投稿者「fsato」のアーカイブ

serial experiments lain<全13話>

serial experiments lain Blu-ray BOX
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2015-10-23)
売り上げランキング: 6,775
 
ある中学生少女の周りで起こる不可解な事象を描くもの。

1998年という昔の作品でありながら、
リアルとインターネット世界とのつながりを描いた、時代を先取りしている作品。
ストーリーが非常に難解であり、見終わった後にファンの考察サイトを読んでようやく理解できた。

作品内場面がリアルなのか仮想世界なのかがわからなく混乱してしまうのだが、
この混乱すらも作品の演出であるといえる。
意味が分からないながらもサイコホラーな雰囲気や演出が素晴らしく
ノンストップで最終話まで魅せられた。

古い作品ながら、現在の綿密につながったネット社会を予言しているような作品で
カルト的なファンがいるのも納得できる。
人を選ぶ作品ではあるが、オープニングだけでも良さが詰め込まれており美しいため、
これに引き込まれたら是非本編も見てほしい。

The Stanley Parable

ナレーターの指示に従い、会社員をオフィスから脱出させるアドベンチャーゲーム。
3時間ほどでアートエンド以外の全エンディングクリア。

メタ色が強いことで有名なゲームであり、
実際のキャラクターの上の存在である「ナレーター」が
都度プレイヤーに語り掛けてくる事が特徴。
凄まじい文章量であり、行動に応じてどんなメタなセリフを
ナレーターがしゃべってくれるのかプレイしていてワクワクする。

ナレーターの指示に従わずにオフィス内を自由に歩き回ることができ、
そのたびのナレーターの反応がいちいち面白い。
始めはプレイヤーに協力的であったナレーターも
あるルートに入るとプレイヤーを殺そうとしたり、
ゲームであることをあざ笑うかのような演出が入ったりと
他ではみない斬新なシステムと味わうことができた。

日本語版は非公式パッチを当てることでプレイすることができる。
ダウンロードはこちらから。

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

スターウォーズシリーズ4~6作目の登場キャラクターである、
ハンソロを主役としたスピンオフ映画。
時系列として3作目から4作目の間となる。

チューバッカとの出会いやファルコン号の登場シーンは見ていて興奮したが、
全体的にイマイチであった。

安っぽいヒューマンドラマを見せられており、
登場人物に感情移入を行うことが出来ない。
チューバッカとの出会いもさっぱりしており、
なぜ命を懸けて守ろうとする関係になったのかついていけなかった。
ハンソロ自身の皮肉屋とした面もあるが、
今回の映画は全体的にわざとらしく、面白さも理解できない。

全体的に戦闘シーンばかりであり、スターウォーズの広大な舞台を生かした、
未知の惑星や人語をしゃべる気持ち悪い宇宙人をもっと描いて欲しかったところ。

また、最後にあるキャラクターが登場するのだが、
ここが全くの蛇足であり、シリーズを知っている身としては混乱するだけだった。

スターウォーズの名を冠していなかったら、見向きもしなかったであろう映画だと感じた。

惑星のさみだれ<全10巻>

惑星のさみだれ (1) (ヤングキングコミックス)
少年画報社 (2014-08-23)
売り上げランキング: 4,657
 
サイキック能力に目覚めた人間が、地球を襲う12体の敵と戦う話。

物語が進むにつれて段々と仲間がそろっていく様子は面白く
特徴の異なる能力で、敵を上手く倒そうとするバトルシーンは見ごたえがある。

が、全体的に私には合わなかった。

全体的にキャラクターのセリフや行動が心痛く感じてしまい、
なぜ主人公がヒロインに惚れているのかも理解できない。
作者からの「カッコいいことを描こう」という気持ちを感じてしまい、
読んでいて冷めてしまった。

中学生のころに読んでいたらハマっていたかもしれないが、
今の私の嗜好とは異なっていた作品だった。

バキ<全31巻>

バキ(1) (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店 (2013-06-07)
売り上げランキング: 1,844
 
刃牙が、超人的な肉体を持つ死刑囚や様々な強者と戦う話。

相変わらず面白い。
グラップラー刃牙の続編で、これまでのキャラクターがそのまま出てくるため
前作の読んでいることが前提になる。

戦いの描き方がテンポが良く興奮する。
最強具合を見せるためも都度挟まれるエピソードも
なにかと説得力があり、読んでいて楽しい。

死刑囚たちは拳銃・暗器といったなんでもありの戦法なのだが、
これに対し、己の肉体のみで戦っていくのがカッコいい。
前作のキャラクターたちがボロボロになりながらも
強さを見せつけて勝利するのは気持ちが良くスカッとする。

後半で絶対的な強さを持つ格闘家たちと主人公がチームを組んで戦う様子が描かれ、
安心感以上に、何が起こるのかわからなくハラハラさせる。
範馬勇次郎の圧倒的王者感も健在であり、言うこと全てがカッコいい。

前作も面白かったが、それ以上の興奮を感じさせられた作品。

グラップラー刃牙<全42巻>

グラップラー刃牙 (1) (少年チャンピオン・コミックス)
板垣 恵介
秋田書店
売り上げランキング: 31,508
 
最強を目指す少年「刃牙(バキ)」が様々な格闘家と戦う話。

昔の発刊であるが、今でもよく耳にする作品。
一つの試合がテンポよく描かれ、大ゴマを使った迫力のある絵が特徴。
空手を始めとして、中国拳法、プロレス、相撲といった
様々なジャンルの武道家が出てくるのだが、
どの登場人物も誇り高い格闘家であり、敵味方全員がカッコいい。
たまに描かれる超人性を持たせるエピソードとして
野生動物や兵器との戦いが描かれるのだが、
これが圧倒的な最強を感じさせ、非常にスカッとする。

序盤に出てきて絶対勝つと思っていたキャラクターが、
マークされていなかった他のキャラにあっさり負けたりと
本当に何が起こるかわからない試合を見ているよう。

派手な演出で読み応えがあり、
読み終わった後に達成感と充実感を得られる作品。

Doki Doki Literature Club!

文芸部に入部した主人公と、部員である4人の女子との関わりを描く美少女ノベルゲーム。
4時間ほどで全CGコンプクリア。

おー凄い。
メタ要素があるということを聞きプレイしたが、想像以上の達成感。
まさか、こんなゲームの表現方法があるとは。

よくあるようなポップで平和なシステムや
主人公がヒロインの一人とくっつく美少女ゲームのシステム土台を
まったくの逆手にとった作品であり、よくこのような脚本・演出を思いつくと感心させられる。

美少女キャラクターの立ち絵や甘そうな雰囲気に苦手意識を持っている方も
何も調べずに、是非プレイしてほしい作品。

ダウンロードはこちらから。
英語版しかないが、有志による日本語パッチを当てると日本語でプレイできる。

霧上のエラスムス

 
学生時代に同じアパートで暮らしていた6人の男女が、
同窓会と称して再び集まった様子を描くフリーノベルゲーム。
4時間半ほどでクリア。

セブンスコートと同じ作者の作品で、
選択肢などが一切ないノベルゲーム。
一斉にキャラクターが描かれるため、
始めは誰が誰だかわからず戸惑ったが、進めることで段々と理解できるようになる。
序盤の展開が終わった後に登場人物を整理するシーンがあり、
ユーザーの配慮が出来ていて良い。

記憶喪失や奇妙な人間関係だったりと、序盤から伏線が張り巡らされており、
それらの謎が少しずつ明かされていく脚本は、見事で読ませる。
展開が早いため退屈しなく一気に読むことが出来る。

しかし、このゲームのすごいところは、
本編が終わった後に選択できるサイドストーリーであり、これが非常に濃厚。
ある孤独な少女と男を描いた話なのだが、
描き方が上手く、人物たちの喜びや苦しみが感情移入できる。
この話の為に本編があったのかと錯覚するくらい読み応えがあった。

セブンスコートと同様に面白かった。
いい作品に出会えてよかった。

ダウンロードはこちらから。

IF[体験版]

 
元の世界に戻るため、魔物のいるを異世界を冒険するRPG。
2時間ほどでクリア。
[体験版]と書かれているが完成している。

あらすじだけを見るとありきたりなRPGに見えるが、
非常に斬新でメタ要素が強い作品。
パソコンの前でゲームをしているプレイヤー自身が
上手く演出として取り入れられており、他ではまず見ない手法をとっている。
量産されているフリーゲームRPGにありきたりなストーリーを
逆にとった発想は素晴らしい。

Wolf RPGエディターデフォルトの戦闘画面であったり、
登場キャラクターの画像が見覚えのあるものばかりで
なかなかとっつきにくい作品ではあったがプレイできてよかった。

万人にオススメできるものではないが、
他のフリーゲームとは異なる演出を楽しみたい方はプレイするといいだろう。

ダウンロードはこちらから。

SNSポリス<全6話>

SNSポリス 上巻 [DVD]
SNSポリス 上巻 [DVD]

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バップ (2018-06-20)
売り上げランキング: 69,119
 
TwitterやフェイスブックといったSNSの「あるある」を皮肉ったコメディアニメ。
原作漫画は読破済み。

基本的に原作漫画のストーリーを踏破しているものの、
オリジナルストーリーも都度入るため、原作を読んでいる人も楽しむことができる。
キャストが南海キャンディーズのやまちゃんで、
この軽いノリが、話の流れと上手くあっていて良い。
低予算アニメだが、他のキャストも上手く画風とマッチしている。

Twitterやフェイスブックを知らなくても、
「確かにこういった人いそうだ」と思わせる脚本であり
それに対する登場人物の演出も良いため
SNSに詳しくない方でも笑いながら見ることができるだろう。