投稿者「fsato」のアーカイブ

8番出口

無限ループする地下道から脱出する、ホラーゲーム風の間違い探しゲーム。
1時間ほどで、すべての異変を発見。

全く説明がない所からゲームが始まるため、
はじめは何をすればいいのかわからず困惑したが、
10分ほどうろつくことで、ゲームの本質がわかるようになる。

間違い探しが不正解で一番初めに戻されることも多く、
道中でイライラすることも多い。

クリアしても感動するわけではないが、
3Dの間違い探しという新しいジャンルを遊べたことは新鮮だった。

ダウンロードはこちらから。

母という呪縛 娘という牢獄

「滋賀医科大学生母親殺害事件」という実際に2018年に発生した事件で、
加害者が、なぜ殺人事件を行ったかの記録をまとめたもの。
ノンフィクションの作品。

実母をバラバラにして殺害した事件であるが、
加害者の女性が、幼いころから教育虐待をされてる様子が、
当時のやり取りや関係者の取材を通じて描かれ、
非常に境遇が悲惨であることがわかり、同情してしまう。

Lineの文体や取材の様子で、加害者が知的であることも垣間見えるのだが、
そういった方であっても、
事件を起こしてしまう状況や家庭環境が怖く感じた。

親の度が過ぎる教育は、その子供を不幸にするだけだと、
改めて考えさせられたものだった。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

吃音症を持っている女子高生が、周囲と馴染めずぶつかっていく話。

本人は必死にもかかわらず、周りから理解されない様子は
読んでいて非常に心がつらくなる。
少しずつ打ち解けていっても、
もともとの本人のコミュニケーションが慣れていないがゆえに、
相手を傷つけてしまう様子もわかる。

最終的には救いがあり、読後感も良かった。

いろいろな人に読んでほしいと思う漫画。
おススメ。

マンガでわかる株のキホン お嬢様 投資をはじめる!<全3巻>

投資をしたことのない女性に対して、
証券会社に勤務する高校の同級生が、
あの手この手で金融商品を買わせようとする話。

めちゃくちゃ面白い。

どうにかして会社の利益を出すために、
ろくでもない金融商品を、
ずる賢く説明する様子がとても面白く、いちいち大笑いしてしまう。

それぞれの金融商品が、資本主義の理念に乗っ取っている中で、
どういったカラクリで、証券会社が成り立っているかも非常に勉強になった。

ある程度の投資の勉強をしており、
それぞれの金融商品の特性がわかっている人は、
とてもオススメできる作品。

劇場版 名探偵コナン 戦慄の楽譜

劇場版 名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア) [DVD]
高山みなみ(出演), 山崎和佳奈(出演), 神谷明(出演), 山口勝平(出演), 山本泰一郎(監督), 青山剛昌(原名)
5つ星のうち4.6
¥2,080 (中古品)

劇場版 名探偵コナンのシリーズの一つ。
音楽関係者の連続殺人事件が発生している中で、
コナン達がコンサートに呼ばれ、謎を解いていく話。

全体的に、ギミックに「音」が取り入れられており、
他ではあまり見なく斬新で良い。

蘭や少年探偵団たちよりも、
本作のサブキャラクターのヒロインが魅力的に描かれており、
だんだん頼りになる存在としてなっていくのはワクワクした。

これまで見たコナン映画だと、まずまずの良作だった。

ヒナのままじゃだめですか?<全3巻>

生理が訪れた女子小学生が、周囲との接し方に苦労をしていく話。

面白い。

非常に繊細なテーマなのだが、面白おかしく描かれており、
嫌な気持ちにならずに読むことができる。

女の子同士でもデリケートな問題のため、
誰にも相談できなく、一人で傷ついていく様子は見ていて苦しく、
また、良かれと思った周囲の行動が、
逆に本人を苦しめてしまうことも、
現実でもありそうだと、納得感がある。

「女の子」と「女性」という年代の狭間で、
性に対しての苦労を、
わかりやすいストーリーで描かれている良い漫画だった。

カムイのうた

女学生が学校に行くようになった大正時代に、
アイヌ出身の女性が差別を受けながら生きていく話。
実話を元にした映画。

能力が優れているものの、
アイヌ部落出身というだけで、ひたすらに差別で苦労をする場面が描かれる。
最後まで淡々と暗く辛いシーンが続き、
見返りがあるような大きな救いもなく終わった印象。

当時のアイヌ迫害の風潮を知ることのできため、
勉強になるが、見終わるまでに元気が必要な作品。

劇場版 名探偵コナン 絶海の探偵

劇場版 名探偵コナン 絶海の探偵 スタンダードエディション [Blu-ray]
高山みなみ(出演), 山崎和佳奈(出演), 小山力也(出演), 柴咲コウ(出演), 茶風林(出演), 緒方賢一(出演), 岩居由希子(出演), 高木渉(出演), 静野孔文(監督)
5つ星のうち4.6
¥8,800 (コレクター商品)

劇場版コナンのシリーズの一つ。
イージス艦の公開訓練に参加したコナンが事件に巻き込まれるもの。

面白い。

序盤からドキドキする展開が続き、
一瞬も退屈しなかった。
ミステリー要素が強く、伏線もよく練られており、満足のいくものだった。
現実世界で起こりそうな題材なのも説得力がある。
何が起こっているのかが、理解しやすい演出になっているのも良い。

コナン達がイージス艦という密室にいるなかで、
いろいろなキャラクターが力を合わせて事件解決に向かうのも応援したくなった。

ラストも感動できて、これまでに見たコナン映画の中でもトップクラスのデキだった。
おすすめ。

ダンゲロス1969

ダンゲロス1969
ダンゲロス1969
posted with AmaQuick at 2024.04.07
架神 恭介(著), 武富 健治(イラスト)
5つ星のうち4.6
¥1,000

異能力で戦う物語「戦闘破壊学園ダンゲロス」シリーズの一つ。
時系列としては、「戦闘破壊学園ダンゲロス」よりも前で、
敵役であるユキミが主人公を務める。

非常に面白い。

昭和の学生運動である、「東京大学安田講堂事件」をモデルにした話であり、
世論操作、学校への立てこもり、学生と警察との武力衝突、スパイなどの暗躍など、
良くも悪くも、昭和的な混沌とした雰囲気が漂う。

前作同様に、世界観やキャラクター性の創りこみがすさまじく、
よくこんな話を描けるものだと感嘆する。
現実であった事件に、
常識の通じない異能力者たちが活躍する様子が描かるのだが、
ギリギリ物語として成立する範囲で描かれるのが素晴らしい。

学生・警察共に、すべての能力者が破天荒であり、
全体的に下品であるため、好き嫌いが非常に分かれる作品。
一般的な物語の世界観では味わえない衝撃を知りたい方へ、非常におすすめ。

まずは「戦闘破壊学園ダンゲロス」を読み、
その雰囲気が大丈夫ならば、こちらも楽しめるだろう。
本作も物語の途中までコミック化されているため、
興味があれば、そちらから読むと良い。

ソウル・フラワー・トレイン

ソウル・フラワー・トレイン (BEAM COMIX)
ロビン西(著)
5つ星のうち4.2
¥11,238 (コレクター商品)

私が狂信的に好きな漫画家である、ロビン西の描いた短編集。

6つの短編集で構成されている。
4つの短編はイマイチなのだが、
「MONKEY」「ソウル・フラワー・トレイン」の二つの短編はとんでもなく面白く、
それだけで大満足のデキ。

序盤からは全く予想のつかない展開に流れていくのが見事で、
そこまでのスピード感も素晴らしい。
「花電車」という特別なストリッパーを焦点にしているが、
ロビン西の独特の絵柄も良くマッチしており、
人情味のあふれる感動する話になっている。

読めて良かったと心から思える作品。
kindleでは販売していないため、中古本を書籍で購入したが満足だった。