投稿者「fsato」のアーカイブ

ソウル・フラワー・トレイン

ソウル・フラワー・トレイン (BEAM COMIX)
ロビン西(著)
5つ星のうち4.2
¥11,238 (コレクター商品)

私が狂信的に好きな漫画家である、ロビン西の描いた短編集。

6つの短編集で構成されている。
4つの短編はイマイチなのだが、
「MONKEY」「ソウル・フラワー・トレイン」の二つの短編はとんでもなく面白く、
それだけで大満足のデキ。

序盤からは全く予想のつかない展開に流れていくのが見事で、
そこまでのスピード感も素晴らしい。
「花電車」という特別なストリッパーを焦点にしているが、
ロビン西の独特の絵柄も良くマッチしており、
人情味のあふれる感動する話になっている。

読めて良かったと心から思える作品。
kindleでは販売していないため、中古本を書籍で購入したが満足だった。

思考は現実化する

人生の成功者となるため意識すべき「思考」を描いた自己啓発本。

序盤は宣伝のような話が進み、本書の意義に不安になるのだが、
第一章からは内容のある話になるため安心した。

長い本であるため、それぞれのテーマで、短い章に分かれているため、
少しずつ読み進めることができる。

心の力の強さに関して、嫌というほどわかっているつもりであり、
それによる霊的な事象も身に覚えがあるため、
より強い説得力を感じ、うなずきながら読んでしまう。

挑戦的な内容で、文章がエネルギーに満ちており、
妥当性や内容も理解できるため、
数多くの自己啓発本の中でも、特に意味のある本だったと感じる。
時間が経過したらまた読みたい。

7年目のセキララ結婚生活

7年目のセキララ結婚生活
けら えいこ(著)
5つ星のうち4.6
¥855

けらえいこのコミックエッセイで、
結婚してから7年目の夫との生活を描いたもの。

相変わらず面白い。

お互いに遠慮がなくなってきており、
言いたいことを言い合える、
ちょうどいい感じの距離感に落ち着いているのがわかる。
のろけの漫画なのだが、
それぞれのエピソードが面白可笑しく描かれているため。
柔らかい画風も相まって、毒々しい気分になることがない。

7年たっても、それぞれの譲れないところや
沸点のあるポイントがあり
こういったところから、二人が良い夫婦であることが読み取れる。

これまでのけらえいこのコミックエッセイが好きならば、
同様に楽しめるであろう本。

たたかうお嫁さま

たたかうお嫁さま
たたかうお嫁さま
posted with AmaQuick at 2024.03.03
けら えいこ(著)
5つ星のうち4.3
¥900

けらえいこのコミックエッセイで、
結婚式を開催するまで準備や当日の出来事などを描いたもの。

面白い。

作者と夫の人間味があふれており、
発生する夫との意見の食い違いもコミカルに描かれ、
全く嫌な気持ちにならない。

参加側はきらびやかな結婚式だが、
準備する側としてはとにかく忙しいことがわかる。
作者の仕事事情も相まって、
バタバタしながらも乗り越えていく様子も面白い。

当時1995年であり、時代が今と大きく違うため、
今日では当たり前になっている事柄が、
当時としては最先端として挑戦していたこともわかる。
この本の影響で、結婚式の流行が変わったこともあるのかと思うまで感じた。

他人の結婚式の様子を笑いながら追体験できる、
満足度の高い一冊だった。

この恋は実らない<全3巻>

これまで数多の女性を抱いたモテモテの男性が、
心から好きになる女性と出会うものの、
なかなかうまくいかない日々を描く作品。

全体的にイマイチ。

純真無垢な女性との関わりを通じて、少しずつ主人公の恋愛の意識が変わっていく
ということがテーマなのだが、
主人公の境遇が特殊過ぎており、感情移入をすることができなかった。

ストーリーは3巻でまとまって、予想できない展開もあり良かったが、
キャラクターが悪く、行動に魅力を感じられなかったのが残念。

消防レスキュー隊員が教える だれでもできる防災事典

元防災レスキュー隊員のYoutuberの方が描いた本で、
普段どのような準備をしておくか、災害時にどのような行動をとるべきかを書いたもの。

見開きページでひとつのテーマが描かれており、
図も多用されていて読みやすい。
文字のサイズやフォントなども工夫されており、
参考書単体としての質も、とても高く感じた。

意識レベルに加えて、具体的に何をするべきかが描かれており、
それらが筆者の経験をもとに記載されているため、説得力が強い。

通販で売られている災害バッグセットというものは不十分であり、
「一次避難」「二次避難」で物品を分けておくということの重要性がわかる。

Youtubeで話をされているものと、本書の内容がかぶる箇所も多いが、
重要なことを再認識して防災意識を高めるという意味では、
読んでよかったと思う本。

月館の殺人<全2巻>

月館の殺人 上 (IKKI COMIX)
佐々木倫子(著), 綾辻行人(著)
5つ星のうち4.3
¥770

人生で一度も鉄道に乗ったことのない女性が、
初めて乗った豪華寝台列車で、殺人事件が起こる話。

全体的にイマイチ。

中盤で大きなどんでん返しがあるのだが、
設定に無理を感じてしまい、主人公に感情移入をすることができなかった。
主人公がある程度の一般常識を持っているため、
さすがにわかるのではないかと感じる。
鉄道に乗ったことのないという設定も、生かしきれていない気がした。

話を引っ張ったわりにはオチが弱かったのも残念。

もしこれが漫画ではなくて小説ならば、
演出の仕方を工夫でき、また印象が違うだろうと感じるものだった。

約束のネバーランド<全20巻>

約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
白井カイウ(著), 出水ぽすか(著)
5つ星のうち4.6
¥460

暮らしている孤児院が、
鬼に提供する人肉を作るための施設であることを知り、
脱出を図る話。

サスペンス漫画であるが、
バカな行動をするキャラクターがおらず、
全員が知恵を出し合って状況を打破していくため、
読んでいて気持ちがいい。

孤児院から脱出したら、
さらにそこから世界が広がっていき、
これからどうなるんだろうかとハラハラされされた。
広がりすぎた世界観でも、要所要所を大きくカットすることで、
上手に20巻にまとまっており、退屈せずに読むことができた。

鬼側の描き方もユニークであり、特徴的な社会制度など、
ただの勧善懲悪ではない物語となっており、
最後まで読み応えがあった作品だった。

ターミナル

ターミナル [Blu-ray]
ターミナル [Blu-ray]
posted with AmaQuick at 2024.02.11
トム・ハンクス(出演), キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(出演), スタンリー・トゥッチ(出演), チー・マクブライド(出演), ディエゴ・ルナ(出演), スティーブン・スピルバーグ(監督)
5つ星のうち4.4
¥945 (中古品)

祖国の事情により無国籍になってしまい、
空港から出られなくなってしまった男の話。

面白い。

厄介者となった主人公をどうにかしたい空港の思惑や、
空港で暮らすことになり、周囲から一瞥の目で見られるようになる中、
主人公の前向きなマインドで、悲観的にならないように描写されている。

初めは片言しか通じなかったが、
少しずつコミュニケーションをとれるようになっていき、
それにより理解者も増えていくため、主人公を応援したくなる。

ほぼすべてのシーンが空港内で描かれるのだが、退屈せずに話が進んでいき、
見終わった後に温かい気持ちになるハートフルな映画だった。

セキララ結婚生活

セキララ結婚生活
セキララ結婚生活
posted with AmaQuick at 2024.01.27
けら えいこ(著)
5つ星のうち4.5
¥855

「あたしンち」の作者が描いた、新婚生活のコミックエッセイ。

面白い。

新婚生活として、他人と生活する様子が赤裸々に描かれ、
些細なすれ違いやギャップなどがカラー漫画でわかりやすい。
たとえ短所であっても、あくまでそれを特徴としてとらえて説明しており、
よくある悪い印象を持つような書き方になっていないため、ストレスなく読むことができる。

漫画の合間に挟まる、作者独自の資料・取り扱い説明書のようなものが、
非常に面白く笑ってしまった。
1991年という古い時代の本なのだが、確かにそのようなものだと納得する内容。

大変な面もあるが、幸せそうな生活が描かれており、
作者の次の作品も読んでみたいと思ったものだった。