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約束のネバーランド<全20巻>

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
白井カイウ(著), 出水ぽすか(著)
5つ星のうち4.6
¥460

暮らしている孤児院が、
鬼に提供する人肉を作るための施設であることを知り、
脱出を図る話。

サスペンス漫画であるが、
バカな行動をするキャラクターがおらず、
全員が知恵を出し合って状況を打破していくため、
読んでいて気持ちがいい。

孤児院から脱出したら、
さらにそこから世界が広がっていき、
これからどうなるんだろうかとハラハラされされた。
広がりすぎた世界観でも、要所要所を大きくカットすることで、
上手に20巻にまとまっており、退屈せずに読むことができた。

鬼側の描き方もユニークであり、特徴的な社会制度など、
ただの勧善懲悪ではない物語となっており、
最後まで読み応えがあった作品だった。

セキララ結婚生活

セキララ結婚生活
セキララ結婚生活
posted with AmaQuick at 2024.01.27
けら えいこ(著)
5つ星のうち4.5
¥855

「あたしンち」の作者が描いた、新婚生活のコミックエッセイ。

面白い。

新婚生活として、他人と生活する様子が赤裸々に描かれ、
些細なすれ違いやギャップなどがカラー漫画でわかりやすい。
たとえ短所であっても、あくまでそれを特徴としてとらえて説明しており、
よくある悪い印象を持つような書き方になっていないため、ストレスなく読むことができる。

漫画の合間に挟まる、作者独自の資料・取り扱い説明書のようなものが、
非常に面白く笑ってしまった。
1991年という古い時代の本なのだが、確かにそのようなものだと納得する内容。

大変な面もあるが、幸せそうな生活が描かれており、
作者の次の作品も読んでみたいと思ったものだった。

大平面の小さな罪

平面の模様を操る組織の人間と、3次元の人間社会とのやり取りを描く話。

とても面白い。

「模様を変える」というネタだけで、
話が大きく広がっていき、様々な物語を見ることができる。
組織の目をかいくぐりながら、いろいろなお金儲けのアイデアが出てくるのは
楽しいしワクワクする。

平面世界側も含めて、どの登場人物も非常に人間臭いもの良い。
上手くお互いを利用した関係もわかりやすい。

物語も痛快だし、最後も大きくなり過ぎた話もうまくまとまり、後味も良かった。
読んでよかったと思える作品。
おススメ。

親も年とってまいりましたコミックエッセイ 親孝行できるかな?

たかぎなおこのコミックエッセイで、
上京している独身の娘が、シルバー世代になった親に対してのやり取りを紹介したもの。

いつまでも両親が怪我無く元気でいてほしいし、
人生を楽しんでほしいという思いがよくわかる。

親孝行のために、様々な案を考えて、実行したりするものの、
自分が準備した部分とは別の個所で、両親が喜んでもらったりというのはリアルでほほえましい。

定年後の両親がどのような生活を送っているかは、家庭によってもちろん違っているのだが、
そのかかわり方の一例として参考になる作品。

明日のエサ キミだから<全10巻>

化け物が徘徊することになった日本で、なんとか生き延びようと奮闘する話。

何が起こっているのかわからないパニックと、
だんだんと人類が適応していく様子は、読んでいてとても面白い。

大きくて迫力のあるコマを使い分けられて、
ハラハラする様子がこちらにも伝わってくる。

序盤は新しい展開にどんどん切り替わり続きが気になったのだが、
ただ、招待状を受け取ったあたりから、
やりたいことの軸がぶれていき、テンポが悪くなったのが残念だった。

シャトゥーン~ヒグマの森~<全3巻>

北海道の森で、ヒグマに襲われる話。

面白い。

人間に比べて、ヒグマがとことん狂暴であり、
脅威であることが、ひたすら描かれる。
残酷な描写も多いため注意が必要。

「ヒグマはなんとなく狂暴」というイメージだけだったが、
ヒグマと比べて、人間があまりにも無力で絶望することを実感できる作品。
巻数も短くサクッと読めるためおススメ。

マーダー・インカーネイション<全2巻>

三人の人間を殺せば、大切な人を蘇らすという契約をする人々の話。
主人公が変わっていくオムニバス形式であり、一つのエピソードが2話ほどで構成される。

ただ蘇らせて終わり、というわけではなく、
一ひねりされて、最後まで後味の悪い物語になっている。
どれも、世にも奇妙な物語でありそうな話であるのだが、
全体的にその捻り方も単純であり、イマイチだった。

また、絵も不自然であり、そこも残念。
3DCDで書いているためなのだが、登場人物に躍動感が感じられなく、
作品に入り込むことができなかった。

鉄民<全3巻>

人類が機械生命体に侵略を受けており、
身近な人間が、いつの間にか知らないうちに、姿かたちはそのままで、機械生命体に移り変わっているというSF。

「寄生獣」を思わせる世界観で、
主人公が人間ではなく、「人間だと思い込んでいる機械生命体」であることが特徴。
そのため、人類が敵に抵抗するというだけでなく、普通の人間とは違う葛藤などの様子が描かれる。

全3巻で綺麗にまとめられているストーリーであり、
各巻での引きもいいため、気軽に手を出すことができる。
サクッとSFが読みたい方におススメ。

家族対抗殺戮合戦<全10巻>

複数の家族が一か所に集められ、その代表者で家族対抗のデスゲームをしていくもの。

「最下位の家族は一人死ぬ」というルールだけで、ゲームは戦略性のない簡単なものであるため、
勝利のために知恵を巡らせる過程を楽しむ、というよりも、
極限の状態で、どのように命のやり取りを行うかという人間関係に主眼を置かれた漫画。

どの家族も身内を守るために、非情になっていく様子や、
逆に協力や信頼をしていく様子の描き方が上手い。

読み始めた当初は、よくあるデスゲームものかと思ったが、
一ひねりされている漫画であり、中程度の巻数であるため、ダレずに読み切ることができた。

キレる私をやめたい ~夫をグーで殴る妻をやめるまで~

家庭でヒステリーを起こしやすい女性が、
カウンセリングを経験して、落ち着いていく様子を描いたコミックエッセイ。

前半は、感情をコントロールできなく、
周りの人に迷惑をかける様子が始終描かれ続けるため、
読みながらストレスが溜まる内容。

後半からようやくカウンセリングが始まり、
なぜ急に爆発してしまうのか、ということが、
論理的に少しずつ紐解かれていく。

ただ、その内容としても、特に目新しいものではなく、参考にはならなかった。

家庭でヒステリーを起こす女性が、いったいどういった思考をもっているのか、
ということを怖い物見たさで読む本。