パウロ・コエーリョ 賢人の視点

パウロ・コエーリョ 賢人の視点
パウロ・コエーリョ(著), 飯島 英治(翻訳)
5つ星のうち4.3
¥1,485

私が好きな作家である、パウロ・コエーリョが書いたもの。
1分程度で読める短編が、85つ程度まとめられている。

筆者が経験したことや空想したことに対して、どう思ったということが、淡々と描かれているのだが、
わざわざこのような表現にしなくても、伝える手段はあると感じた。
途中、作者の鼻につくような行動に、少し煩わしくなった。

ただ、もちろん、ためになる話も複数あった。
「祈りの言葉」として、迷い、決断、行動、夢見ること、熱意、命があること。
内なる情熱を受け入れること、ひたすら祈りを続けること。
壁を乗り越えることに、愛、死、力、時間の4つが必要であること。
これらは、他の筆者の作品ともつながる話であり、とても納得できた。

興味がある方は、まずは、長編である「アルケミスト」「星の巡礼」を読んでほしい。

美女と野獣(2014年の実写映画版)

美女と野獣 [Blu-ray]
美女と野獣 [Blu-ray]
posted with AmaQuick at 2023.08.13
ヴァンサン・カッセル(出演), レア・セドゥ(出演), アンドレ・デュソリエ(出演), イボンヌ・カッターフェルト(出演), エドゥアルド・ノリエガ(出演), クリストフ・ガンズ(監督)
5つ星のうち4.1
¥563 (中古品)

野獣の大切なバラを盗んだ商人の身代わりとして、
その娘が野獣と一緒に暮らす話。

映像はとても綺麗であるのだが、脚本がイマイチだった。

話のキモとなる、娘が野獣へ恋に落ちていく過程がわからなく、
娘の純粋さを感じることができなかった。
野獣と娘の心を通わせる様子を、もっと丁寧に描くべきだろう。

見終わった後に調べて知ったのだが、
2017年のミュージカルの内容を含めた実写映画版もあるため、
視聴の際には、評判を見ながらどちらをみるのか判断したほうが良い。

きさらぎ駅

きさらぎ駅 [DVD]
きさらぎ駅 [DVD]
posted with AmaQuick at 2023.08.13
恒松祐里(出演), 本田望結(出演), 莉子(出演), 寺坂頼我(出演), 木原瑠生(出演), 永江二朗(監督)
5つ星のうち3.2
¥3,306

有名な都市伝説「きさらぎ駅」を取材していた女性が、
偶然、取材と同じ状況の「きさらぎ駅」に迷い込むホラー映画。

前半と後半で、大きく物語が分かれており、
前半で画面描画していたホラーの物語を、
後半でうまく利用していく、脚本の展開していくのは面白い。
個人的には、後半の脚本では、もっと極端にホラー要素を取り除いてもよかったと感じる。

ホラー映画らしく、いきなり大きな音を出したり、
画面転換で、びっくりさせてきたりすることも多いため、
視聴には注意が必要。

グロテスクなシーンはほとんどないのだが、
時折挿入されるCGがとてもチープであり、特に爆発させる演出は不自然で笑ってしまった。

また、登場人物の演技も上手といえるものではいえなく、
これも作品に集中できない原因になった。

よくありがちな日本製の低予算ホラー映画、という印象をうけた。

真夏の方程式

真夏の方程式 Blu-rayスタンダード・エディション
福山雅治(出演), 吉高由里子(出演), 北村一輝(出演), 杏(出演), 西谷弘(監督)
5つ星のうち4.5
¥4,355

ガリレオシリーズの一つ。
物理学者である主人公が泊まった民宿で、人が死ぬ事件がおき、
それを調査していくというもの。

全体的にイマイチ。

福山雅治の演技は非常にクールであるのだが、
主人公の凄さがあまり伝わってこなく、
ただの素行不良の大人のように映ってしまう。

事件自体があまり大したものではなく、
推理というよりも、人間ドラマに大きな比重を取っている脚本であった。

「容疑者Xの献身」のほうが出来が良いため、未視聴の方はまずはそちらを見るとよい。

なぜか感じがいい人の かわいい言い方

さまざまな会話文を別の言葉に置き換えて、
言葉を柔らかくするメソッド集。

全体的にイマイチ。

ある言葉に対して、別の言い回しを提案していく、ということが書かれていくのだが、
中には、ただ単に初めの言葉が、礼儀知らずな口調だったり、
謙譲語に直しただけのような、まったく学びにならないものもあったりする。

また、「苦手なのでやめておきます」が「得意ではありませんが、やってみたいです」に
置き換えれているなど、そもそも言い換えになっておらず、
意味が180度変わってしまっているものも、数多くある。

それぞれの解説も薄く、都合の良いように解釈をされている文章であり、
不必要に作者の自分語りも挿入されるなどして、
最後には、作者に嫌悪感すら感じてしまう感覚を持ってしまった。

ナイトクローラー

ナイトクローラー [Blu-ray]
ジェイク・ギレンホール(出演), レネ・ルッソ(出演), リズ・アーメッド(出演), ビル・パクストン(出演), ダン・ギルロイ(監督)
5つ星のうち4.3
¥1,400

事件や事故現場の映像を撮り、テレビ局に売る男性の話。
犯罪系のスリラー映画に区分される。

とても面白い。

過激な映像が需要がある、というテレビ局の要望により、
行動に歯止めがきかなくなっていき、
どんどんエスカレーションして過激になっていく。
都合の良いように映像を見せることなどは、
実際での現実世界でも、起こり得ているのではないかと考えてしまう。

他の人間を脅していく様子も見事で、
何かと都合のいい言葉を並べて、人身掌握をしていくのも恐ろしい。

人間の怖さや狂気を感じ取ることができる作品。
とても見ごたえがあった。

鳩の撃退法(映画)

鳩の撃退法 [DVD]
鳩の撃退法 [DVD]
posted with AmaQuick at 2023.08.13
藤原竜也(出演), 土屋太鳳(出演), 風間俊介(出演), 西野七瀬(出演), 豊川悦司(出演), タカハタ秀太(監督)
5つ星のうち3.6
¥466 (中古品)

デリヘルのドライバーをやっている作家の青年が、
偽札にかかわる事件に巻き込まれる話。

意識をせず日常生活を送っていたにも関わらず、
いつの間にか主人公が話の渦中にいる、というところはゾクゾクするし、
どのように話が収束していくのかは気になって観てしまう。

ただ、登場人物が多く、誰がどの名前なのかを把握できないまま、
話が進んでいってしまい、伏線の回収に、いまいちピンとこないところもあった。

また、時系列もバラバラになって語られ、さらに脚本に関係ないような要素も多くあり、
それも混乱のもとになっていた。

おそらく小説版であったら、また違う印象を受けるのだろうが、
映像としては期待したほどの良さは感じられなかった。

君たちはどう生きるか(映画)

戦争で田舎に疎開した子供が、不思議な世界に迷い込む話。

とてもイマイチ。

数多くの人物が登場するのだが、それぞれが何を考えているのかが伝わってこない。
なぜ少年がサギ人間と友達になったのか、なぜ女の子が少年を身を挺して助けてくれるのか、なぜ少年が母親を認めるようになったのかなど、
脚本のキモとなる行動について、その理屈が不明。

世界観も意味が分からず、初めはそのようなものなのかと認識していたのだが、
終盤で、突然でてきた人物が、理のようなルールを語り始め、混乱をしてしまった。
全くの不要と感じる。

各シーンも冗長に感じており、
もうこのエピソードは理解できたから、さっさと画面転換すればいいのに、と思うところもしばしば。
不必要なところを削り、説明の足りていない部分に、
何個もエピソードを追加できた印象をうける。

脚本には伏線などもなく、ただ不思議な世界観を歩き回るだけのふわふわした映画。

エスター ファースト・キル

エスター ファースト・キル [Blu-ray]
イザベル・ファーマン,ジュリア・スタイルズ,ロッシフ・サザーランド,マシュー・アーロン・フィンラン(出演), ウィリアム・ブレント・ベル(監督)
5つ星のうち3.4
¥4,295

ホラーサスペンス映画「エスター」の前日譚。
10歳の少女が、行方不明の少女「エスター」の名を騙って、家を乗っ取ろうとする話。
前作は見ていなくても、特に問題はない脚本。

面白い。

巧みな話術と動作で、周囲をどんどん篭絡していくのは、不気味でとても良い。
前作のエスターと同じような、ドキドキの良さを味わうことができる。

脚本が素晴らしく、序盤こそは、周囲に溶け込もうとする予想できる展開なのだが、
そこから一転して、中盤から物語が大きく動き、目が離せなくなる。

また、見終わった後に知って驚いたのだが、
「エスター」を演じている人が前作と演者が同じのため、
23歳ということであったこと。
13年ぶりのシリーズ作であるため、年齢を重ねていて当然ではあるのだが、
それでも、10歳の女の子のように見えるような技術、カメラワークを使っていたのだと驚愕した。

目が離せないサスペンスを観たい方におススメ。

ピクミン(Nintendo Switch)

ピクミンという生き物に指示を与え、制限時間内に壊れた宇宙船のパーツを集めるゲーム。
14時間ほどで、すべてのアイテムを回収してエンディング。
もともとは2001年のゲームキューブの作品だが、Switchで再販されたもの。

面白い。

一回目はよくわからないままプレイして、アイテムを集められずにゲームオーバーになってしまったが、
二回目は勝手がわかり、クリアすることができた。

ステージの要所に時間を短縮するためのギミックが存在し、
効率的にどう動くかを考えながら進めていくのが、とても面白いし熱中する。

数匹ではすぐに敵にやられてしまうピクミンも、
数を増やして一斉に襲い掛かると、強敵でも難なく倒せるのは気持ちがいい。
量こそが正義であり、いかにピクミンの数を増やしてくのかがカギ。

一日程度の時間を使うことで、最後までクリアできる、サクッとできる名作。