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アイカツスターズ!<第1シーズン(第1話~第50話)>

 
女の子がトップアイドルになるために
様々なアイドル活動を行う「アイカツ!」シリーズの一つ。
前作とは「アイカツカード」「ステージ」といった設定を踏襲しているだけで、
世界観や登場人物が全く異なる。

曲やステージは素晴らしく、
さすがアイカツ!といった感じだが、
キャラクターの魅力や薄くストーリーが退屈で、
そこまでのめり込んでみることが出来なかった。

主人公たちの成長が分かりずらく、
大舞台でも予想に反して勝利してしまうため、
劇中の実力と私の中の実力に差分があり困惑してしまうこともあった。
暗躍していた学園長の思惑も分からず、
ステージや本人の努力を邪魔する嫌なやつにしか見えない。

前作のような、魅力的なキャラクターたちが
自分自身の殻や限界を破っていく
分かりやすくドラマチックな展開を望んでいたが、
あまり感じることができず惜しいというところ。
曲やステージ演出は素晴らしいので、
興味がある人はまずはステージシーンを見てほしい。

人狼ゲーム

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10人の男女が監禁され、
テーブルゲームの「人狼」をリアルで行うというもの。

処刑の対象になると、本当の死を迎えるため、
テーブルゲームの「人狼」と比較すると
全く違うものとなっている。

私はネット人狼を経験者であるが、
人狼ゲームのウリとして、お互いの投票や発言から
論理的な思考をし、敵サイドを欺いていく心理ゲームというものだった。
そのため、自分の陣営を勝たせるためには
我が身を犠牲にしなければならない場面もあるのだ。

しかし、今回の作品では
「陣営の勝利」+「自分の生存」という条件のため
全員が感情的であり、心理戦などはほとんどない。
票読みについて説得力のある意見を発しても
「パニックになっていたから」として一蹴されてしまったのは
さすがに口が塞がらなかった。

終盤のゲーム展開も全く納得がいかなく、
ゲームマスターがいなくて好き勝手にやっている狼にしか見えない。
夜に噛まれるプレイヤーが
どうして抵抗なく死んでいるのかが全く理解できず、
また、主人公もウダウダしていて皆の足を引っ張るだけで
イライラしてしまう。

ルールが破たんしているため、人狼ゲームを楽しむために見るのではなく
あくまで、「高校生がリアルで人狼をやったらどのようなことが起こるか」と
割り切ってみなければならない作品。

けものフレンズ<全12話>

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動物が女性へ擬人化している世界で、
記憶を失った主人公が自分が何の動物なのかを知るために冒険する話。

キャラクター設定が素晴らしく、全てが明るく献身的。
それぞれの地方に住む動物たちの、
普段通りの生活を描いているだけなのだが、これが非常にワクワクする。
悪意が存在しない世界で、みんなが一生懸命なのは良い。

主人公が人間であることを上手く生かした脚本であり、
爪や羽など動物的な能力を所有していない中、
道具や知識を使って、問題を解決していくのは面白い。

明るいキャラクターとは対照的に、
荒廃的で人工的な世界観が不気味であり、
どんどん先を見て見たくなる魅力がある。

全編フルCGで描かれており、少々気になる部分もあったが、
それを吹き飛ばす魅力がある作品。

結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章- <第1章>「ともだち」

「勇者」と呼ばれる世界を守る存在となった少女たちが、
正体不明の敵と戦う話。
2014年にテレビ放送された「結城友奈は勇者である」の前日譚であり、
全三章で公開されるうちの第一章。

テレビ版を知らなくても楽しめるストーリーだが、
一部のキャラクターが共通しており、舞台設定も同じであるため
あらかじめ見ておくと深みがでる。

どのキャラクターも生き生きとしており、
しっかり性格が立っていて良い。
テレビ版にて今後の状況が分かっているだけに
生活の様子や一つ一つの頑張りに余計に感情移入をできる。

変身シーンも変わらず惹きつけるカッコよさがある。
戦闘は小規模になっているが、今後はどんどん激化して、
見ごたえのある戦いなっていくのだろう。

テレビ版が好きならば、同様の興奮を味わうことができる。
第二章が楽しみな作品。

虐殺器官

発展途上国で虐殺が広がっており、その調査をするアメリカ情報軍の兵隊の話。
原作の小説は未読。

人間には虐殺を司る器官が存在する、という設定は面白く
これを先進国と発展途上国の格差の歪みとして脚本に落とし込んでいる。

R15+指定されているだけあり戦闘描画が残酷で、
近未来のような戦闘兵器がバタバタと
敵側の兵隊や子供を殺していく作画は力が入っており見ごたえがある。

しかし、脚本としては主人公の感情変化が意味不明で
ヒロインに心を心を奪われている理由が全く納得できない。

また、セリフが小説口調のため非常に不自然で
あらゆることがわざと小難しくなるように説明しており、
ついていけず退屈になってしまった。

設定や戦闘描画は良かったが、
説明口調の退屈なセリフと動機のわからない行動で、
めり込むことは出来なかった。残念。

THE WAVE

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あるクラスで行った特別講義で、
授業に興味がなかった学生たちが、次第に独裁主義に熱狂していく様子を描く。

教師が教えていた団結という簡単なものが、
学生が自主的に意見を発して、行動に移していき
だんだんと制御ができなくなっていく様子はとても怖い。

人種を超えた平等や団結力、助け合いというはずだったが
次第に組織力の誇示や反発する者の排除という
おかしい方向に進んでいくのは独裁主義の結論なのだろうか。

実話に基づいた話ということで説得力もあり、
心理の怖さを感じることができた。

リング

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見たら7日後に死ぬ、という呪いのビデオを軸に描いたホラー映画。

ホラーというものの、直接的な不気味さはあまりなく
むしろ謎を解くために奮闘するサスペンス映画といった方が
正しいかもしれない。

特に目立った面白さなどは感じられなかったが、
井戸から出てきた貞子がテレビ画面を超えて襲ってくる、というシーンは
有名で様々なパロディで用いられており、
ようやく元ネタを見ることができてよかったという感じ。

ビデオテープや自宅の固定電話など
今では懐かしい道具が中心となってストーリーが進み、
時代を感じさせられた。

ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー

スターウォーズシリーズのスピンオフ作品。
時系列として三作目と四作目の間であり、
四作目の冒頭で語られた、
兵器「デス・スター」の設計書を奪う戦いとなる。

スピンオフ作品ということで、全てが新キャラクターであり
登場人物の名前が一致しておらず、見ていて混乱した。
帝国軍と反乱軍、さらに反乱軍の中にもグループが存在し、
どのキャラクターがどこの勢力なのかをしっかりと理解する必要がある。

相変わらずのスターウォーズ、という印象で
いくつかの星をまたがって、異星人たちが当たり前のように生活している様子は
非常にスケールが大きく良い。
始めは動きがなく退屈であったものの、
クライマックスに向けて派手になっていく宇宙戦闘は
見ていてとても盛り上がる。

ほんの一瞬でも本家のキャラクターが出てくるところは嬉しいし、
圧倒的な力で兵士をなぎ倒すダースベイダーもカッコよくて痺れる。
スターウォーズシリーズを知っている人ならば
見ておくべき作品。

ブレイブウィッチーズ<全12話>

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魔法力を持った少女たちが縦横無尽に空を飛び回り、
正体不明の敵と戦いを繰り広げる話。
ストライクウィッチーズのスピンオフアニメであり、
サービス程度に本家の話やキャラクターも登場するため、
先に本家を視聴しておくと良い。

魔法力が少ない少女が主人公であり、
それが先天的才能であるがゆえの、苦悩が描かれるのは良い。
他の部分でカバーをしようと
人一倍努力をする姿は見ていてい元気づけられる。

キャラクター達が個性豊かであり、第一印象はイマイチでも
見終わることには全員が好きになれる。
人物が多く、始めこそ混乱してしまうが、
一話完結のそれぞれの強みを生かしたエピソードが描かれるうちに、
だんだんとのめりこんでいった。

が、最終作戦の展開はイマイチだった。
簡単に想像できる展開に何の対策もしていない軍人や
自分勝手な行動をするウィッチなど
頭の悪すぎる作戦が続き、見ていて呆れてしまった。

キャラクターの魅力で成り立っている作品で
前作を楽しめたならば同じように楽しめる作品。

イエスマン “YES”は人生のパスワード

自分に自信がなく、引きこもりがちの男性が
あらゆることに「Yes」と言うよう生活を改める話。

消極的な発想しか持っていなかった主人公が、
「Yes」というたびに、だんだんと成功していくのは見ていて気持ちがいい。
何事にも熱心に取り組む性格も感情移入しやすく良い。

上手くいきすぎな気もするが、
もともとの友人にも恵まれ、ポテンシャルが高かったこともあり
そこまで気にならなく、素直に応援することができた。

意識をほんの少し変えることで、何倍もの充実した生活を送ることができる、と
夢を見させてくれる映画だった。

イエスマン “YES”は人生のパスワード [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2010-04-21)
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