一般的に「お金持ち」とされている人たちが、どのようなマインドや習慣を持っているのかを
自身の経験をもとに紹介した本。
「勉強をする」「環境を変える」といったことを伝えるために冗長な解説が入り、
内容の薄さを感じてしまった。
具体的なものはなく、基本的にマインドに関するものなので、
作者のお金持ちなった行動の詳細を知りたい人には期待外れになるだろう。
一般的に「お金持ち」とされている人たちが、どのようなマインドや習慣を持っているのかを
自身の経験をもとに紹介した本。
「勉強をする」「環境を変える」といったことを伝えるために冗長な解説が入り、
内容の薄さを感じてしまった。
具体的なものはなく、基本的にマインドに関するものなので、
作者のお金持ちなった行動の詳細を知りたい人には期待外れになるだろう。
ちびまる子ちゃんの作者であるさくらももこが書いた、実話のエッセイ。
飲み会の席の軽いノリで、インドネシアのバリで焼きそば屋を開くこととなり、
実際に開くまでの体験をつづったもの。
面白い。
さくらももこの独特の文体で、非常に読みやすいエッセイとなっている。
作者を中心とした仲間たちの掛け合いが楽しく、
悪ノリで話した内容を実際に実行する行動力もホレボレするし、
序盤こそ乗り気だったものの、
だんだんと失速してくるさくらももこの態度も、人間味があって良い。
さくらももこのコミックエッセイを初めて読んだが、
他の作品にも興味がでた一冊だった。
過去に結婚を約束していた女性をフェイスブックで見つけ、
メッセージのやり取りをしていく話。
本文のすべてが、メッセージだけで構成されているのが特徴。
初めは元恋人同士といった印象しかなかったのだが、
読み進めるにつれて、二人の関係性や過去の経緯がわかってくるのが面白い。
1時間ほどで読める短い作品のため、
手軽に斬新なサスペンスを味わいたい方はおススメ。
ある探偵に、連続殺人犯からの警護を依頼されるところから始まる推理小説。
面白い。
謎解きゲームを企画する団体「SCRAP」が出版している小説であり、
ところどころに挿入される謎が、
読者も解きやすいように配慮されていることが特徴。
リアル脱出ゲームらしく、謎が裏の意味を持っており、
解けた後も、驚くような仕掛けが張られて読み応えがある。
やや説明口調になる物語には違和感はあったが
小説でないと成り立たないような謎解きで質も高く、
良い推理小説だった。
睡眠について、
どのような効果があるかといったことや、気を付けるべきことを
説明した本。
見開き右側が文章で、左側がその文章を解説した図、となっている構成となり、とても読みやすい。
今後の仕事の参考になるくらい、図が非常にわかりやすくて良い。
早寝早起きが良い理由が、
マウスを使った実験や、人間のホルモンに関連して、
医学的な理論でデータを用いて示されており、説得力がある。
睡眠の量よりも質を高めることが第一優先であり、
そのために何に気を付ければよいかも具体的に書かれていて、
満足感のある一冊だった。
漠然とやったほうが良い、と言われていることを
理論づけて改めて理解できた本。
1989年に書かれた小説で、主人公が、特殊な装置を使い、
公開前のバーチャルリアリティのゲームをテストプレイする話。
イメージとしては、20世紀少年や名探偵コナンの「ベイカーストリートの亡霊」のようなもので、
意識が、現実とほとんど変わらない疑似現実世界にダイブするものとなる。
今から30年前以上に書かれたSF小説ということで、
多くの方に作者の先見の明を評価されているようだが、
本テーマであれば、十分にあり得るストーリーでそこまでの驚きを受けるものではなく、
また、設定や世界観の感激も薄かった。
1時間半ほどで読める小説のため、
過去のSFの流行を知りたいならば読む作品。
記憶喪失の男性が、宇宙船で目覚めるところから始まるSF小説。
非常に面白い。
科学知識を総動員して、少しずつ状況がわかっていく序盤からすさまじく、
読んでいてワクワクが止まらなくなる。
上巻の中盤から大きな場面転換があるが、
お約束のような展開も、科学的な設定で説明・考察があり唸らせる内容。
骨太な設定と世界観を味わえる、
事前情報を知らないまま読めて心から良かったと思える作品。
良いSF小説だった。
強くオススメ。
フランスの経済学者であるピケティが書いた「21世紀の資本」に描かれた、
それぞれのグラフ図の解説をする本。
様々なグラフが紹介され、内容の理解が追い付かなかったが、
最終的に言いたいことは書籍後半の20%にまとめられている。
富を持っているものが資産を稼ぐスピード(r)と、
労働として資産を稼ぐスピード(g)の比較をすると、
これまでの歴史を踏まえて、
「r > g」という不等式の通り、gはrを超えることができないため、
経済の格差は広がる、ということを理解できた。
資本主義の原則を、データによって裏付けされ、
資本を作ることの重要性を再認識できる本。
砂漠に不時着したパイロットが、他の星から来た少年と交流する話。
序盤は「不思議な国のアリス」を思わせるような、
会話のかみ合わせが発生しないシーンが続き、
読者が置いていかれて、退屈で不安になる内容。
中盤からの、王子の星巡りの旅の話が始まるところから
ようやく物語となり、それぞれの話もテンポよく進んでいくため安心した。
ただ、スピリチュアルや自己啓発という内容を伝えたい本なのだが、
それぞれが薄っぺらく感じてしまい、
期待していたほどの内容ではなかった。
短編にこだわらず、このジャンルの物語を知りたいのならば、
「アルケミスト 夢を旅した少年」もお勧めする。
東京に住む貧困層となる女性たちを取材し、
彼女たちが、どのような経緯で貧困に至ったのか、どのように生活をしているのかを説明した本。
もともとの家庭環境で貧困が遺伝したケースももちろん、
日常的に普通だったところ、離婚や病気などで、いきなり生活が変わった事象などが
次々と説明をさせる。
決して高望みをするためでなく、
生きるために、普通の学生生活を送るために、しょうがなく風俗などを選択するしかない
状況に陥っていることがわかる。
陥る原因が決して珍しいことではなく
一度貧困層となると、そこから戻ることがとてつもなく難しいことが、
実体験ベースで説明されるため、非常に怖くなる内容。
人生がもう詰んで救いがなく、絶望の淵にいる女性の話だけの内容となるため、
読むことには覚悟が必要のため注意。
知らなかった世界を知ることができる本。