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SING/シング

SING/シング [Blu-ray]
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NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2018-03-07)
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劇場を差し押さえられた支配人が、
音楽のオーディションを行い、再び劇場を再建する話。

動物たちしかいない世界観が特徴で、
象やコアラ、ブタたちが二足歩行で歌って踊るのは面白い。
誰でもとっつきやすく愛くるしい姿は魅力があり、
それぞれの動物の特徴を生かしたパフォーマンスは独特で良い。

残念だったところは、
自分勝手で癪に障るような印象付ける主人公の存在で、
結局は全てが上手くいったのだが、
行動を見ていて納得いかない部分も多く、頭の中にモヤモヤが残った。

そうはいったものの、登場人物は可愛らしいし、
ラストの演出は盛り上がりも良く、
音楽もノレるものばかりであるため、
集まって皆で気楽に見るにはオススメできる映画。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

銀河の悪に立ち向かうスペースオペラで
スターウォーズシリーズの8作目。
これまでのシリーズはすべて視聴済み。

誰もが知っているビッグタイトルであり、
前作の直後からストーリーが始まるため、
7作目の視聴は視聴は必須。

相変わらず宇宙規模でスケールの大きい戦いであるのだが、
今作は私にはイマイチだった。

それぞれのキャラクターの行動理由もわからず、
結果も伴わないため、結局何がしたかったのかが不明で
ただ無謀で馬鹿なキャラクターにしか見えない。

また、これまででは圧倒的なカリスマ性を持っていた敵も
本作では小物のような印象を受け、
非常に感情的でどうしようもなく、
大規模な軍隊を率いている割にはポンコツであった。
なぜカイロ・レンがここまで主人公に魅かれるのかも不明。

シリーズものである利点を生かして、
過去作品のキャラクターや伏線を贅沢に使えばよいのに、と思ってしまう。
これまでのスターウォーズシリーズであった、
変な惑星で種族関係なくチームを組み巨悪に立ち向かうというテーマも薄く、
人間同士が喧嘩をしているだけだった。

次回が最終作ということだが、次はもっと面白くなることを期待したい。

リトルウィッチアカデミア<全25話>

 
落ちこぼれの魔女が憧れの人に会うため魔法学校で生活をする話。

魔法が時代遅れで廃れたものであり、
科学が現代のように発達しているという、あまり見ない背景設定。
主人公の憧れている魔女は魔女界で異端児として知られており、
ことあるごとに誹謗させられているのはなかなかのリアル。

主人公は頭が悪いが、熱く真っすぐな性格であり、
周りを巻き込み大きな問題を解決していくというのだが、
この性格が合うかは人によるかもしれない。
私には、ずる賢く無謀であるネガティブなイメージを受けるシーンが多かったため、
そこまで感情移入をして見ることは出来なかった。

終盤は、王道で非常に盛り上がり良いのだが、
そこまでの話が退屈に感じてしまい残念。
めくるめく息をつかせないテンポで
もっと想像できないような世界観を描いて欲しかったと思う作品。

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話

女子高生が「戦車道」という競技に参加し、成長する話。
設定を継承しているため、これまでのシリーズの視聴は必須。

見事としか言いようがない内容。
前作の劇場版のクオリティがあまりにも高かったため
続きの製作に不安だったのだが、全く期待以上のデキ。

やっていることはこれまで通り、
「皆で力を合わせて戦車の大会に出場し、戦術を練って相手を倒す」というだけなのだが、
その流れが素晴らしい。
馬鹿なキャラクターもおらず、
皆で一丸となって戦おうとする姿は本当に応援したくなる。

試合に出場するまでの日常パートも印象が強く、
新キャラクターもしっかりキャラ立ちされており、
またどの主要キャラもしっかり出番を与えられており、
見ていて本当に楽しい。
やりすぎといっていい演出とテンポの良い脚本は素晴らしく、
これまで通り、戦車による戦闘シーンは迫力があって良い。
終わり方もいいヒキで、早く続きを見たい。

60分ないが、贅沢で夢中にさせるアニメ。
前作の劇場版と同レベルの質であり、本当にオススメ。

ムービーゲームブック「ラヴ・チェイン」

ある男性に訪れる女性との交流を描く話。
YouTubeのリンクを使ってゲームブック風に動画を進めるというもの。
30分程度で全ての動画を見終わり。

すごい、という印象。
斬新なシステムで、脚本云々以前にそこでもう魅力がある。
YouTubeをゲームに仕上げる発想が素晴らしく、
誤った動画のリンク先を踏んだ際の、時間が巻き戻るような演出もよくできており、
動画であることの強みを感じ取れた。

こういった新しい発想のタイプの作品を出会えることは本当に幸せだ。
投稿が2011年ということだったが、もっと早く知りたかった作品。

動画はこちらから。

ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~

「ご注文はうさぎですか?」シリーズの劇場作品。
ストーリーに繋がりはないが、
登場キャラクターはそのままなので、前作品を視聴しておいた方が良い。

良い意味でこれまで同様の進行を継承しており、
奇をてらった風変りな場面もなく、安心して見ていられる。
逆に言えば、山あり谷ありのどんでん返しのストーリーを期待しては、物足りないという印象。

相変わらず登場キャラクター達は可愛らしく、
素直で頑張り屋のため、見ていて微笑ましい。
一緒にいる仲間と距離が離れてしまっても、
常にその仲間のことを意識しており、またその様子にわざとらしさがなく、
「このキャラクターだったらこのような行動をするだろう」と
キャラ立ちを自然に感じられる。

ココア・チノ・リゼの三人がメインで進んでいくため、
欲を言えばもっとシャロ・千夜が活躍してほしく、ここだけは残念。

「ごちうさ」らしさが十分に感じられ、
これまでの作品が楽しめたのならば、同様に楽しめる作品。

散歩する侵略者<映画>

侵略を目的とした他人の意識を乗っ取る生命体と、
その身近な人との交流を描く話。

正体不明の生命体が人間の生活を学んでいくというのは
あたかも「寄生獣」を見ているようであった。
だんだんと明かされていく侵略者の能力や目的は
不気味でありワクワクさせる演出。

侵略者たちは狂ってはいながらもそれぞれで個性が出ており、
どの登場人物もしっかりキャラが立っていて分かりやすかった。

しかしながら、全体的に不満な点もおおく、
侵略者のみならず普通の人間もセリフが文章のようで不自然であり、
もどかしいカメラワークも見ていてストレスが溜まってしまった。
国の公共組織もどのような組織なのか不明だし、
大胆に自衛隊を動かす理由もわからず脚本についていけなかった。

巷では評価の高い作品であったが、
面白味を感じることが出来ず残念な作品だった。

銀河鉄道999<劇場版>

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機械の体を手に入れ、母の仇を打つために
宇宙を走る列車に乗り、旅をする話。
この作品単体で楽しめる構成になっている。

噂でしか聞いたことのなかったビッグタイトルだったが、
初めて媒体に触れる事が出来てよかった。
もともとの原作をまとめたためか、
展開も早く伏線もきいているため、退屈せずに見ることができた。

物語の途中であまりにもキリがいい場面があるため、
これからも旅は続く、という風に終わるのかと思い心配したが、
旅の最後まで描いてくれて非常に満足できた。

分かりやすい青春劇であり、
謎の女性メーテルの正体など、語るには切り離せない
大まかなストーリーを知ることができてよかった。

過去の名作を手早く楽しみたい方にオススメの作品。

キノの旅-the Beautiful World-<全13話>

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主人公キノが言葉を話すバイクと一緒に
様々な国へ旅をする話を描く。

面白い。
私たちにとってはヘンテコな国々ではあるが、
住民たちにはあくまで日常の一部を切り取ったものであり、
その様子について、よく描けるものだと、見ていて感心してしまう。
価値観の違う人間たちに対して
どのように考えるべきかを問わせる、
情緒教育のような面も持っている話ばかりだった。

たまに声優の演技に疑問を感じる場面があったが、
割り切ってしまえばそこまで気にはならなかった。

基本的に1話完結のエピソードでテンポが良く、
どこから見ても問題のない内容になっている。
落ち着いた雰囲気でゆっくりと見れる作品。

NEW GAME!!<全12話>

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ゲーム会社で働く日常を描いたアニメ。
タイトルからはわかりにくいが、「NEW GAME!」の二期となり、正式な続編。
原作は読了済み。

主人公がどこまでも前向きで、
それが周囲にいい影響を与えていく様は見ていて気持ちがいい。
登場人物全員に個性があり、
どのキャラらクターも一生懸命で、好きになることができる。
新キャラクターはクセがあり、発言や行動にイライラさせられたが、
見続けていると、次第に応援したくなっている。

ほのぼのとした日常を描くだけではなく、
会社の都合で自分の実力が認められないなど、
前期と比べるとよりリアルに業界が描かれていて良い。

原作に忠実で、テンポよく話が進んでいく。
だれることなく最後まで描き切っており、楽しめた良作。