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鬼滅の刃 刀鍛冶の里編<全11話>

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
花江夏樹(出演)
5つ星のうち4.7
¥12,310 (コレクター商品)

鬼滅の刃のエピソードの一つで、
刀を直しに来た主人公のもとに、人食い鬼が襲撃する話。
鬼滅の刃は原作、アニメ共にすべて視聴済み。

相変わらず面白い。

まず何よりも絵がうまく、とても詳細に丁寧に描かれている。
戦闘が始まってからの動き回るシーンもとても迫力があり、綺麗。

とにかく、今回のエピソードでは敵が圧倒的な強さを持っているのだが、
アニメ版では、絵や動きが付いた分、原作以上に絶望する様子を感じ取れる。
ここら辺の表現はとてもうまい。

これまでのシリーズを見ている人ならば、満足して見れるデキ。

仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイドMOVIE大戦2010

仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦 2010 [Blu-ray]
桐山漣(出演), 菅田将暉(出演), 寺田農(出演), 井上正大(出演), 戸谷公人(出演), 村井良大(出演), 石橋蓮司(出演), 田崎竜太(監督)
5つ星のうち4.3
¥8,988 (コレクター商品)

仮面ライダーの劇場版。
前半パートで「仮面ライダーディケイド」、後半パートで「仮面ライダーW」、
最終パートで、二つの世界が入り混じり、仮面ライダーどうしで共闘する、という流れ。

仮面ライダーディケイドのパートは、「完結編」と銘打っており、
登場人物や人間性、能力の説明が全くないため、これまでの視聴が必須となる。
ディケイドを知らないままのため、話に全くついていけなかった。

仮面ライダーWパートは面白い。
時系列としては、テレビ版12話の次の話となる。

よくある能力バトル物のように、事件が起きてから、
敵の正体や能力の全貌が明らかになるまで、ワクワクする。
ここら辺は、テレビ版の面白さをそのまま引き継いでいる。

また、今回の仮面ライダーWは、本編の時系列より前の、
主人公たちの出会いが回想として語られるのだが、
それすらも、上手に敵の能力に生かされており、
無駄を省いた、すっきりとした脚本であった。

そして、最終パートで世界が入り混じるのが、これが残念なデキ。
特に説明や伏線もないままで、とても雑。
このパートがなくても、工夫できる脚本のため、見ていて冷めてしまった。

商業作品としては、しょうがないことではあるのだが、最後が蛇足と感じて残念。

仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ

仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ [Blu-ray]
桐山漣(出演), 菅田将暉(出演), 山本ひかる(出演), 木ノ本嶺浩(出演), 杉本彩(出演), 須藤元気(出演), 八代みなせ(出演), 中村浩二(出演), 寺田農(出演), 松岡充(出演), 坂本浩一(監督)
5つ星のうち4.6
¥8,790 (コレクター商品)

仮面ライダーWの劇場版。
特殊な怪人が町でいざこざを起こす話。
時系列としては、テレビ版の44話の後となる。

全体的に意味が分からない。

脚本が不足しており、
今回の話の核となる新しいガイアメモリが何だったのか、
敵が騒ぎを起こそうとした動機が何だったのかが
説明されないまま話が終わってしまう。

作品の強みであった探偵としての世界観を生かせておらず、
少しずつ推理していきがらなのどんでん返し、という要素も薄い。

テレビ版の、圧倒的な強さを持つ不気味な敵陣営と比較すると、
今回の敵役がずいぶんと小物臭く、倒した後のカタルシスも得られない。

テレビ版と比較すると残念なデキ。

仮面ライダーW<全49話>

【メーカー特典あり】仮面ライダーW(ダブル) Blu-ray BOX 1-3全巻セット商品(Amazon.co.jp特典:収納BOX)
桐山漣(出演), 菅田将暉(出演), 山本ひかる(出演), 木ノ本嶺浩(出演), 寺田農(出演)
5つ星のうち4.7
¥29,927

平成仮面ライダーシリーズの一つ。
二人で一人の仮面ライダーに変身して、怪人を倒していくもの。

世界観がとても良い。
一つの街を守る探偵、というテーマであり、
身近なところでドラマが起こっていくため、わかりやすい。

特殊な道具で怪人に変身できる人間を、
主人公たちの怪人(=仮面ライダー)がやっつける、というパターンなのだが、
どの人間が怪人化しているのかわからないという、推理要素があり、面白い。
怪しそうな人間が、実は関係ない一般人だった、ということも度々おき、
予想を裏切られてハラハラする。

話が進むにつれて、一つの道具で複数人が怪人化したり、
また、一人の人間が複数の怪人化できる道具を使ったりと、
世界観を工夫して、話の幅がどこまでも広がっていくのは見事。

敵の組織にも、様々なドラマや思惑があり、どうなっていくのかと先が気になってしまう。

初めてちゃんと仮面ライダーを見たが、これはこれで楽しめるものだった。

劇場版名探偵コナン 世紀末の魔術師

劇場版名探偵コナン 世紀末の魔術師 (Blu-ray)
青山剛昌(原名), こだま兼嗣(監督), 古内一成(脚本), 須藤昌朋(デザイン), 大野克夫(その他), 高山みなみ(出演), 山崎和佳奈(出演), 神谷明(出演), 山口勝平(出演), 茶風林(出演)
5つ星のうち4.6
¥1,980 (中古品)

盗キッドから怪盗予告をされたイースターエッグの謎を解いていく話。

面白い。

どんどんと舞台が変わっていき、新しい展開になるため、見ていて退屈しない。
冒険をするようなワクワク感が始終あり、とてもテンポが良い。

ただ、殺人事件の推理の要素はほとんどないため、
なぞ解きを期待するのはできなく、その部分は注意が必要。

BLUE GIANT

テナーサックスの才能のある青年が、東京に上京しジャズをやる話。

面白い。
主人公が天才だが、どこまでも純粋であり、
よくある鼻につくようなタイプではないため、応援してしまう。

だんだんとメンバーが上達していき、
結果が出るようになるため、話のテンポも良い。

ジャズ映画ということで、何よりも音楽表現を魅せるような演出をしており、
演奏に観客が心奪われて飲み込まれていく様子がはっきりとわかり、
自分も感情移入してしまう。

ただ、残念だったのは、演奏シーンでキャラクターが3Dモデルに切り替わるところ。
顔立ちに違和感があり、引っかかる感じがしてしまった。

劇場版『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』

女の子がトップアイドルを目指すアニメ「アイカツ!」の劇場版。
三年間半続いたテレビアニメ版最終回の後の話で、星宮いちごがアイドル学校卒業をするまでと、そのあとの社会人になってからを描く。

とても面白かった。感動した。

テレビアニメは本来女児向けであり、
「困難があり、それをみんなで力を合わせて乗り越えて少しずつ成長していく」という、
わかりやすいサクセスストーリーであるものの
その挫折や後悔といったものは、大人が見ても十分に見ごたえのある脚本で、面白く興味を持ったところ。

ただ、今回の映画は、可愛い女の子が歌ってダンスするという意味では女児向けではあるものの、
「トップアイドルになった後に、彼女たちは何を考えて、どうなっていくか」という、
アニメ版であったサクセスストーリーとは対極の脚本になっている。
そのため、映画のターゲットが今の女児向けではなく、
10年前にアニメを見ていたような、ある程度の年齢と人生経験を重ねた世代となっている。

シリーズものの利点を最大限に生かしており、さまざまな見せ方を使って、いろいろな人に感謝を伝えていく様子に、
過去の長期間のアニメを知っている視聴者からすると、一つ一つのセリフにとてつもなく重みを感じ、感情移入ができる。
無駄なシーンが一つもなく、本来のアイカツ!シリーズの見せ場であるダンスシーンですら蛇足に感じてほどの、濃厚な脚本であった。

女児向けアニメの女の子たちが、大人の女性へと成長し、お酒を飲みながら語り合う、という舞台設定だけでも、
見ていてとてもワクワクするし、それぞれのキャラクターたちの見えない信頼関係が垣間見える様子に、本当に感動してしまう。

全体を通じてわかりやすい序破急がない脚本であるため、
この作品だけを見た人には映画が退屈に思うかもしれないが、
シリーズ全体のバックボーンを知っている立場からしたら、大変満足のいくデキ。

いつまでも未来は続いていくし、いままで頑張ってこれたため、これからも頑張ろうと思わせる、幸せな作品。
この作品を見るために、これまでのアイカツ!シリーズを見ていたのかと思うほどだった。
本当に良かった。

Aマッソの頑張れ奥様ッソ!<全4話+特別編2話>

「女芸能人が他の家庭に赴き、家事を手伝う」というテーマで表向きは放送しているものの、
実は、ホラー的な別の要素を流しているという、フェイクドキュメンタリー番組。
「不自然と感じたあなたは自然です」と表示されて終わるのが特徴。

よくあるバラエティのようにテロップや音楽を使っている番組であり、
何も知らないまま数秒を見ても、特に違和感は感じない作りになっている。
ただ、意味深なカメラのアングルで、多くのヒントがちりばめられており、
見続けていれば、別の意図に気づく、という流れ。

こういった番組は初めて見たため、新鮮だった。
演出が不自然すぎるため、もう少し、自然な感じで番組を作っていれば、
なお、良かったと感じた。

マスカレード・ナイト

マスカレード・ナイト 通常版 [DVD]
木村拓哉(出演), 長澤まさみ(出演), 鈴木雅之(監督)
5つ星のうち4.2 5つ星のうち4.2

殺人事件の犯人が現れると告発のあったホテルへ、刑事が潜入捜査する話。
シリーズものであるが、前作は未視聴。

とても面白い。

ホテルに宿泊する客の全員が、あたかも怪しいように魅せており、
見ていてドキドキハラハラする展開が続く。
途中、一気に情報量が多くなり、誰がどの名前だったのかがわからなく、ついていけなくなったところがあったが、
これも、その瞬間でパニックになっている警察側へ、そのまま感情移入するための仕掛けだったんだろうと、
改めて思い返してみてわかる作り。

人を疑う刑事・人を信じるホテルマンの、対比やぶつかり合いというのが強く強調され、
誰も足を引っ張っているわけではないのに、うまくいかないところがあるのが、良い意味でもどかしい。
第三者の視聴者としては、どちらの言い分や行動も正しく、
全員がプロ意識をもって仕事をしていることが伝わるようになっている。

キムタクは相変わらずカッコ良く、長澤まさみもうまい演技で、大変満足のいく映画だった。

エイリアン9(アニメ)<全4話>

エイリアン9 Vol.1「第9小学校 エイリアン対策係」 [DVD]
井端珠里(出演), 清水香里(出演), 下屋則子(出演), 富沢ひとし(原著)
5つ星のうち3.0 5つ星のうち3.0

エイリアンを退治するために「エイリアン対策係」に選ばれた3人の小学生の話。
原作は読了済み。

漫画版と比較して、色や動きがあるため、何が起こっているのかがわかりやすい。
台詞音声が付くことで、漫画版以上に、主人公の絶望を感じることができ、
良い意味で、作品の深みを感じることができた。
原作通りのストーリーだが、原作よりもさらにテンポがよく、どんどん次を見ることができる。

ただ、原作の中盤くらいでアニメ版の話が終わってしまうため注意が必要。
エイリアンを退治しているの目的がはっきりしないままであり、
世界観の魅力が半減してしまうところのため、ぜひ原作も読んでほしい作品。