マンガ」カテゴリーアーカイブ

タコピーの原罪<全2巻>

異星人が、いじめられている小学生女児を幸せにしようと
四苦八苦するサスペンス漫画。

面白い。

異星人は人間の言葉はわかるのだが、常識や価値観が全く異なっており、
やることすべてがマイナスの方面に進んでいくのが怖い。
小学生女児も、小学生らしい発想で行動をするものの、
明らかに方向性が誤っているため、
次にどうなるのかが目が離せなくなる。

読むのには体力が必要だが、
2巻と短く綺麗にまとまっており良かった。

ハンサムマストダイ<全2巻>

憧れのアイドルの敵を取るため、
女性でありながら男性アイドル養成学校に通うコメディ漫画。

面白い。

話のテンポがとても良く、
衝撃的な第一話からスピードを落とさずに、
ノンストップで最終話まで話が進んでいくものは見事。

登場人物全員に魅力があり、
斬新な世界観でハチャメチャな物語を楽しめる作品。

謎尾解美の爆裂推理!!<全2巻>

推理力に長けた女子高生が、
日常で様々な事件に巻き込まれながら解決をしていく、ギャグ漫画の推理小説。
キン肉マンの推理小説と同じ作者のもの。

めちゃくちゃ面白い、衝撃を受けた。

第一話目はあまり引かれなかったが、
S級探偵が登場し始めるあたりから、
トリックや物語がまったく想像できない展開になり、度肝を抜かれた。
特に「エスパー探偵」「巨人探偵」の二つは、
どういった生活をしているとこのような話を思いつくのかと震えてしまう。

何かを創作する人はぜひ見てほしいギャグ漫画。
もっと早くに読みたかった作品。

娘はいじめなんてやってない

自殺未遂をした同級生の遺書に、
いじめの加害者として、娘の名前が書かれていたところから始まる話。

本人が意識不明の中で、
あることないことの推測が入り混じっていくのが恐ろしい。
どの親もわが子を大事に思っており、何よりも信用しようとするが、
子どもとしても、どのように自分の感情を親に伝えていくのかを
難しく悩んでいるのが現実味がある。

幼いころにいじめてしまって後悔している様子もつらいし、
いじめられた子がずっと覚えているものも納得できる。

いじめということが、どのような影響があるかを追体験できる良い本。
子どもがこの本を読んだらどのような印象を持つのか興味がある。

家族全員でいじめと戦うということ。

自分の娘がいじめを受けていることに気が付いた親が、
解決に向けて、学校や子どもたち、それぞれの親と関わっていく話。

とても面白い。

登場人物が多く、初めのほうは混乱してしまうため、
どの名前の子どもがどのポジションにいるのか、
一番初めの登場人物紹介ページで、都度把握して読み解く必要がある。

簡単に見える話だったところが、
いじめの真相がわかってくるにつれて、
それぞれの子どもたちにも考えがあることがわかり、
登場人物の印象が、どんどん変わっていくのが素晴らしい。

全員の親が子どものことを大事に思っているところは救いだが、
それによって、事態がさらにややこしくなっていく様子もあり、非常に難しい。
どの子どもも苦しんでおり、
大人があてにならなく頼りにできない様子や
「自分がいじめられても仕方がない」と思ってしまう様子など、
どうすればよいのかわからないもどかしさに、共感できてしまう。

「いじめ」という問題に対して、
大人だけでなく、子どもの視点でもどのようなことが起こりえるのかを追体験できる本。
オススメ。

出産の仕方がわからない! (コミックエッセイ) 

ある漫画家夫婦が、不妊治療を経て出産をするまでを描いたコミックエッセイ。

全体的にデリカシーがなく騒がしいが、
それでもだんだんと作者のことが好きになっていく、
不思議な魅力がある。

不妊治療よりも、
妊娠してから出産までに、どのようなことを気にしていたのか、
また実施したのかのほうが比重を置いて描かれている。
特に破水してから出産するまでのスピード感や描画が凄まじく、
それを読んだだけでも参考になった。

全体的に旦那さんが冷静であることと、
特別に作者が子どもが好きなわけではなく、
母親として上手にできるのか、母性を出るかどうか心配しているのだが、
それでも、前向きに子育てを頑張る様子は応援したくなるし、
どうにかなるものだと勇気をもらえる作品。

お互い40代婚

お互い40代婚 (コミックエッセイ)
たかぎ なおこ(著)
5つ星のうち4.5
¥1,089

たかぎなおこのコミックエッセイで、
40歳からお付き合いをはじめて、結婚と出産をするまでを描いたもの。

たかぎなおこは昔から好きだったが、
この本も相変わらず面白い。

もともと一人が大好きだった作者が、
二人で暮らすことになってから、
ちょっとずつ価値観が変わっていくことに、
楽しみもあればさみしさもあることが読み取れる。

また、この年からの妊活についても描かれており、
大変であろう陣痛の描画も面白可笑しく描かれていて、
クスっと笑ってしまった。

ほのぼのする、たかぎなおこの良い性格を見て取れる作品だった。

好きなことして生きていく<全2巻>

クライムアクションゲームが好きな引きこもりの女の子の周囲で、
ゲーム内の状況と同じ殺人事件が起きるところから始まる話。

全体的にイマイチ。

メインは殺人事件ではなく、
主人公とその周りの人々が、隠してきた境遇のサスペンスとなる。
話が進むにつれて、だんだんと全貌がわかってくるのだが、
重要なキャラクターが出てくるのが突然の印象で、
序盤から、もっとわかりやすく伏線を描いてほしかったところ。

全2巻でコンパクトにまとまっているのだが、
期待以上のものにはならなかった。

アルティメットジャンケン原作版<全6巻>

様々な異能力を持った人物が集まってジャンケン大会を開き、
優勝者を決めるための試合をする話。

とても面白い。

読心術や未来予知など、
それだけでゲームが決まってしまう反則級の能力者たちが、
ジャンケンで勝利するためだけに、己の知恵を振り絞る様子が素晴らしい。
中だるみせずにサクサクと話が進んでいくテンポ感も良い。

絵も上手でコマの見せ方もうまく、
無料の作品ながら万人におススメできる作品。

賃貸か持ち家か? こだわりマイホームを手放して賃貸生活でお金も貯まりました (コミックエッセイ)

マイホームを購入したものの、
生活スタイルの見直しにより賃貸生活に戻った夫婦のコミックエッセイ。

面白い。

一軒家をもって当たり前、という価値観だった夫婦が、
家を購入するまではとことん条件を考えて満足いくようにしたはずなのに、
理想と現実で、少しずつ歪みが出てきていくのはリアル。
とても苦労していると思うが、
柔らかい絵柄で悲観的にならずに描かれているのが、読みやすくて良い。

持ち家を購入したからこそ、
自分たちの人生観を見直して、新しい生活を踏み出していき、
どんどん結果が出ていくのは見ていてスッキリするし読了感も良い。

賃貸としての選択肢も十分に考えさせる説得力を持った漫画。
賃貸か持ち家かを考えているところで、
性格に従って、それぞれの良さを改めて感じ取ることができる漫画だった。
オススメ。