マンガ」カテゴリーアーカイブ

バキ<全31巻>

バキ(1) (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店 (2013-06-07)
売り上げランキング: 1,844
 
刃牙が、超人的な肉体を持つ死刑囚や様々な強者と戦う話。

相変わらず面白い。
グラップラー刃牙の続編で、これまでのキャラクターがそのまま出てくるため
前作の読んでいることが前提になる。

戦いの描き方がテンポが良く興奮する。
最強具合を見せるためも都度挟まれるエピソードも
なにかと説得力があり、読んでいて楽しい。

死刑囚たちは拳銃・暗器といったなんでもありの戦法なのだが、
これに対し、己の肉体のみで戦っていくのがカッコいい。
前作のキャラクターたちがボロボロになりながらも
強さを見せつけて勝利するのは気持ちが良くスカッとする。

後半で絶対的な強さを持つ格闘家たちと主人公がチームを組んで戦う様子が描かれ、
安心感以上に、何が起こるのかわからなくハラハラさせる。
範馬勇次郎の圧倒的王者感も健在であり、言うこと全てがカッコいい。

前作も面白かったが、それ以上の興奮を感じさせられた作品。

グラップラー刃牙<全42巻>

グラップラー刃牙 (1) (少年チャンピオン・コミックス)
板垣 恵介
秋田書店
売り上げランキング: 31,508
 
最強を目指す少年「刃牙(バキ)」が様々な格闘家と戦う話。

昔の発刊であるが、今でもよく耳にする作品。
一つの試合がテンポよく描かれ、大ゴマを使った迫力のある絵が特徴。
空手を始めとして、中国拳法、プロレス、相撲といった
様々なジャンルの武道家が出てくるのだが、
どの登場人物も誇り高い格闘家であり、敵味方全員がカッコいい。
たまに描かれる超人性を持たせるエピソードとして
野生動物や兵器との戦いが描かれるのだが、
これが圧倒的な最強を感じさせ、非常にスカッとする。

序盤に出てきて絶対勝つと思っていたキャラクターが、
マークされていなかった他のキャラにあっさり負けたりと
本当に何が起こるかわからない試合を見ているよう。

派手な演出で読み応えがあり、
読み終わった後に達成感と充実感を得られる作品。

ポケモンをつくった男 田尻智 小学館版 学習まんが人物館

 
ゲームクリエイターである田尻智の、
少年期からポケットモンスターを作るまでを簡単に描く。

今でこそ世界的に知られているビッグタイトルであるが、
作り上げるまでに、様々な努力と苦労、熱意があったことが分かる。
文章として解説されることで改めて、
ユーザーに受け入れられるための、
ポケモンの斬新すぎるシステム性を理解できた。

小学生をターゲットにした読みやすいマンガであり、
簡単にゲームクリエイターの人生を追体験できた。

鉄腕アダム<全4巻>

鉄腕アダム 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2016-09-02)
売り上げランキング: 25,011
 
ヒューマノイド「アダム」が、地球を襲ってくるの正体不明の敵と戦う話。

理由もわからない奇妙な形の敵が襲ってくるという、
新世紀エヴァンゲリオンと似たところのあるストーリー。
主人公は人間ではないにも拘わらず、非常に人間臭い行動をするのは良い。

少しづつ謎が明らかになっていきワクワクするのだが、
結局は見たことのあるような話になってしまったのは残念。
また、ラストの展開も急であり、別の見せ方もあるのではないかと感じた。

こぐまレンサ 完全版<全1巻>

こぐまレンサ 完全版 (ヤングマガジンコミックス)
講談社 (2016-02-19)
売り上げランキング: 482
 
「こぐま」という少女の身の回りで起こる、奇妙な出来事を描く短編集。

登場人物を変えて「世にも奇妙な物語」のような話が描かれる。
それぞれの短編だけでも面白いものの、
終盤で、これまで独立していた話がつながっていくのは
非常に読み応えがあった。

こぐまの人間離れした能力の設定には疑問があるが、
魅せ方の上手な、よく練られたストーリーを味わいたい方はぜひ。

ネムルバカ

ネムルバカ (RYU COMICS)
ネムルバカ (RYU COMICS)

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徳間書店(リュウ・コミックス) (2016-02-19)
売り上げランキング: 20,982
 
ミュージシャンを目指す女子大生と、
彼女と寮の同室である女子大生の生活を描いた話。

面白い。

金欠でアルバイト生活をしており、夜中まで飲んで、
帰り道で吐き、講義に寝坊して、ギリギリで留年を回避する、という
大学生ならば一つは誰もが感じたことのあるような
青春生活が描かれており自然に共感できる。

このような生活の中で、
夢を追うことの不安・夢を持っていなく何となく生きている不安さが
上手く対比され描かれているのが特徴で、
この感情変化も分かりやすい。

終盤で都合が良い展開になり驚いてしまったが、
そこからただ終わるだけでなく、一捻りしたオチをもってくるのは
この登場人物らしいというか作品らしさを感じる。

石黒正数の作品として一巻完結であり、非常に読みやすいので
この作者の作品を触ったことがない人は、ここから読んでほしい。

SNSポリスのSNS入門

SNSポリスのSNS入門
ダイヤモンド社 (2016-08-01)
売り上げランキング: 49,385
 
フェイスブックやTwitterでのよくある投稿を皮肉った漫画。

SNS上での鼻につく行動に、
様々な名前の罪状をつけて紹介しているのは面白く、
確かにこういうやつよくいるなぁ、と思わせる。

SNS初心者の女性がマナーを学んでいくストーリーで、
女性の天然ぶりやSNSポリスの濃いキャラ性も笑ってしまい、勢いがある。

SNSについて書いてあることがすべてではないと思うが、
単純な読み物として面白かった。

Present for me 石黒正数短編集

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)
少年画報社 (2014-08-29)
売り上げランキング: 44,730
 
石黒正数の短編集。

探偵奇譚と比べて、こちらは面白かった。
どの部分が、と言われたら反応に困るが、
不思議な世界観やストーリーも目新しく、何やら熱意や勢いを感じさせる作品。

外天楼のドラマ性には及ばないものの、
石黒正数の作る独特のSF設定が好きならば読んでみると良い。

彼方のアストラ<全5巻>

彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2016-07-04)
売り上げランキング: 178
 
宇宙に漂流した高校生たちが、
数々の惑星を経由し母星に帰るまでのサバイバルを描いた話。

とても面白い。

新しい星に到着したときのワクワク感が素晴らしく、
その惑星独自の環境・食物連鎖等の特徴や設定が
しっかりと考えられていてストーリーに深みが出ている。
中盤で、大きな謎が明かされ驚かされる展開があり、ここまでの話を読み返すと、
確かに別の意味に捉えられる場面を次々と発見をすることが出来、
無駄がなかった脚本だということが分かる。

全員の登場人物に見せ場があり、熱くカッコ良く、
逆境でも負けない意思や悲惨な状況でもポジティブに描かれる。
笑いのポイントも合っており、最後まで楽しむことができた。

探偵綺譚 石黒正数短編集

探偵綺譚 石黒正数短編集(1) (RYU COMICS)
徳間書店(リュウ・コミックス) (2016-04-13)
売り上げランキング: 16,316

「それでも町は廻っている」の作者の短編集。

イマイチであった。
面白い話はあるものの、石黒正数特有のひねったストーリーを期待していただけに、
残念さを感じてしまった。

一作品目の「探偵奇譚」は、オチは非常に小規模にもかからわず、
何やらすごそうな前振りと語り口で始まり、道中をワクワクさせる描き方は
相変わらず魅せかたが上手で良い。
しかし、この話以外の短編はアイデアの一本のみであり、
そのアイデアもそこまで真新しいものではなかったため、
読んでいてもうひとつ、何か一捻りが欲しかったところ。

外天楼のような面白さを期待すると、外れてしまうので注意。