フリーゲーム」カテゴリーアーカイブ

AN EARTH

 
宇宙人から地球を守るため、幼馴染と冒険に出かけるRPG。
2時間半ほどでクリア。

ゲームの紹介方法やオープニングのノリが合わなく心配になったが、何とかクリア。
良くも悪くもフリーゲームという印象で、
作者が自分の好きなように作っているため、
雰囲気が合うか合わないかは人次第だろう。

ウディタの基本システムをそのまま使っており、システム面ではチープであるが、
敵グラフィックには味があって良い。
シュールさと狂気を含んでいる演出もあり、
場面によっては、「よくこのような演出を思いつく」と唸らせる。

回復ポイントやセーブポイントが多くサクサク進められるが、
広大なマップや硬すぎる敵にはストレスを感じてしまった。

また、破天荒なストーリーだったのが、ラストで上手く収束する脚本は見事。
万人にオススメできるわけではないが、尖っている部分を感じることができる作品。

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ヨルモルキミリ

ある学校に転校してきた少年が
不思議な世界「ヨルモルキミリ」に迷い込むPRG。
三時間半ほどで最後まで到達。
フリーゲーム「タオルケットもう一度」の作者の作品で、
これまでの同作者の作品は事前にすべてプレイ済み。

ストーリーはこれまでのシリーズと関りがないが、
ほとんどのキャラクターが以前に登場した性格を引き継いで登場するため、
これまでの「タオルケットをもう一度」シリーズをプレイしていると、なお楽しめる。

RPGという体系をとっているが、圧倒的な文章量のため、
戦闘を画面を含んだ読み物という印象が強い。
また、かなり狂気的で独特なグラフィックのため、プレイには人を選ぶ作品。

少しずつ世界が広がっていき、
マップで行けなかった部分が行けるようになるのはワクワクする。
新しいキャラクターが登場するたびに、
これまでのシリーズをプレイしていると
「ここでこのキャラクターを使うか」と感慨深くさせる。

哲学的なセリフが多くプレイヤーが置いてけぼりにされており、
根本がほどんと理解できないのが残念。
唐突なゲームの終わり驚いたが、どうやら続きを作成中ということ。
これまでのシリーズであった、「ラストで全ての謎が明かされる」演出を期待して待とうと思う。

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Rotation Girl

事前に行動を設定して、敵と戦わせる放置系RPGゲーム。
4時間ほどで3つのエンディングすべてクリア。

行動をセットして敵と戦わせるのは、頭を使い斬新。
例えば「Xターン目にY行動を行う」というアルゴリズムを自分で作っていく。
ザコ敵はテンプレの行動で倒せるのだが、
ボスは行動パターンが決まっており、
その行動パターンの穴をついて、自分で倒す解法を考え成功したときは気持ちがいい。
また、レベルも早く上がっていくため、
どんどん新しい技を使用できるようになるのは楽しい。

が、ストーリーが全体的に作者独自の路線であり、
私には合わなかったのは残念。
意味深なセリフと雰囲気ばかりで、
メタ要素というよりもただ単に置いてけぼりにされているだけ。
作者の独自の主張というものがあるのかもしれないが、
それが説教じみており、私にはよく伝わらなかった。

またバグもひどく、例えばすべての敵に勝利する装備があるのだが、
ダメージ計算が上手く反映されていないようで、
全く効果を発していなかった。
戦闘も時々フリーズしてしまい、ストレスをためる原因になっていた。

メタゲームということで興味があるならば
やってみてもいいかもしれない。
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SCE_2

二つのアプリケーションを起動して攻略するというゲーム。
8時間ほどで2週目のエンディングまでクリア。

衝撃を受けた。

初めは穴を掘って下の階層に進むだけだったが、
プレイを進めるにつれて、世界観がどんどんと変わっていき、頭を揺さぶられた。

ゲームにこのような表現があったのかと、本当に驚かされた。

ストーリーは抽象的で、女の子の言っていることもほとんどわからず、
置いてけぼりになってしまったが、それを上回る魅力がある。

私が「一番面白いフリーゲームは何か」と聞かれたらこのゲームを挙げるかもしれない。
できるなら、記憶を消してもう一度やりたい。

クセが強く脚本も不明であり、人を選ぶ作品だが、
今までのゲームとは違う、強烈なゲームをプレイしたい方にオススメ。
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ナルキッソス2

あるホスピスに入院した人物を描くノベルゲーム。
前作のナルキッソスとは同じ病院が舞台ではあるが6年ほど前の話となる。
3時間半ほどでクリア。

前作が面白かったため続けてプレイしてしたが、
こちらは説教臭い印象を受けてしまった。

クリアするまでの時間感覚はあっという間で、
ゲームには夢中でプレイしてしまったのだが、
キャラクターのクセが自分とは合わなかったためか
前作ほどまでは感情移入をすることができなかった。

コンパクトにまとまっている前作と比べると
どうももっさりとした感じはあるが、
こちらも面白いことには変わりないため、
とりあえず、前作ナルキッソスをプレイし、
面白いと感じたならばこちらもプレイしてほしい。

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ナルキッソス

ホスピスに入院した男女を描く話。
1時間半ほどでクリア。

選択肢はなく、場面に合わせて音楽と画像を表示させる
基本的なノベルゲームで、
小説を読むように楽しむことができる。

非常に読ませる文章で熱中し、
読み終わるまでの時間があっという間に感じさせた。

口数は少ないながらも
だんだんと女性の心情が変わっていくさまは
読み応えがあり、感情移入してしまう。

悲しく後ろ向きな物語ながらも
読みやすい文章と伏線のきいた脚本で、
どんどんと進めさせる秀逸なノベルゲームだった。

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邪策の枷

戦闘をリズムゲームとパズルゲームで行うことが特徴の
一風変わったシステムを持つRPG.
4時間ほどでメインシナリオをクリア。

音楽に合わせてタイミングよくキーを押すことで防御し、
ランダムに散らばった石をパズルの容量で上手く並び替えることで
攻撃するというもの。

他に見ないシステムだったのだが、
肝心のキーを押すタイミングが序盤ほとんどわからなかったのが難点。
中盤になって慣れてくることで、ようやく戦える感覚。
防御が成功したのか失敗したのかが
もっとエフェクトでわかりやすくしかった。

また、パズルも並び替えた後の石の形が
難しいほど相手に大きなダメージを与えるのだが、
こちらもなれるまでに時間がかかり、
結局、一番簡単なものか二番目のものばかりの完成を目指してプレイしてしまった。
そのため爽快感が薄かったのは残念。

立ち絵はよく女の子も可愛いのだが、
敵グラフィックが絶望的で画質も悪く、どうにかしてほしかったところ。

また、ストーリーが消化不良であり、
「邪策の枷」という用語も出てくるが
どこが邪策だったのかが伝わらなかった。

斬新な戦闘ではあるが、
一工夫すればさらに伸びると思った作品。

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シルフドラグーンゼロ

宇宙を舞台にしたMIDIASというナノマシンと戦うシューティングゲーム。
2時間ほどでクリア。

全方位のシューティングゲームであり、
ステージをクリアするとポイントがもらえ、
そのポイントを使い自機を強化していく流れ。
基本的な王道のシューティングゲーム。

ステージに失敗しても大量にポイントがもらえるため、
インフレ的に自分を強化できるのは気持ちがいい。
ステージを進めることで機体も新しく手に入るが、
自分にはクセが強すぎて、初期の機体ばかり使っていた。

とても丁寧な作りで、操作方法もわかりやすく、レベルデザインも優秀。
サクッとプレイしたい方におすすめ。

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腹が減っては勇者はできぬ

ドラゴンを討伐するために冒険にでた勇者を操る、
見下ろし型アクションゲーム。
1時間ほどでクリア。

ゼルダの伝説のように、
ボタンを押して剣や回復魔法を操作するのだが、
マジックポイントの代わりに空腹度のパラメータがあるのが特徴。
剣を振るたびに、空腹度が下がっていき、
一定以下になると食料を消費して回復するというシステムで、
これが今までに見たことのなく楽しめた。

主人公の強化も簡単で、
時間をかけてお金さえためれば
強い敵でも簡単に倒せるようになるため親切な設計。

また、ストーリーもまとまっていて面白く、
絵本を読んでいるかのような気持ちよさ。
文章の一つ一つにいちいち笑いながらプレイをしてしまう。

残念な点としては、敵に囲まれると有無を言わさずやられてしまうため、
ゲームオーバーの回数が多かったこと。
ゲームオーバーになってしまっても
所持金を一部減らして町までワープする、といったシステムにすれば
さらにテンポが良くなったかもしれない。

プレイヤーに親切な設計もさることながら、
楽しませるストーリーが魅力の
最初から最後まで熱中できる作品だった。

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ひとりぼっちの竜の神話

ロマサガ風システムのRPGで、
世界の異変の原因を突き止めるというもの。
3時間ほどでクリア。

面白い。
ロマサガ風の戦闘システムで、
技にレベルや閃きという概念があるのが特徴。
どの技もレベルを上げようとプレイするため
自然とすべての技を使用することとなり、これが退屈せずにすむ。
戦闘が終了したらガンガンとレベルが上がっていく様子は気持ちよく、
一つ一つの戦闘に達成感がある。
フィールドではどこでもセーブができ、
戦闘もいざとなればアイテムに頼ることで有利に進められるため
プレイしていて非常にストレスフリー。

ストーリーも始めはややこしいと身構えたが、
プレイしてみるとすんなり頭に入ってきて
非常にコンパクトにまとまっているものだった。

短編のRPGで良くできている作品。

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