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少女終末旅行<全12話>

少女終末旅行 1 [Blu-ray]
少女終末旅行 1 [Blu-ray]

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二人の少女が荒廃した都市をさまよう話。
原作は読了。

登場人物がほとんどおらず、
ほとんどのエピソードが二人だけで完結する内容。
なぜ荒廃しているのかといったことが直接的に語られず、
機械や兵器、施設を見て自然と察していく。

絶望的な状況であるのだが、暗い雰囲気にならずに
二人で精一杯明るく楽しみながら生活するのは
見ていて非常にワクワクする。
原作の雰囲気がそのままアニメになっており、
動きや音楽が付いた分、原作よりも面白かったと感じた。

終末世界ならではの経験できるエピソードで、
神の存在や命等について二人が考えたり気づいたりしていくことが、
そのまま現代でも通じる真理であり、
視聴している最中に考えさせられることも多かった。

ストーリーは原作途中までだったが、
劇場やOVAでも良いので是非とも最後までやり切って欲しい作品。

planetarian~星の人~

planetarian~星の人~Blu-ray通常版
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荒廃した都市でプラネタリウムのガイドロボットに出会った青年と、
汚染された世界で人々に星の話を聞かせる老人の話。

面白い。

単調なロボットを邪険にしていたが主人公が、
だんだんと心が動かされていく様子はわかりやすく良い。
存在理由のない仕事を、精一杯働き続けるロボットに対し、
虚しさと同時に、もっと見ていたくなる魅力がある。

青年時代と老人時代の二つの時間軸が存在するため
見ている間はテンポが悪く感じ、青年時代だけで良かったと思わせるが、
最後まで見ることでどちらも必要な脚本だったことが分かる。
ラスト手前で主人公で救われる演出は
分かっていながらも感動させられた。

宝石の国<全12話>

 
宝石の名を持つ人の姿をした者たちが
「月人」と呼ばれる正体不明の敵と戦う話。
原作は未読。

3Dアニメで描かれており、
初めは違和感があったがすぐに慣れて見ることができた。

登場人物たちが人の形をした宝石という設定で、
戦闘のたびに、顔がひび割れたり体がバラバラに砕けたりといった
他では見られない演出を見れる。
3Dアニメのためアクションシーンは非常に魅せており、
目が回るようなカメラアングルや、
合金や水銀という半液体の物質を使った戦闘には目を奪われる。

どのキャラクターもクセが強いものの、
嫌なやつではないため、新しいキャラが出てくるたびに胸を膨らませる。
お調子者だった主人公が回を重ねるごとに姿もろとも変化していく様子はゾクゾクするし、
各回のヒキもよく、どんどん次を見たくなる面白さ。

原作ありきの作品のため
一部のキャラクターや先生の正体などが謎で中途半端なところで終わっており、
もし2期もあるならば是非見たい作品。

ペット

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ひょんなことからはぐれてしまった犬が、自宅に帰ろうと奮闘する話。

これは面白い。

始めは険悪だった主人公たちが冒険をするに従い
だんだんと心を通じ合わせていく様子は
見ていて分かりやすく感情移入できる。
登場人物たちがその動物自身の特徴を生かした活躍をするため、
どのキャラクターも魅力的に思えるし、
敵キャラも憎めなく可愛らしい。

溢れんばかりのアイデアで人間の構造物を上手に利用し大冒険をしており、
めぐるめく変化する展開は全く退屈せず、
動物たちの視点という面白い世界を見ることができる。

ラストで飼い主の元に帰る仲間たちの様子は
見ていて救われるし、本当に大事にされていることが感じ取れる。

わかりやすい展開で笑いのツボも良く、
万人にオススメできる作品。

SING/シング

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劇場を差し押さえられた支配人が、
音楽のオーディションを行い、再び劇場を再建する話。

動物たちしかいない世界観が特徴で、
象やコアラ、ブタたちが二足歩行で歌って踊るのは面白い。
誰でもとっつきやすく愛くるしい姿は魅力があり、
それぞれの動物の特徴を生かしたパフォーマンスは独特で良い。

残念だったところは、
自分勝手で癪に障るような印象付ける主人公の存在で、
結局は全てが上手くいったのだが、
行動を見ていて納得いかない部分も多く、頭の中にモヤモヤが残った。

そうはいったものの、登場人物は可愛らしいし、
ラストの演出は盛り上がりも良く、
音楽もノレるものばかりであるため、
集まって皆で気楽に見るにはオススメできる映画。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

銀河の悪に立ち向かうスペースオペラで
スターウォーズシリーズの8作目。
これまでのシリーズはすべて視聴済み。

誰もが知っているビッグタイトルであり、
前作の直後からストーリーが始まるため、
7作目の視聴は視聴は必須。

相変わらず宇宙規模でスケールの大きい戦いであるのだが、
今作は私にはイマイチだった。

それぞれのキャラクターの行動理由もわからず、
結果も伴わないため、結局何がしたかったのかが不明で
ただ無謀で馬鹿なキャラクターにしか見えない。

また、これまででは圧倒的なカリスマ性を持っていた敵も
本作では小物のような印象を受け、
非常に感情的でどうしようもなく、
大規模な軍隊を率いている割にはポンコツであった。
なぜカイロ・レンがここまで主人公に魅かれるのかも不明。

シリーズものである利点を生かして、
過去作品のキャラクターや伏線を贅沢に使えばよいのに、と思ってしまう。
これまでのスターウォーズシリーズであった、
変な惑星で種族関係なくチームを組み巨悪に立ち向かうというテーマも薄く、
人間同士が喧嘩をしているだけだった。

次回が最終作ということだが、次はもっと面白くなることを期待したい。

リトルウィッチアカデミア<全25話>

 
落ちこぼれの魔女が憧れの人に会うため魔法学校で生活をする話。

魔法が時代遅れで廃れたものであり、
科学が現代のように発達しているという、あまり見ない背景設定。
主人公の憧れている魔女は魔女界で異端児として知られており、
ことあるごとに誹謗させられているのはなかなかのリアル。

主人公は頭が悪いが、熱く真っすぐな性格であり、
周りを巻き込み大きな問題を解決していくというのだが、
この性格が合うかは人によるかもしれない。
私には、ずる賢く無謀であるネガティブなイメージを受けるシーンが多かったため、
そこまで感情移入をして見ることは出来なかった。

終盤は、王道で非常に盛り上がり良いのだが、
そこまでの話が退屈に感じてしまい残念。
めくるめく息をつかせないテンポで
もっと想像できないような世界観を描いて欲しかったと思う作品。

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話

女子高生が「戦車道」という競技に参加し、成長する話。
設定を継承しているため、これまでのシリーズの視聴は必須。

見事としか言いようがない内容。
前作の劇場版のクオリティがあまりにも高かったため
続きの製作に不安だったのだが、全く期待以上のデキ。

やっていることはこれまで通り、
「皆で力を合わせて戦車の大会に出場し、戦術を練って相手を倒す」というだけなのだが、
その流れが素晴らしい。
馬鹿なキャラクターもおらず、
皆で一丸となって戦おうとする姿は本当に応援したくなる。

試合に出場するまでの日常パートも印象が強く、
新キャラクターもしっかりキャラ立ちされており、
またどの主要キャラもしっかり出番を与えられており、
見ていて本当に楽しい。
やりすぎといっていい演出とテンポの良い脚本は素晴らしく、
これまで通り、戦車による戦闘シーンは迫力があって良い。
終わり方もいいヒキで、早く続きを見たい。

60分ないが、贅沢で夢中にさせるアニメ。
前作の劇場版と同レベルの質であり、本当にオススメ。

ムービーゲームブック「ラヴ・チェイン」

ある男性に訪れる女性との交流を描く話。
YouTubeのリンクを使ってゲームブック風に動画を進めるというもの。
30分程度で全ての動画を見終わり。

すごい、という印象。
斬新なシステムで、脚本云々以前にそこでもう魅力がある。
YouTubeをゲームに仕上げる発想が素晴らしく、
誤った動画のリンク先を踏んだ際の、時間が巻き戻るような演出もよくできており、
動画であることの強みを感じ取れた。

こういった新しい発想のタイプの作品を出会えることは本当に幸せだ。
投稿が2011年ということだったが、もっと早く知りたかった作品。

動画はこちらから。

ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~

「ご注文はうさぎですか?」シリーズの劇場作品。
ストーリーに繋がりはないが、
登場キャラクターはそのままなので、前作品を視聴しておいた方が良い。

良い意味でこれまで同様の進行を継承しており、
奇をてらった風変りな場面もなく、安心して見ていられる。
逆に言えば、山あり谷ありのどんでん返しのストーリーを期待しては、物足りないという印象。

相変わらず登場キャラクター達は可愛らしく、
素直で頑張り屋のため、見ていて微笑ましい。
一緒にいる仲間と距離が離れてしまっても、
常にその仲間のことを意識しており、またその様子にわざとらしさがなく、
「このキャラクターだったらこのような行動をするだろう」と
キャラ立ちを自然に感じられる。

ココア・チノ・リゼの三人がメインで進んでいくため、
欲を言えばもっとシャロ・千夜が活躍してほしく、ここだけは残念。

「ごちうさ」らしさが十分に感じられ、
これまでの作品が楽しめたのならば、同様に楽しめる作品。