¥1,089

たかぎなおこのコミックエッセイで、
筆者が運動不足解消のためマラソンを始める話。

いつも通りのほんわかする内容のコミックエッセイで、
初めは30分も歩くことができなかった筆者が、
練習を続けていくことで、
最終的にホノルルマラソンを走りきることが描かれる。
ちょっとずつステップアップしていく様子は見ていて楽しいし、
応援したくなる内容。

苦労した点やフルマラソンまでのステップは
今からマラソンを始める人にとっても大変参考になるだろう。