投稿者「fsato」のアーカイブ

君の名は。

体が入れ替わってしまう高校生男女の話。

これまでの新海誠の作品と同様に
丁寧に描画される絵と、ここぞというときの音楽は圧巻で
開始直後からグイグイ引き込まれる。
木々や空、雲などは写真かと思うほど。

入れ替わってしまった二人の日常をコメディタッチに描くのかと思ったら、
中盤から方向性が変わり、そこからのクライマックスへ向けた盛り上がりも素晴らしい。
岐阜に到着するまで問題に気がついていなかった主人公には疑問を持つものの
それまでの不明だったシーンが綺麗につながっていく筋書きは見事。

何がしたかったのかわからない「秒速5センチメートル」とは違い、
全編に渡って退屈しない面白い作品だった。

M.I.Q.<全3巻>

トレーダーの高校教師が生徒に株や金持ちになる方法を解説する漫画。

株のチャートの読み方や、どのようにお金が流れるのかということを
初心者に対して講義形式で進んでいく。
売り上げがあるにも関わらず利益を出せない場合などが説明されており参考になる。

発刊されたのは10年以上前だが漫画としてとっつきやすい。
これだけではさすがに勉強不足ではあるものの
興味を持つための一冊としては十分。

M.I.Q.(1) (週刊少年マガジンコミックス)
講談社 (2016-07-29)
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イムリ<1巻~19巻>

異なる民族の戦いを描くファンタジー漫画。

最初は顔の見分けが付かなく、世界観も複雑でとっつきにくいが
読み進めていくと緻密に設定が練られていることがわかる。
「他人を服従させられる」という精神干渉術を人々が当たり前に持っており、
そこで繰り広げられる戦いは非常に興味深い。
一歩間違えれば破たんする中で、ここまで骨太な脚本を描けるのは見事。

始めの敷居は高いが、それさえを乗り越えてしまえば読むのが止まらなくなる。
今後どうなっていくのかが楽しみな作品。

イムリ 1 (ビームコミックス)
KADOKAWA / エンターブレイン (2012-09-01)
売り上げランキング: 14

ラブライブ! サンシャイン!!

「ラブライブ!」シリーズのスピンオフ作品で、
女子高生がスクールアイドルを始める話。
本家のキャラクターは登場しないものの、
これまでのシリーズをある程度わかっていると良い。

ライブシーンは素晴らしく
話が進むにつれて人数が増えていくのは見ごたえがあるのだが、
脚本の部分がイマイチだった。
物語も消化不良で納得をすることができない。

メンバーたちは可愛いものの、
強すぎる個性がどうも鬱陶しく魅力を感じなかった。
自分勝手な主人公の振る舞いにあきれてしまい、
なぜ皆がついていくのか不思議に思ってしまう。

本家の人物の話や学校が出てきたところで
感慨深くさせるような、完全にファン向けの作品。

ラブライブ! サンシャイン!! Blu-ray 1 (特装限定版)
バンダイビジュアル (2016-09-27)
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難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

貯蓄についての解説本。

プロと初心者の対話形式で書かれており、
初心者の方のもつ疑問も私の知りたいことばかり。
これをしろ、あれをしろ、と具体的に書かれているのでわかりやすい。
ただ貯金をするにしても、知っていれば得になるシステムが多数存在することがわかる。

書いてあることが全て真実かどうかはわからないが、
全くの無知である私としては入門の一歩になる本であった。

バイナリ畑でつかまえて

ITをテーマにした日常系の短編集。

IT技術やSNSを普段とは別の角度から描いた発想は素晴らしいが、
ストーリーに山も谷もなく、世界観に驚かされるわけでもないため
淡泊な印象しか受けなかった。

一つの話が2Pほどで終わってしまい、もっと長く読んでいたかった作品。

バイナリ畑でつかまえて
(2015-09-06)
売り上げランキング: 1,206

ジェイソン・ボーン

記憶を失った元CIAの暗殺者が
自分の過去を知るために奮闘するアクション映画。
シリーズの5作目だが、前作は全て未視聴。

つまらないというより意味がわからない。
「トレッド・ストーン計画」という軸となるのだが、
そもそも、この計画がどういったものなのかを知らないと全くついていけない。

アメリカ、イギリス、ギリシャといろいろな場所でロケをしており、
カーチェイスのシーンでも大笑いするくらいの車が大破していくのだが、
何をやっているかはちんぷんかんぷんで、ひたすら退屈な映画だった。
見るならばサイトで予習が必須。

グッドモーニングショー

落ち目のワイドショーのアナウンサーが
人質立てこもり事件で現場交渉をする話。

朝のワイドショーの裏側がよくわかる作品。
警察からの一報で、準備していた構成を捨てて
各社員がテキパキと新しい番組を作っていく様子は気持ちがいい。

しなしながら脚本はイマイチに感じてしまい、
夫が生死の瀬戸際なのに能天気な家族や
プロ意識を疑う女性アナなどには見ていてウンザリさせられた。
犯人の言っていることも支離滅裂に感じてしまい、
感情移入をすることができない。

カンニングのホワイトボードやテロップの入れ方など
番組を作る動きは見所であったが、私には合わない映画だった。

ばくおん! ! <1~7巻>

高校入学でバイク部に入部した女子高生の日常を描いた話。

他のバイクを蔑めようとするシーンや悪徳バイク屋には冷めてしまうが、
バイクを心から愛する女子高生たちは見ていて微笑ましい。
よくある日常系にとどまらず、
ところどころバイク・ツーリングのうんちくが語られるのは
学べる部分も多く、面白い。
また、毎話の表紙に描かれるバイクとキャッチコピーが
痺れるくらいカッコいいのも見どころ。

バイクに興味がない人はあえて見る必要はないが
女子高生+バイクという新しい組み合わせは魅力である作品。

ばくおん!! 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)
秋田書店 (2013-09-27)
売り上げランキング: 3,365

クラインポットの迷宮(Ver1.2)

交互に技を出し合い、先に相手のHPを0にしたら勝ちという
カードゲーム風シミュレーションゲーム。
2時間ほどでクリア。

面白い。
様々な戦略があり、次の敵と戦うたびに新しい勝ち方を思いつく。
相性によっては無双でき、爽快感が生まれる、

残念だった点は技が集めづらいこと。
勝利後にランダムに入手するため、使わない技ばかりが集まってしまった。
例えば、「3つの同じ技を売ることで今まで手に入れている技を1つ購入」というシステムにするだけで
ずいぶんテンポが改善されるだろう。
また、敵の技がわからないことも不親切であり、敵の技に関してもカーソルを重ねることで、
その技の効果を表してほしかった。

短い時間で夢中になれる作品。
ダウンロードはこちらから。