映像」カテゴリーアーカイブ

ラブライブ! サンシャイン!!

「ラブライブ!」シリーズのスピンオフ作品で、
女子高生がスクールアイドルを始める話。
本家のキャラクターは登場しないものの、
これまでのシリーズをある程度わかっていると良い。

ライブシーンは素晴らしく
話が進むにつれて人数が増えていくのは見ごたえがあるのだが、
脚本の部分がイマイチだった。
物語も消化不良で納得をすることができない。

メンバーたちは可愛いものの、
強すぎる個性がどうも鬱陶しく魅力を感じなかった。
自分勝手な主人公の振る舞いにあきれてしまい、
なぜ皆がついていくのか不思議に思ってしまう。

本家の人物の話や学校が出てきたところで
感慨深くさせるような、完全にファン向けの作品。

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ジェイソン・ボーン

記憶を失った元CIAの暗殺者が
自分の過去を知るために奮闘するアクション映画。
シリーズの5作目だが、前作は全て未視聴。

つまらないというより意味がわからない。
「トレッド・ストーン計画」という軸となるのだが、
そもそも、この計画がどういったものなのかを知らないと全くついていけない。

アメリカ、イギリス、ギリシャといろいろな場所でロケをしており、
カーチェイスのシーンでも大笑いするくらいの車が大破していくのだが、
何をやっているかはちんぷんかんぷんで、ひたすら退屈な映画だった。
見るならばサイトで予習が必須。

グッドモーニングショー

落ち目のワイドショーのアナウンサーが
人質立てこもり事件で現場交渉をする話。

朝のワイドショーの裏側がよくわかる作品。
警察からの一報で、準備していた構成を捨てて
各社員がテキパキと新しい番組を作っていく様子は気持ちがいい。

しなしながら脚本はイマイチに感じてしまい、
夫が生死の瀬戸際なのに能天気な家族や
プロ意識を疑う女性アナなどには見ていてウンザリさせられた。
犯人の言っていることも支離滅裂に感じてしまい、
感情移入をすることができない。

カンニングのホワイトボードやテロップの入れ方など
番組を作る動きは見所であったが、私には合わない映画だった。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(映画)

死んだら一日過去に戻る能力を得た男が
地球を侵略しているエイリアンと戦う話。
漫画版は読了済みだが、これとは人物と設定が同じ程度で、ストーリーは異なる。

アクションシーンは確かにカッコいいのだが、
設定に対し脚本が納得できないことが多かった。
例えば目的地が実は敵の罠だった、という場合でも、
主人公が死ぬことで戦う前に時間をリセットできるので
ストーリーが振り出しに戻っており、見ていた時間が無駄になってしまっている印象。

主人公の周りの仲間たちも、彼らからすると初めて会ったはずなのに
終盤であそこまで命を懸けて一緒に戦えるものなのか疑問が生じる。
敵側も重要拠点ならば、もっと派手に兵を暴れさせてほしかった。

巷では評判のよい映画だが、私にとっては期待外れと感じた作品。

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六花の勇者<全12話>

世界を救うのは六人の勇者、というはずが
勇者を主張するものが七人現れ、
一人の裏切者が誰かを探っていくファンタジー+ミステリーアニメ。

序盤は話が進まなく退屈なものだったが、
七人の勇者が顔を合わしてからは、推理の要素が交じり楽しむことができた。
一話ごとのヒキもうまく、次回を続けて見たくなる脚本。

国名や歴代の勇者の名前などがカタカナで説明され混乱してしまうが、
ストーリーへの関わりは薄いため、理解しなくても問題はない。
他の勇者たちが魔法や武術の達人であったりとするなかで
主人公が知恵と巧みな話術、科学道具で真相を探っていくのは面白かった。

裏切者の思想がわからないまま終わってしまったことと、
最後も釈然としないまま終わってしまったのは不満。
序盤の展開が動かない部分を削り
解説しきれていない所にもっと時間を割いてほしかった。

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NEW GAME!(テレビアニメ)<全12話>

高校卒業後にゲーム会社に就職した女の子が主人公。
社会人生活に戸惑いながらも仕事をする話。
原作の漫画は読了済み。

漫画の雰囲気に動きがつくことにより、更にクオリティの高いものとなっている。
作っているゲームが映像となって現れる演出は
原作では味わえなくて嬉しいところ。

主人公が会社に戸惑いながらも、
持ち前の人当たりの良さで仕事を進めていくのは
見ている人を勇気づける。
楽しそうに働いている様子は理想像そのものであり
夢中にさせてくれた。

アニメのテンポもよく、原作の雰囲気を壊さずにいて
毎回面白いのは素晴らしかった。
大満足のデキ。

シン・ゴジラ

東京を暴れる巨大生物とその被害を食い止めようとする政府の話。
エヴンゲリオンでおなじみの庵野さんの監督の作品。

正体不明の生物に対してパニックになるさまはリアリティがある。
腰が重くなかなか動けない政府はまさに想像通りだった。
巨大生物の襲来という異例の災害であっても、
国際間の調整や承認といった細かい手続きが必要になるのは良かった。
脚本も勢いがあり、どんどん話が進むので凄みを感じる。

話が難しいことと登場人物の名前が一致しなかったのは残念。
たくさんの人物がいるのだが、
結局、主人公以外の名前は覚えられない終わってしまった。
また、学者達がなにを言っているのかわからなく、
特に、折り紙の件はなぜ解決できたのか理解できない。

正体不明の巨大生物が襲来するシュールさと
リアリティのある政治問題をうまく絡めた作品だった。

ルドルフとイッパイアッテナ(映画)

ひょんなことから東京に来てしまった飼い子猫が
現地の野良猫と生活するハートフルアニメ映画。
原作の本は読了済み。

CGを使った猫たちの一挙一動は可愛らしい。
声もそれぞれの猫と合っており、原作と違和感を感じなく素晴らしかった。

ルドルフと唐突にあったイッパイアッテナが
妙に面倒見が良いことは違和感を感じてしまったが、
彼の後についていき、どんどん知識を身に着けていくのはワクワクする。
人間と交流することで野良猫として生き抜いていくさまは
まさに「イッパイアッテナ」という名前にふさわしい。
ラストのオチも残酷だが、
人間の視点で考えれば納得のいくものだとわかる。

野良猫の厳しさをコミカルに描いたオススメできる作品。

劇場版アイカツスターズ!

トップアイドルを目指す女の子のスポ根アニメ、アイカツスターズ!の劇場版。

ダンスシーンは相変わらずレベルが高く圧倒される。
特にアイドルグループS4のダンスは
始まる前からの演出もかっこよく、どんどんテンションが上がっていった。

アイドルの友情を軸とした王道のストーリーで感動できるのだが、
発端の原因は相変わらず、身勝手な学園長なのでモヤッとしてしまった。
また、主人公のドレスメイクも反則じみており、
これで他の生徒が納得できるのか不安になる。

そういった細かい不満なところもあるものの、
仲間の苦難に対しみんなで力を合わせて頑張るという
アイカツ!シリーズらしい作品だった。

キサラギ

ある自殺したアイドルのファンたちが、その自殺の真相を探っていく映画。

いやー、面白い。
ネット上で知り合って、お気楽なオフ会をするだけの予定だったが、
どんどんと話がこじれていくのは目が離せなくなる。
集まった五人のファンたちはお互いには面識がないのだが、
全員が意外なところで事件に関係しており、
まさにこの五人がそろわなければ到達できない推理だといえる。
非常にスッキリとしたオチで、見ごたえのある話であった。

序盤で仕掛けた伏線が中盤以降で一気に回収されていき、非常に気持ちがいい。
オフ会の部屋の一室だけすべての話が進んでいき、
余計なものをそぎ落とした、まさに無駄のない脚本だったといえる。

途中で仲違いをしながらも、最後には仲良く喪服を着てオタ芸に勤しむのは印象に残った。
このシーンだけで、どれだけこのアイドルが愛されているのかがわかる。
満足のいく映画であった。おススメ。

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