投稿者「fsato」のアーカイブ

アイカツスターズ!<第1シーズン(第1話~第50話)>

 
女の子がトップアイドルになるために
様々なアイドル活動を行う「アイカツ!」シリーズの一つ。
前作とは「アイカツカード」「ステージ」といった設定を踏襲しているだけで、
世界観や登場人物が全く異なる。

曲やステージは素晴らしく、
さすがアイカツ!といった感じだが、
キャラクターの魅力や薄くストーリーが退屈で、
そこまでのめり込んでみることが出来なかった。

主人公たちの成長が分かりずらく、
大舞台でも予想に反して勝利してしまうため、
劇中の実力と私の中の実力に差分があり困惑してしまうこともあった。
暗躍していた学園長の思惑も分からず、
ステージや本人の努力を邪魔する嫌なやつにしか見えない。

前作のような、魅力的なキャラクターたちが
自分自身の殻や限界を破っていく
分かりやすくドラマチックな展開を望んでいたが、
あまり感じることができず惜しいというところ。
曲やステージ演出は素晴らしいので、
興味がある人はまずはステージシーンを見てほしい。

人狼ゲーム

人狼ゲーム プレミアム・エディション [DVD]
TCエンタテインメント (2013-12-25)
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10人の男女が監禁され、
テーブルゲームの「人狼」をリアルで行うというもの。

処刑の対象になると、本当の死を迎えるため、
テーブルゲームの「人狼」と比較すると
全く違うものとなっている。

私はネット人狼を経験者であるが、
人狼ゲームのウリとして、お互いの投票や発言から
論理的な思考をし、敵サイドを欺いていく心理ゲームというものだった。
そのため、自分の陣営を勝たせるためには
我が身を犠牲にしなければならない場面もあるのだ。

しかし、今回の作品では
「陣営の勝利」+「自分の生存」という条件のため
全員が感情的であり、心理戦などはほとんどない。
票読みについて説得力のある意見を発しても
「パニックになっていたから」として一蹴されてしまったのは
さすがに口が塞がらなかった。

終盤のゲーム展開も全く納得がいかなく、
ゲームマスターがいなくて好き勝手にやっている狼にしか見えない。
夜に噛まれるプレイヤーが
どうして抵抗なく死んでいるのかが全く理解できず、
また、主人公もウダウダしていて皆の足を引っ張るだけで
イライラしてしまう。

ルールが破たんしているため、人狼ゲームを楽しむために見るのではなく
あくまで、「高校生がリアルで人狼をやったらどのようなことが起こるか」と
割り切ってみなければならない作品。

Rabi-Ribi

うさ耳の女の子を操作する、横スクロール探索アクションゲーム。
24時間ほどプレイし、ラスボスまでクリア。

マップを探索し、強化アイテムを集めながら
そのエリアのボスを倒す、という流れで、
エリアごとの攻略するタイミングや順番は
プレイヤーに委ねられている。

アイテムを集めることで、自分が強くなっていくのは快感で、
ボスが倒せなくても、とりあえず別のマップを攻略して
強化していけるため、モチベーションが下がらなく良い。

ボス戦は弾幕系のアクションゲームで、
敵の豊富な技の多さに感心してしまう。
難関度が高い部分もあるが、
負け続けることで自分を強化することもできるため、
道中でアイテムを集めながらごり押しをすることも可能。

ストーリーは不明な部分があったが、
音楽もよく、またカットインで表示される女の子もみんな可愛い。

夢中でプレイしてしまう作品だった。
ダウンロードはこちらから。

けものフレンズ<全12話>

けものフレンズBD付オフィシャルガイドブック (1)
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動物が女性へ擬人化している世界で、
記憶を失った主人公が自分が何の動物なのかを知るために冒険する話。

キャラクター設定が素晴らしく、全てが明るく献身的。
それぞれの地方に住む動物たちの、
普段通りの生活を描いているだけなのだが、これが非常にワクワクする。
悪意が存在しない世界で、みんなが一生懸命なのは良い。

主人公が人間であることを上手く生かした脚本であり、
爪や羽など動物的な能力を所有していない中、
道具や知識を使って、問題を解決していくのは面白い。

明るいキャラクターとは対照的に、
荒廃的で人工的な世界観が不気味であり、
どんどん先を見て見たくなる魅力がある。

全編フルCGで描かれており、少々気になる部分もあったが、
それを吹き飛ばす魅力がある作品。

勝ち組就活生になるための本

勝ち組就活生になるための本
(2017-03-23)
売り上げランキング: 10,172
 
私が10年以上前から読み続けているブログである
メタリッククローバーの管理人が書いた実用書。
就活に関して何も知らない学生向けに、
就活の基礎知識やルールを解説していく。

就活の流れや面接の臨み方などが書かれており、
言ってしまえば、当たり前である内容。
第6章の意識に関する項目は、
講師から学生への視点が書かれている内容で面白いのだが、
それ以外はただの基本的な知識であるため
他の就活本でも構わないと感じた。
最低限、この知識を持っていることで、
初めて足並みをそろう、という程度。

また、内容とは関係ないものの、
入社企業の良し悪しは他人と比べられない価値観であると考えているため、
タイトルの「勝ち組」という単語は抵抗があった。
(自分の中で完結する「成功」と言ってくれれば納得できる)

同著者の必要とされる社会人になるための31の決意
将来に悩む学生に伝えたい55のアドバイス
とても面白いので、是非ともこちらを読んでほしい。

イニシエーション・ラブ

イニシエーション・ラブ (文春文庫)
文藝春秋 (2012-09-20)
売り上げランキング: 2,140
 
合コンで知り合った、とある男女の恋愛模様を描く小説。

前半と後半の二部構成であり、
それぞれで学生・社会人の主人公を軸に話が進む。
最後の二行でそれまでのストーリーの意味が変化することが特徴で、
そのような意味だとミステリー要素も強い。

恋愛に奥手であった男性が女性からのアドバイスを元に
積極的に変化していく様子は微笑ましい。
周りの仲間たちも人間味が溢れるキャラクターで描かれており
読んでいて嫌な気分にならない。

恋愛小説としてどんどん読み進めていけるのだが、
最後の文章で物語が大きく変化する。
非常に混乱するが、これがこの小説の醍醐味なのだろう。
思いかえせば納得できる節も多く、見事としか言いようがない。

ぜひともネタバレを知らないまま読んでほしい作品。

結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章- <第1章>「ともだち」

「勇者」と呼ばれる世界を守る存在となった少女たちが、
正体不明の敵と戦う話。
2014年にテレビ放送された「結城友奈は勇者である」の前日譚であり、
全三章で公開されるうちの第一章。

テレビ版を知らなくても楽しめるストーリーだが、
一部のキャラクターが共通しており、舞台設定も同じであるため
あらかじめ見ておくと深みがでる。

どのキャラクターも生き生きとしており、
しっかり性格が立っていて良い。
テレビ版にて今後の状況が分かっているだけに
生活の様子や一つ一つの頑張りに余計に感情移入をできる。

変身シーンも変わらず惹きつけるカッコよさがある。
戦闘は小規模になっているが、今後はどんどん激化して、
見ごたえのある戦いなっていくのだろう。

テレビ版が好きならば、同様の興奮を味わうことができる。
第二章が楽しみな作品。

魔法少女

マジカロイドという姿に変身した主人公たちが
街を守るために正体不明の敵と命を懸けて戦う、というストーリーの
シミュレーションゲーム。
40時間以上プレイしてクリア。

素晴らしく面白い。

可愛いマスコットキャラクターから
突然、巨大な力を渡され、訳も分からず敵を倒していく、という
お約束の変身もののストーリーなのだが、
これが非常によくできており、読ませる。

登場人物が25人以上と多いのだが、
どのキャラクターにもしっかりと感情移入をすることができ
どんどん進めてしまう。
ある中盤のシーンでは思わず泣いてしまうほど。

戦闘の部分では操作性に少し不満があり、
欲を言えば、もう少し敵を弱くしても良かったのではないのかと思うが
それを上回る魅力的なストーリーとキャラクターが成り立っている。

長いプレイ時間だったが、大変満足のいく作品だった。

ダウンロードはこちらから。

スーパーフックガール外伝 -for Smile Giving Birthday-

限られた時間の中で依頼をこなして、アイテムを集めるアドベンチャーゲーム。
ランクBで断念。

アクションゲームの「ニュー・スーパーフックガール」のスピンオフ作品だが、
被っているのはキャラクター程度なので、
本家をプレイしていなくても全く問題ない。

30分ほどでクリアできるボリュームで
ひたすらお使いイベントをこなしていく。
一周ではすべてのイベントを見ることができないので、
いかにイベントの取捨選択をしていくかが鍵になっていく。

プレイには試行錯誤が必要にも関わらず
プレイ画面からロードコマンドやタイトル画面へ戻るコマンドがないため、
結局はゲームを終了させて、もう一度アプリケーションを起動する、という
手間がかかるものとなっており残念。

三周したにもかからわず全てでランクがBであり、
上達している気が薄く、投げてしまった。

立体的な作りである特徴的なフィールドマップで
マップを切り替えるたびに豪華な気分を味わえるのは良いのだが、
前作のように「やればやるほど上手くなっていく」ということが感じられず、
惜しい作品だった。

ダウンロードはこちらから。

ニトロちゃん~みんなと違う、発達障害の私~

 
アスペルガー障害とADHDを患っている
作者の中学生までの体験を漫画にしたもの。

幼年期に他人と違う行動を起こし
さんざん迷惑をかけて怒られるのだが
本人にとっては、理由がわからないまま怒られるという
理不尽なものであったということが分かる。

先生からのイジメなど、読んでいてひたすら辛いが
暗い雰囲気にはならないような作調で書かれており、
最後は救われるため読了感は悪くない。

発達障害に興味がある人向けの作品。