映像」カテゴリーアーカイブ

きっと、うまくいく

インドの大学での、三人組の男の大学生活を描いた映画。

競争社会であり、貧困や自殺といった
心に突き刺さる重いテーマが描かれる中で
自由に生きる主人公はとても生き生きとしている。
登場人物全員に魅力があり、ストーリーも非常にわかりやすい。
回顧という形で学生生活が語られるので、
オチが分かっている分、安心してみることができる。

どんな困難もまさに「きっと、うまくいく」と思わせる、
元気の出る映画だった。オススメ。

きっと、うまくいく [DVD]
Happinet(SB)(D) (2013-12-03)
売り上げランキング: 989

怪盗グルーの月泥棒

月を盗もうとしている悪党が
孤児の女の子たちと心を通わせていくハートフルアニメ。
ミニオンズの次の話になるが、未視聴でも全く問題ない。

王道なストーリーで泣かせる演出もあるのだが
自分勝手でわがまま、迷惑ばかりかける女の子たちにイライラしてしまい、
グルーに全く感情移入をすることができなかった。
吹き替え版でのガサツな声質も合っていなく、
賢い青年のように演じて欲しかった印象。
また、月を盗む、という斬新なタイトルには魅了されたが
脚本には目新しさを感じられず
もっと想像を超えるような世界を描いてほしかった。

巷では評価が高い作品で期待していたのだが、、
ミニオンズを見た時ほどの衝撃はなく残念だった。

怪盗グルーの月泥棒 [Blu-ray]
ジェネオン・ユニバーサル (2012-05-09)
売り上げランキング: 5,596

ミニオンズ

黄色の生物「ミニオンズ」がボスとなる悪党を求めて
奔走するコメディ映画。

これはすごい。
凄まじいスピード感で五分毎に話が変わっていくかのよう。
キャラクターや演出などすべてが魅力的で、
気が付いたらエンディングを見ていた、という感覚。

ミニオンズの言葉がわからないにも関わらず、
なんとなく言っていることが理解でき、
ぶっとんだ世界観も「こういうものなのか」と納得させられる。

見たことのない設定の中で想像できないストーリーが繰り広げられる。
何か物語を空想したい人は衝撃を受けるだろう。
文句なしの名作。

ミニオンズ [Blu-ray]
ミニオンズ [Blu-ray]

posted with amazlet at 16.10.23
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2016-06-03)
売り上げランキング: 510

ゴーストバスターズ(1984年)

三人の科学者が会社「ゴーストバスターズ」を立ち上げ、
街のオバケ退治をするコメディ映画。
2016年にも公開されているが、こちらは未視聴。

出てくるオバケはコミカルで可愛らしく描かれており、
ホラー要素が排除されているため、誰でも楽しくみることができる。
登場人物全員が憎めないキャラクターで、
トラブルを引き起こしても笑ってしまう。

超常現象であるオバケに対して、
科学の力で対抗しようとするのは面白い。
大きい機械を背負い、謎のテクノロジーで
現実的にやっつける大胆さは見ていて興奮する。

盛り上がる音楽も後押しする、始終笑っていられる傑作。

ゴーストバスターズ [Blu-ray]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2010-04-16)
売り上げランキング: 66,239

怒り

殺人事件の犯人によく似た身元不明の男と、
その周囲の人達の関わりを描く話。
3人の男のエピソードが同時進行で展開される。

キャストの演技がとにかく素晴らしく、
全体的に重い雰囲気が溢れていてよい。
言葉にできない負の感情を
必死に演出しているさまは目が離せなくなる。

経歴不明の男たちと付き合うにつれて
何を信じればよいのかわからなり
選択と後悔の怒りを感じ取ることができた。

二時間半と長く見るのに疲れるが、
見終わった後はずっしりと心に重く残る作品。

君の名は。

体が入れ替わってしまう高校生男女の話。

これまでの新海誠の作品と同様に
丁寧に描画される絵と、ここぞというときの音楽は圧巻で
開始直後からグイグイ引き込まれる。
木々や空、雲などは写真かと思うほど。

入れ替わってしまった二人の日常をコメディタッチに描くのかと思ったら、
中盤から方向性が変わり、そこからのクライマックスへ向けた盛り上がりも素晴らしい。
岐阜に到着するまで問題に気がついていなかった主人公には疑問を持つものの
それまでの不明だったシーンが綺麗につながっていく筋書きは見事。

何がしたかったのかわからない「秒速5センチメートル」とは違い、
全編に渡って退屈しない面白い作品だった。

ラブライブ! サンシャイン!!

「ラブライブ!」シリーズのスピンオフ作品で、
女子高生がスクールアイドルを始める話。
本家のキャラクターは登場しないものの、
これまでのシリーズをある程度わかっていると良い。

ライブシーンは素晴らしく
話が進むにつれて人数が増えていくのは見ごたえがあるのだが、
脚本の部分がイマイチだった。
物語も消化不良で納得をすることができない。

メンバーたちは可愛いものの、
強すぎる個性がどうも鬱陶しく魅力を感じなかった。
自分勝手な主人公の振る舞いにあきれてしまい、
なぜ皆がついていくのか不思議に思ってしまう。

本家の人物の話や学校が出てきたところで
感慨深くさせるような、完全にファン向けの作品。

ラブライブ! サンシャイン!! Blu-ray 1 (特装限定版)
バンダイビジュアル (2016-09-27)
売り上げランキング: 17

ジェイソン・ボーン

記憶を失った元CIAの暗殺者が
自分の過去を知るために奮闘するアクション映画。
シリーズの5作目だが、前作は全て未視聴。

つまらないというより意味がわからない。
「トレッド・ストーン計画」という軸となるのだが、
そもそも、この計画がどういったものなのかを知らないと全くついていけない。

アメリカ、イギリス、ギリシャといろいろな場所でロケをしており、
カーチェイスのシーンでも大笑いするくらいの車が大破していくのだが、
何をやっているかはちんぷんかんぷんで、ひたすら退屈な映画だった。
見るならばサイトで予習が必須。

グッドモーニングショー

落ち目のワイドショーのアナウンサーが
人質立てこもり事件で現場交渉をする話。

朝のワイドショーの裏側がよくわかる作品。
警察からの一報で、準備していた構成を捨てて
各社員がテキパキと新しい番組を作っていく様子は気持ちがいい。

しなしながら脚本はイマイチに感じてしまい、
夫が生死の瀬戸際なのに能天気な家族や
プロ意識を疑う女性アナなどには見ていてウンザリさせられた。
犯人の言っていることも支離滅裂に感じてしまい、
感情移入をすることができない。

カンニングのホワイトボードやテロップの入れ方など
番組を作る動きは見所であったが、私には合わない映画だった。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(映画)

死んだら一日過去に戻る能力を得た男が
地球を侵略しているエイリアンと戦う話。
漫画版は読了済みだが、これとは人物と設定が同じ程度で、ストーリーは異なる。

アクションシーンは確かにカッコいいのだが、
設定に対し脚本が納得できないことが多かった。
例えば目的地が実は敵の罠だった、という場合でも、
主人公が死ぬことで戦う前に時間をリセットできるので
ストーリーが振り出しに戻っており、見ていた時間が無駄になってしまっている印象。

主人公の周りの仲間たちも、彼らからすると初めて会ったはずなのに
終盤であそこまで命を懸けて一緒に戦えるものなのか疑問が生じる。
敵側も重要拠点ならば、もっと派手に兵を暴れさせてほしかった。

巷では評判のよい映画だが、私にとっては期待外れと感じた作品。

オール・ユー・ニード・イズ・キル [Blu-ray]
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2015-06-03)
売り上げランキング: 883