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モモ (岩波少年文庫)

モモ (岩波少年文庫)
モモ (岩波少年文庫)
posted with AmaQuick at 2025.06.22
ミヒャエル・エンデ(著), 大島 かおり(著)
5つ星のうち4.5
¥880

お話を聞くことが得意な女の子と、
人々から生活ゆとりの時間を搾取する「灰色の男たち」との関わりを描く話。

ゆとりのある生活をしている人々たちが、
「灰色の男たち」が暗躍によって、
だんだんと心に余裕のなくなっていく様子が、読んでいてとても怖い。
主人公だけが取り残されて、感情移入しやすいストーリである。
中盤からは女の子の冒険小説になり、
超常的な存在との会話やマイペースな亀との掛け合いがワクワクする。

「仕事で成功をするために時間を倹約して、人間らしさ失うような生き方」を
否定している作品であり、
まさに今の時代の人々の生き方に警鐘を鳴らしているものだった。
これが1973年に発刊されたと知って驚いた。

キン肉マン 悪魔超人熱海旅行殺人事件

キン肉マンの推理小説の第二弾。
前作同様に、特殊能力を自在に使う超人たちの殺人事件を、
ミートが解決していく話。

相変わらず面白い。

規格外の能力により、
普通の推理小説とはあり得ないような
とんでもないトリックを味わえるのが特徴。
相変わらずの発想に脱帽させられる。

キン肉マン本編で登場するちょっとした設定も、
本書でうまく活用されたりしており、
作者のキン肉マンへの愛も感じる作品。

キン肉マンを知っており、
破天荒な物語を楽しみたい人に前作同様強くオススメできる。

キン肉マン 四次元殺法殺人事件

「キン肉マン」の推理小説であり、
行方不明になったキン肉マンをミートが捜索する途中で、
様々な殺人事件に巻き込まれる話。

とても面白い。

キン肉マンの世界観のため、
キン肉マンを知っているとさらに楽しめるが、
知らなくても「そういうものなのか」と納得できるような内容。

様々な特殊能力をもった超人たちで発生する殺人事件のため
内容がハチャメチャになるのがとても面白い。
分身したり、お互いの位置を入れ替えたりなど、
何でもありの世界観の中で、
何とか推理小説の体裁を保とうとするものが斬新。

キン肉マンを知っていなくても、
奇想天外なストーリーに興味があれば読んでみるとよいだろう。

センス・オブ・ワンダー

センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)
レイチェル・カーソン(著), 上遠恵子(翻訳)
5つ星のうち4.4
¥584

「沈黙の春」の著者レイチェルカーソンの本で、
子どもが持っている自然界の神秘への興味を重要性を説いたもの。

レイチェルカーソンが書いた部分は、全体の三分の一ほどであり、
残りは専門家による感想・解説で構成されているため注意が必要。

レイチェルカーソンの記載の部分は、
優しい文体で大事なものを思い出させるようなメッセージ性が溢れていて良いのだが、
それ以降の専門家による部分が蛇足。
私にはこんな知識がある、すごいでしょ、と言わんばかりの内容であり、
鼻についてイライラしてしまった。

質の高い著書が編纂により価値を失わせた例。残念。

かくれた「わたし」を見つける! 【ハピかわ】心理テストBook

かくれた「わたし」を見つける! 【ハピかわ】心理テストBook (池田書店)
はぴふるガール編集部(編集), こまた しいな(その他)
5つ星のうち4.1
¥950

私が非常に面白いと感じた「自分をもっと好きになる 【ハピかわ】かわいいのルール」のシリーズの一つで、
心理テストを通じて自分の深層心理を理解しようとする女の子の話。

心理テストの問題と結果の組み合わせには根拠を感じないが、
色々な結果の人のタイプをうまくカテゴライズし、
文章として表現するところは、モノづくりとして参考になり有益。

心理テストの解説の後に、
日常から気を付けることを具体的な方法で書かれており、
ターゲット層(女子小学生)の意識改善には有用だろう。
心理テストという手を出しやすい取っ掛かりを使い、
本書の意義を達成させるというビジョンの伝え方も勉強になった。

ゲームプランナーのドキュメント作成例<基本編> ゲームプランナーの参考例シリーズ

新入社員のゲームプランナーの方に向けて、
中途社員で入った経験者の方が仕事のイロハを教えていく話。

タイトルからはイメージできないが、内容は実用書というよりも小説であり、
ゲームプランナーという仕事の紹介と持つべきマインドなどの解説が、
物語を通じて行われるのが特徴。

仕様書(設計書)の作り方についてだけが解説をされるのではなく、
「目理方結」「現原対変」という独自の仕事の姿勢が説明され、
これが非常に参考になるものだった。
ゲームプランナーだけでなくても仕事に生かせる考えだと感じた。

ゲームプランナーという職業が
どのようなことが大変であり、何に悩むのかということについて
感情移入できる形で描かれ、
業界を知る第一歩になった。

初めてでも失敗しない 家づくり超攻略法

注文住宅を建てるにあたって、
どのような手続きが必要かや、どのようなことを気を付けるべきかを
体系的に記載している本。

先日読んだ「図解でわかる! 理想の家づくり 超入門」よりも、
さらに細かく専門的に書かれている。
まずは、「図解でわかる! 理想の家づくり 超入門」で大枠をつかみ、
そのあとでこの本を読むのが良い。

改めて、今の時代ではどのハウスメーカーであっても、
地震には強く、そこそこの性能はある、ということは理解できたが、
ただその中でも、ハウスメーカーごとの強みなどを知ることができて良かった。

図解即戦力 ゲーム業界のしくみと仕事がこれ1冊でしっかりわかる教科書

ゲーム業界について、今のトレンドやゲームという商品の商業紹介、
関わる職業や会社などの全般的な知識が記載されている本。

ゲーム業界そのものについて、広く浅く描かれており、
内容はGoogleで検索したところとほとんど変わらないように思えるが、
情報が集約されている、という意味で、
Webで勉強するよりもパフォーマンスは高いだろう。

深いところまでは理解できないが、
「とりあえず何か知識を仕入れたい」と思った際に参考になる本。

住んでよかった家 理想の暮らしがずっと続く15の空間

筆者が建てた家ごとの間取りやこだわりを紹介している本。

何よりも性能を上げた注文住宅が良いとされているが
計算式もよくわからず、
それ以外についても、メンテナンスなどのデメリットばかりを挙げており客観性がない。

WB工法を何よりも大事にしていてその根拠に疑問がある。
また、本の後半に書かれた間取りやこだわりについても、
筆者の主張が強いだけで全く共感ができない。
残念ながら、参考にならない本だった。

未来のキャリアを守る 休職と復職の教科書

産業医として多くの社員の方と面談をしてきた筆者が、
スムーズな休職と復職のノウハウを記載した本。

とても参考になる。

代表的な精神疾患についての説明や、
休職をすべき人の特徴、
休職をするまでのスムーズな流れと、
復職するまでの準備内容を体系的に記載されている。

なによりも、復職をした後に元の部署で活躍をすることが大事とされていて
職場目線でも現実的な内容であるのが特徴。

特に適応障害で休職をしたのちに、
そのまま復職をするだけであっても、事象が再発しやすいということが挙げられ、
休職期間中の活動について、
「休息期」「回復期」「復職準備期」の3ステップで段階的に経ていくとして、
それぞれのタイミングで何をやればよいか、具体的に書かれておりわかりやすい。

実際の休職前のコンディションでは、文字を読むことも大変のため、
体力があるうちに読んでおきたい本。