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ゴーストバスターズ(1984年)

三人の科学者が会社「ゴーストバスターズ」を立ち上げ、
街のオバケ退治をするコメディ映画。
2016年にも公開されているが、こちらは未視聴。

出てくるオバケはコミカルで可愛らしく描かれており、
ホラー要素が排除されているため、誰でも楽しくみることができる。
登場人物全員が憎めないキャラクターで、
トラブルを引き起こしても笑ってしまう。

超常現象であるオバケに対して、
科学の力で対抗しようとするのは面白い。
大きい機械を背負い、謎のテクノロジーで
現実的にやっつける大胆さは見ていて興奮する。

盛り上がる音楽も後押しする、始終笑っていられる傑作。

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怒り

殺人事件の犯人によく似た身元不明の男と、
その周囲の人達の関わりを描く話。
3人の男のエピソードが同時進行で展開される。

キャストの演技がとにかく素晴らしく、
全体的に重い雰囲気が溢れていてよい。
言葉にできない負の感情を
必死に演出しているさまは目が離せなくなる。

経歴不明の男たちと付き合うにつれて
何を信じればよいのかわからなり
選択と後悔の怒りを感じ取ることができた。

二時間半と長く見るのに疲れるが、
見終わった後はずっしりと心に重く残る作品。

君の名は。

体が入れ替わってしまう高校生男女の話。

これまでの新海誠の作品と同様に
丁寧に描画される絵と、ここぞというときの音楽は圧巻で
開始直後からグイグイ引き込まれる。
木々や空、雲などは写真かと思うほど。

入れ替わってしまった二人の日常をコメディタッチに描くのかと思ったら、
中盤から方向性が変わり、そこからのクライマックスへ向けた盛り上がりも素晴らしい。
岐阜に到着するまで問題に気がついていなかった主人公には疑問を持つものの
それまでの不明だったシーンが綺麗につながっていく筋書きは見事。

何がしたかったのかわからない「秒速5センチメートル」とは違い、
全編に渡って退屈しない面白い作品だった。

ラブライブ! サンシャイン!!

「ラブライブ!」シリーズのスピンオフ作品で、
女子高生がスクールアイドルを始める話。
本家のキャラクターは登場しないものの、
これまでのシリーズをある程度わかっていると良い。

ライブシーンは素晴らしく
話が進むにつれて人数が増えていくのは見ごたえがあるのだが、
脚本の部分がイマイチだった。
物語も消化不良で納得をすることができない。

メンバーたちは可愛いものの、
強すぎる個性がどうも鬱陶しく魅力を感じなかった。
自分勝手な主人公の振る舞いにあきれてしまい、
なぜ皆がついていくのか不思議に思ってしまう。

本家の人物の話や学校が出てきたところで
感慨深くさせるような、完全にファン向けの作品。

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ジェイソン・ボーン

記憶を失った元CIAの暗殺者が
自分の過去を知るために奮闘するアクション映画。
シリーズの5作目だが、前作は全て未視聴。

つまらないというより意味がわからない。
「トレッド・ストーン計画」という軸となるのだが、
そもそも、この計画がどういったものなのかを知らないと全くついていけない。

アメリカ、イギリス、ギリシャといろいろな場所でロケをしており、
カーチェイスのシーンでも大笑いするくらいの車が大破していくのだが、
何をやっているかはちんぷんかんぷんで、ひたすら退屈な映画だった。
見るならばサイトで予習が必須。

グッドモーニングショー

落ち目のワイドショーのアナウンサーが
人質立てこもり事件で現場交渉をする話。

朝のワイドショーの裏側がよくわかる作品。
警察からの一報で、準備していた構成を捨てて
各社員がテキパキと新しい番組を作っていく様子は気持ちがいい。

しなしながら脚本はイマイチに感じてしまい、
夫が生死の瀬戸際なのに能天気な家族や
プロ意識を疑う女性アナなどには見ていてウンザリさせられた。
犯人の言っていることも支離滅裂に感じてしまい、
感情移入をすることができない。

カンニングのホワイトボードやテロップの入れ方など
番組を作る動きは見所であったが、私には合わない映画だった。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(映画)

死んだら一日過去に戻る能力を得た男が
地球を侵略しているエイリアンと戦う話。
漫画版は読了済みだが、これとは人物と設定が同じ程度で、ストーリーは異なる。

アクションシーンは確かにカッコいいのだが、
設定に対し脚本が納得できないことが多かった。
例えば目的地が実は敵の罠だった、という場合でも、
主人公が死ぬことで戦う前に時間をリセットできるので
ストーリーが振り出しに戻っており、見ていた時間が無駄になってしまっている印象。

主人公の周りの仲間たちも、彼らからすると初めて会ったはずなのに
終盤であそこまで命を懸けて一緒に戦えるものなのか疑問が生じる。
敵側も重要拠点ならば、もっと派手に兵を暴れさせてほしかった。

巷では評判のよい映画だが、私にとっては期待外れと感じた作品。

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六花の勇者<全12話>

世界を救うのは六人の勇者、というはずが
勇者を主張するものが七人現れ、
一人の裏切者が誰かを探っていくファンタジー+ミステリーアニメ。

序盤は話が進まなく退屈なものだったが、
七人の勇者が顔を合わしてからは、推理の要素が交じり楽しむことができた。
一話ごとのヒキもうまく、次回を続けて見たくなる脚本。

国名や歴代の勇者の名前などがカタカナで説明され混乱してしまうが、
ストーリーへの関わりは薄いため、理解しなくても問題はない。
他の勇者たちが魔法や武術の達人であったりとするなかで
主人公が知恵と巧みな話術、科学道具で真相を探っていくのは面白かった。

裏切者の思想がわからないまま終わってしまったことと、
最後も釈然としないまま終わってしまったのは不満。
序盤の展開が動かない部分を削り
解説しきれていない所にもっと時間を割いてほしかった。

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NEW GAME!(テレビアニメ)<全12話>

高校卒業後にゲーム会社に就職した女の子が主人公。
社会人生活に戸惑いながらも仕事をする話。
原作の漫画は読了済み。

漫画の雰囲気に動きがつくことにより、更にクオリティの高いものとなっている。
作っているゲームが映像となって現れる演出は
原作では味わえなくて嬉しいところ。

主人公が会社に戸惑いながらも、
持ち前の人当たりの良さで仕事を進めていくのは
見ている人を勇気づける。
楽しそうに働いている様子は理想像そのものであり
夢中にさせてくれた。

アニメのテンポもよく、原作の雰囲気を壊さずにいて
毎回面白いのは素晴らしかった。
大満足のデキ。

シン・ゴジラ

東京を暴れる巨大生物とその被害を食い止めようとする政府の話。
エヴンゲリオンでおなじみの庵野さんの監督の作品。

正体不明の生物に対してパニックになるさまはリアリティがある。
腰が重くなかなか動けない政府はまさに想像通りだった。
巨大生物の襲来という異例の災害であっても、
国際間の調整や承認といった細かい手続きが必要になるのは良かった。
脚本も勢いがあり、どんどん話が進むので凄みを感じる。

話が難しいことと登場人物の名前が一致しなかったのは残念。
たくさんの人物がいるのだが、
結局、主人公以外の名前は覚えられない終わってしまった。
また、学者達がなにを言っているのかわからなく、
特に、折り紙の件はなぜ解決できたのか理解できない。

正体不明の巨大生物が襲来するシュールさと
リアリティのある政治問題をうまく絡めた作品だった。