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バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル [DVD]
東映ビデオ (2001-09-21)
売り上げランキング: 11,686
 
ある中学のクラスが無人島に監禁され、最後の一人になるまで殺し合いを強要される話。
マンガ版のみ既読。

強烈な脚本と舞台設定で有名すぎるビッグタイトル。
マンガ版が長かった記憶があるため2時間で終わるのか不安だったが、
非常にテンポよく話が進んでいき満足。

ゲームから降りる者や戦いをやめさせようと努力するものなど
クラスに様々な性格のキャラクターがおり、
それらが上手く脚本に絡んでいるのは素晴らしい。
徒党を組みながらも結局他人を信じられなくなる様子は
見ていてドキドキさせる。

グロテスクなシーンも多いため見る人を選ぶ作品であろう。
昔の映画ではあるが、キャストの演技も上手く
おおむね満足なデキ。

結城友奈は勇者である-勇者の章-<全6話>

結城友奈は勇者である-勇者の章-Blu-ray
ポニーキャニオン (2018-05-30)
売り上げランキング: 168
 
「結城友奈は勇者である」シリーズの最終章。
これまでのキャラクターがそのまま出てくるため、
「結城友奈の章」「鷲尾須美の章」の視聴は必須。

頑張ろうとするほど他人を傷つける、
このシリーズらしい残酷な展開を描くのは見事。
頼って欲しい仲間と事情により問題を抱える主人公との
すれ違いのもどかしさが上手い具合に描かれ、
見ていて非常に辛くなる。

これまで同様に「仲間を頼って皆でどうにかする」というテーマであり、
困難を乗り越えて解決に向かっていくのだが、
最後が、私にとってイマイチであった。
結局どうなったのかが全体的に説明不足であり、
何が起きており、なぜ解決したのかといったことが勢いに任され納得できない。
尺不足だったのかもしれなく、もっと丁寧に描いて欲しかったところ。

一期が面白かっただけに、少々残念だったデキだった。

結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-<全6話>

結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-Blu-ray
ポニーキャニオン (2017-12-20)
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勇者という姿に変身し正体不明の敵と戦う話。
テレビで放送した「結城友奈は勇者である」シリーズの前日譚となる。
前テレビシリーズは視聴済み。

平和な日常シーンと命がけで戦うシーンとの
描き方のギャップが上手い。
残酷で救いのない展開が続く次世代を知っているために、
本作の序盤の優しさが身に染みて感じられる。

小規模に始まった戦いがだんだんと激化していき、
「精霊システム」「満開」という次シリーズで核となる設定が
構築されていくのは見ていてワクワクする。

結城友奈は勇者である 結城友奈の章を見ておくことで
より楽しめるであろうアニメ。

エクス・マキナ

エクス・マキナ [Blu-ray]
エクス・マキナ [Blu-ray]

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NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2017-06-21)
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女性の姿をした人口知能を持つロボットに対し、
人間らしい振る舞いをするかの思考実験を行うというもの。

世界最大の検索エンジンの企業の実験という設定で、
現実でも起こり得そうなリアリティがある。
「チューリングテスト」と呼ばれる
AIがいかに人間らしい振る舞いをするかを判定するテストがテーマであり、
このテストについて簡単にでも知っておくと、なお楽しめるだろう。

疑惑の描き方が素晴らしく、監視カメラをメインとしたカメラワークや
殺風景な部屋、不安になる音楽なども相まって、判断が出来なくなる。
実験をしている立場である主人公が人間を信じられなくなり、
だんだんとAIに魅せられていく様子は見事としか言いようがない。

登場人物が4人程度と少なく、舞台場面もほとんど同じであり、
また最後まで淡々と話しが進むため、
スカッした気分にさせる娯楽を求めている人には向かないだろう。
後味が悪く不気味であった。

ジュラシック・パーク

ジュラシック・パーク [DVD]
ジェネオン・ユニバーサル (2012-04-13)
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恐竜を蘇らせたテーマパークで、
その恐竜たちを管理下に置けなくなってしまう様子を描く。

説明不要で誰もが知っているビッグタイトルであり、
私自身もこれまで何回も見ている、好きな作品のうちの一つ。

主人公たちが恐竜たちに出会い興奮する様子が描かれると
見ているこちらまで、自然と興奮してしまう。
また、序盤で解説があった恐竜たちが
中盤からその特徴の通りに猛威を振るうのは、
「そういえばそうだった」と納得させられる展開。

登場人物も総じてカッコよく、
知識を武器にして対応する博士たちや
ジョークで和ませながらも危険性を説く数学者はもちろん、
大事なところでしっかり頑張る子供たちまでも魅力がある。
このテーマパークを夢見た社長も、この手の作品でありがちな
「目先の利益に欲張って失敗する」ということもなく
しっかり状況の判断ができる人物なため良い。

生命への倫理観というものも考えさせられ、
人間が生き物をコントロールすることの警鐘も感じられる。

昔に製作されたものだが色褪せない名作であり、
ぜひ見てほしい作品。

モンスター・ホテル

モンスター・ホテル [SPE BEST] [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2015-12-25)
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人間に迫害されたドラキュラが娘の誕生パーティを開くが、
偶然、そのパーティに人間の青年が迷い込む話。

面白い。

どのキャラクターも個性豊かで愛嬌に溢れている。
子を思う親の気持ちと自立したい娘の気持ちの描き方が上手く、
それぞれが自分の気持ちに真っすぐであり、感情移入して見ることができる。
コメディポップに全力で色々なことに挑戦していく様子は見ていて楽しく、
次から次に状況が変わっていくためテンポが非常に良い。

オリエンタルラジオの藤森慎吾が吹き替えをやっているということで
見る前は不安だったが、視聴中は気にならなくて安心だった。

シリアスな部分では重く、明るい部分ではとことん笑える
子供も大人も楽しめるアニメ。

少女終末旅行<全12話>

少女終末旅行 1 [Blu-ray]
少女終末旅行 1 [Blu-ray]

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KADOKAWA メディアファクトリー (2018-01-24)
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二人の少女が荒廃した都市をさまよう話。
原作は読了。

登場人物がほとんどおらず、
ほとんどのエピソードが二人だけで完結する内容。
なぜ荒廃しているのかといったことが直接的に語られず、
機械や兵器、施設を見て自然と察していく。

絶望的な状況であるのだが、暗い雰囲気にならずに
二人で精一杯明るく楽しみながら生活するのは
見ていて非常にワクワクする。
原作の雰囲気がそのままアニメになっており、
動きや音楽が付いた分、原作よりも面白かったと感じた。

終末世界ならではの経験できるエピソードで、
神の存在や命等について二人が考えたり気づいたりしていくことが、
そのまま現代でも通じる真理であり、
視聴している最中に考えさせられることも多かった。

ストーリーは原作途中までだったが、
劇場やOVAでも良いので是非とも最後までやり切って欲しい作品。

planetarian~星の人~

planetarian~星の人~Blu-ray通常版
KADOKAWA / 角川書店 (2017-02-24)
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荒廃した都市でプラネタリウムのガイドロボットに出会った青年と、
汚染された世界で人々に星の話を聞かせる老人の話。

面白い。

単調なロボットを邪険にしていたが主人公が、
だんだんと心が動かされていく様子はわかりやすく良い。
存在理由のない仕事を、精一杯働き続けるロボットに対し、
虚しさと同時に、もっと見ていたくなる魅力がある。

青年時代と老人時代の二つの時間軸が存在するため
見ている間はテンポが悪く感じ、青年時代だけで良かったと思わせるが、
最後まで見ることでどちらも必要な脚本だったことが分かる。
ラスト手前で主人公で救われる演出は
分かっていながらも感動させられた。

宝石の国<全12話>

 
宝石の名を持つ人の姿をした者たちが
「月人」と呼ばれる正体不明の敵と戦う話。
原作は未読。

3Dアニメで描かれており、
初めは違和感があったがすぐに慣れて見ることができた。

登場人物たちが人の形をした宝石という設定で、
戦闘のたびに、顔がひび割れたり体がバラバラに砕けたりといった
他では見られない演出を見れる。
3Dアニメのためアクションシーンは非常に魅せており、
目が回るようなカメラアングルや、
合金や水銀という半液体の物質を使った戦闘には目を奪われる。

どのキャラクターもクセが強いものの、
嫌なやつではないため、新しいキャラが出てくるたびに胸を膨らませる。
お調子者だった主人公が回を重ねるごとに姿もろとも変化していく様子はゾクゾクするし、
各回のヒキもよく、どんどん次を見たくなる面白さ。

原作ありきの作品のため
一部のキャラクターや先生の正体などが謎で中途半端なところで終わっており、
もし2期もあるならば是非見たい作品。

ペット

ペット [Blu-ray]
ペット [Blu-ray]

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NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2017-07-05)
売り上げランキング: 2,070
 
ひょんなことからはぐれてしまった犬が、自宅に帰ろうと奮闘する話。

これは面白い。

始めは険悪だった主人公たちが冒険をするに従い
だんだんと心を通じ合わせていく様子は
見ていて分かりやすく感情移入できる。
登場人物たちがその動物自身の特徴を生かした活躍をするため、
どのキャラクターも魅力的に思えるし、
敵キャラも憎めなく可愛らしい。

溢れんばかりのアイデアで人間の構造物を上手に利用し大冒険をしており、
めぐるめく変化する展開は全く退屈せず、
動物たちの視点という面白い世界を見ることができる。

ラストで飼い主の元に帰る仲間たちの様子は
見ていて救われるし、本当に大事にされていることが感じ取れる。

わかりやすい展開で笑いのツボも良く、
万人にオススメできる作品。