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HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル シーズン3<全5話>

ドキュメンタルシリーズの三作目。

イマイチなデキ。
ケンドーコバヤシや春日は面白く、
番組を盛り上げようという心遣いが伝わるのであるが、
他の参加者について、前作以上に怒りの表現や暴力が目立ち、
出来上がっていた空気が壊されていたのが残念。

また、ルール上しょうがないことではあるが、
笑いから逃げている人が終盤まで残ってしまい、
見ずらいものになっていた。

敗者が再び芸をできるようになる
「ゾンビタイム」のシステムは優秀で笑いっぱなしだったが
他はそこまでの魅力は感じなかった。

HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル シーズン2<全5話>

お笑い芸人が100万円を持ち寄り、笑ったらいけないゲームをする企画の第2段。
ゲームは別であるがシーズン1の流れを汲んでいるため、
前作の視聴は必須。

笑わせるために手段を択ばず、とにかく下品であるため、
前作以上に視聴者を選ぶ仕上がりになっている。
空間の濃さや、一発のネタの爆発度でいったら、
前作の方が優れていると感じた。
ただ、賞金を獲得するために芸人たちが狂気と化した最終話は
私の笑いのツボにハマっており、非常に楽しめたため良かった。

HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル シーズン1<全4話>

10人のお笑い芸人が参加費100万円を持ち寄り、お互いを笑わせあうゲーム。
最後まで笑わなかったものが総1000万円を獲得するという流れ。

面白い。

年末にある「ガキの使い~」の笑ってはいけない系と同じようなコンセプトであるのだが、
あちらは面白くなくても、配慮のためか参加者が大笑いしているため
自分の感性とギャップを感じ不安になっていた。
対してこちらの番組は、お金がかかっている分、
笑わそうとするものは頭を使い真剣に笑わそうとしており、
また、他人のボケに対しても必死に笑わないようにこらえている様子も
絵になっていて本当に面白く爆笑できる。

第一話は紹介のようなもので、また参加者もギクシャクしているため面白味はないが、
回を重ねるごとにどんどんと白熱していき、
次第に、何でもありな独特の空間が作られていく。
ただ、残念だったところは参加者が退場していった終盤は
人が少ない分、カオスっぷりが収束していくため
いまいち盛り上がりに欠けた部分もあった。

まだ実験的な番組であり、安易な下ネタも連発するため
見る人を選ぶ作品ではあると感じるが、
私にとっては非常に楽しめた。

視聴はこちらから。

がっこうぐらし!<全12話>

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人間がゾンビとなった世界で、学校に籠城する女子高生を描く。

いやー、ここまで凄いアニメは久々に見た。

脚本とキャラ設定、また物語の見せ方が素晴らしい。
シリアスとほのぼの部分の塩梅が超絶で
生死に直面した絶望的な舞台設定であっても
ほのぼのとしたキャラクターの設定を強引に作り、
有無を言わさず日常感に納得させてられてしまう。

また時系列が交差して描かれ、
それに伴う伏線の張り方・回収の仕方も凄まじい。
初めは小さく感じていた違和感が、
だんだんとはっきりとした歪みになっていき
最高潮のところで秘密を明かされる、非常に驚かせる脚本。

毎回のヒキも強く、また期待以上に二転三転した驚く展開が続くため
本当にワクワクしながら見ることができた。
全話を通しで見終わった後に、思わず第一話目を見てしまったほど。

本当に見れて良かったと思わせる作品。
ぜひ予備知識なしで見てほしい。

バトル・ロワイアル

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ある中学のクラスが無人島に監禁され、最後の一人になるまで殺し合いを強要される話。
マンガ版のみ既読。

強烈な脚本と舞台設定で有名すぎるビッグタイトル。
マンガ版が長かった記憶があるため2時間で終わるのか不安だったが、
非常にテンポよく話が進んでいき満足。

ゲームから降りる者や戦いをやめさせようと努力するものなど
クラスに様々な性格のキャラクターがおり、
それらが上手く脚本に絡んでいるのは素晴らしい。
徒党を組みながらも結局他人を信じられなくなる様子は
見ていてドキドキさせる。

グロテスクなシーンも多いため見る人を選ぶ作品であろう。
昔の映画ではあるが、キャストの演技も上手く
おおむね満足なデキ。

結城友奈は勇者である-勇者の章-<全6話>

結城友奈は勇者である-勇者の章-Blu-ray
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「結城友奈は勇者である」シリーズの最終章。
これまでのキャラクターがそのまま出てくるため、
「結城友奈の章」「鷲尾須美の章」の視聴は必須。

頑張ろうとするほど他人を傷つける、
このシリーズらしい残酷な展開を描くのは見事。
頼って欲しい仲間と事情により問題を抱える主人公との
すれ違いのもどかしさが上手い具合に描かれ、
見ていて非常に辛くなる。

これまで同様に「仲間を頼って皆でどうにかする」というテーマであり、
困難を乗り越えて解決に向かっていくのだが、
最後が、私にとってイマイチであった。
結局どうなったのかが全体的に説明不足であり、
何が起きており、なぜ解決したのかといったことが勢いに任され納得できない。
尺不足だったのかもしれなく、もっと丁寧に描いて欲しかったところ。

一期が面白かっただけに、少々残念だったデキだった。

結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-<全6話>

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ポニーキャニオン (2017-12-20)
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勇者という姿に変身し正体不明の敵と戦う話。
テレビで放送した「結城友奈は勇者である」シリーズの前日譚となる。
前テレビシリーズは視聴済み。

平和な日常シーンと命がけで戦うシーンとの
描き方のギャップが上手い。
残酷で救いのない展開が続く次世代を知っているために、
本作の序盤の優しさが身に染みて感じられる。

小規模に始まった戦いがだんだんと激化していき、
「精霊システム」「満開」という次シリーズで核となる設定が
構築されていくのは見ていてワクワクする。

結城友奈は勇者である 結城友奈の章を見ておくことで
より楽しめるであろうアニメ。

エクス・マキナ

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女性の姿をした人口知能を持つロボットに対し、
人間らしい振る舞いをするかの思考実験を行うというもの。

世界最大の検索エンジンの企業の実験という設定で、
現実でも起こり得そうなリアリティがある。
「チューリングテスト」と呼ばれる
AIがいかに人間らしい振る舞いをするかを判定するテストがテーマであり、
このテストについて簡単にでも知っておくと、なお楽しめるだろう。

疑惑の描き方が素晴らしく、監視カメラをメインとしたカメラワークや
殺風景な部屋、不安になる音楽なども相まって、判断が出来なくなる。
実験をしている立場である主人公が人間を信じられなくなり、
だんだんとAIに魅せられていく様子は見事としか言いようがない。

登場人物が4人程度と少なく、舞台場面もほとんど同じであり、
また最後まで淡々と話しが進むため、
スカッした気分にさせる娯楽を求めている人には向かないだろう。
後味が悪く不気味であった。

ジュラシック・パーク

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ジェネオン・ユニバーサル (2012-04-13)
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恐竜を蘇らせたテーマパークで、
その恐竜たちを管理下に置けなくなってしまう様子を描く。

説明不要で誰もが知っているビッグタイトルであり、
私自身もこれまで何回も見ている、好きな作品のうちの一つ。

主人公たちが恐竜たちに出会い興奮する様子が描かれると
見ているこちらまで、自然と興奮してしまう。
また、序盤で解説があった恐竜たちが
中盤からその特徴の通りに猛威を振るうのは、
「そういえばそうだった」と納得させられる展開。

登場人物も総じてカッコよく、
知識を武器にして対応する博士たちや
ジョークで和ませながらも危険性を説く数学者はもちろん、
大事なところでしっかり頑張る子供たちまでも魅力がある。
このテーマパークを夢見た社長も、この手の作品でありがちな
「目先の利益に欲張って失敗する」ということもなく
しっかり状況の判断ができる人物なため良い。

生命への倫理観というものも考えさせられ、
人間が生き物をコントロールすることの警鐘も感じられる。

昔に製作されたものだが色褪せない名作であり、
ぜひ見てほしい作品。

モンスター・ホテル

モンスター・ホテル [SPE BEST] [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2015-12-25)
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人間に迫害されたドラキュラが娘の誕生パーティを開くが、
偶然、そのパーティに人間の青年が迷い込む話。

面白い。

どのキャラクターも個性豊かで愛嬌に溢れている。
子を思う親の気持ちと自立したい娘の気持ちの描き方が上手く、
それぞれが自分の気持ちに真っすぐであり、感情移入して見ることができる。
コメディポップに全力で色々なことに挑戦していく様子は見ていて楽しく、
次から次に状況が変わっていくためテンポが非常に良い。

オリエンタルラジオの藤森慎吾が吹き替えをやっているということで
見る前は不安だったが、視聴中は気にならなくて安心だった。

シリアスな部分では重く、明るい部分ではとことん笑える
子供も大人も楽しめるアニメ。