投稿者「fsato」のアーカイブ

金田一少年の事件簿caseシリーズ<全10巻>

金田一少年の事件簿 (Case1) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (2551巻))
天樹 征丸 金成 陽三郎 さとう ふみや
講談社
売り上げランキング: 299,350
 
金田一少年の事件簿シリーズの続きである作品。

実質的に続きの28巻以降の立ち位置であり、
これまでのキャラクターがそのまま登場するため、
前シリーズを読んでおくと良い。

ここから1つの事件が1~2巻でまとめられており
長編のものはトリックも複雑になっていて読み応えがある。
前作と同様、どこかで生きそうな舞台設定や演出が解答編で一気に伏線回収され、
気持ちのいいカタルシスを味わうことが出来た。

前シリーズが楽しめたならぜひ。

金田一少年の事件簿<全27巻>

金田一少年の事件簿 (1) (講談社コミックス (1874巻))
金成 陽三郎 さとう ふみや
講談社
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金田一耕助の孫という設定の高校性が様々な殺人事件を解決するというもの。

推理マンガの金字塔というべき作品。
主人公や登場人物が時折サイコパスである印象は受けるが、
無理がある話も少なく、鮮やかなトリックを楽しめた。
解答編に行く前になんとなく自分でトリックが分かりそうな
ギリギリの難関度の描き方も上手くて良い。

登場人物が複数人おり、
また文字も多く読むのに体力は使うため
何回かに分けて少しづつ読む作品。

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 DVD版
ポニーキャニオン (2013-12-04)
売り上げランキング: 64,532
 
新ドラえもん映画の一つで、
のび太が秘密道具が展示されている博物館に観光しに行く話。

ドラえもんシリーズの秘密道具に焦点があてられており、
名の通り様々な秘密道具が登場し、その歴史なども明らかになる。
脚本はミステリー要素が強く、これまでの劇場版によくあるような
摩訶不思議の世界を冒険するというワクワク感は薄いため、
割り切ってみなければならない。

友情の再確認がテーマであるものの、
脚本としてはそこまででもなかったので残念。
のび太や仲間たちの特徴を生かした活躍もなく、キャラの立ち方がイマイチであった。
また、事件の黒幕の扱い方が雑で改心もなく、
無理矢理ハッピーエンドにした印象を受けた。

見終わった後にモヤッとした作品でであり、
これより面白いドラえもんの映画はあるため、わざわざこの作品を見なくてもいいだろう。

火の鳥2772 愛のコスモゾーン

火の鳥2772 愛のコスモゾーン [DVD]
東宝 (2003-07-25)
売り上げランキング: 46,175
 
ディストピアの地球が舞台の、宇宙の神秘である火の鳥の捕獲を命じられる男の話。
総監督を手塚治虫がやっている唯一の火の鳥の作品。

様々な形に変形するロボットや登場する宇宙人にはワクワクさせられたが、
ディストピアである舞台や、環境破壊により神の怒りに触れるといったストーリーに
目新しさを感じる事ができなかった。
画面と口調があっていない音ズレしている部分もあり、こちらも熱中性を下げた。

熱狂的なファンがいるようであるが、
全体的に残念ながら私には合わなかった作品。

ICEY

ナレーターの声に従ってキャラクターを操作する2Dアクションゲーム。
7時間ほどで真エンディングまでクリア。

画面が非常にきれいで、スタイリッシュなアクションが楽しめる。
派手なエフェクトで敵を叩き斬るのは気持ちがいい。
技が良く分からなくてもボタンを連打しているだけで敵が吹き飛んでいくため
始めでもとっつきやすい印象。

The Stanley Parableのように
プレイヤーに語りかけるナレーターがいるのが特徴でメタ要素を含む作品。
ナレーターのアドバイスを無視するプレイなども行うことが出来、
都度の反応は見ていて楽しい。

正直なところストーリーは理解できなかったが、
メタを表現する形の一つとしてこれはこれで楽しめた。

ダウンロードはこちらから。

Pony Island

 
ポニーを操り柵を飛び越えたりして、ゴールを目指すアクションゲーム。
2時間ほどでクリア。

可愛らしいテーマと裏腹に開始1分から
狂気やサイコといった演出を魅せつけられる。
演出が凄まじいため詳しいことは書けないが、
メタ要素を含んでおり、バグらせてクリアするというゲーム。

終盤は似たような演出やステージが続くため、
尻すぼみを感じてしまったのが残念だった。

インディーズらしい尖ったところを感じたい人はぜひ。

ダウンロードはこちらから。

TAMALA2010 a punk cat in space

TAMALA2010 a punk cat in space プレミアDVD-BOX
キネティック (2003-05-23)
売り上げランキング: 306,862
 
ある星に降り立った子猫の出会いを描くアニメ映画。

いわゆるシュール・サイコ系のアニメであり、
かわいい2Dと不気味な3Dの映像が入り混じりながら進んでいく。
全体的に説明不足であり、理解するより感じろ、という製作者の思いを感じる。

熱狂的なファンがいる作品ということだが、残念ながら私には理解できなかった。

イエロー・サブマリン

イエロー・サブマリン [Blu-ray]
ユニバーサルミュージック (2012-06-06)
売り上げランキング: 16,047
 
ビートルズの4人が悪者に乗っ取られた国を助けにいくアニメ映画。

凄い。
ビートルズの音楽を使ったミュージカルのような作品であり、
どんな展開でも有無を言わせない凄みがある。
狂気的でシュールな演出が続き、このような表現をできるというもの。

こういったアニメは今後出てこないんだろう。
なにか新しいことを感じ取りたい人はぜひ見てほしい作品。

バクマン。<全20巻>

バクマン。 モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2012-10-12)
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中学のクラスメイトの男子2人が、
週刊少年ジャンプに載りアニメ化することを夢見て、漫画を描く話。

面白い。

ジャンプ漫画について詳しく解説されており、
どのような手順で掲載や打ち切り、編集との打ち合わせがあるのかが勉強になる。
中にはジャンプシステムを批判するような過激な内容もあり
良くこれを載せることにOKがでたと思うほど。

周りの人も悪い人がいなく、
マンガ仲間たちとライバルとなってお互いに助け合いながら
困難を乗り越えていくのは読んでいて気持ちがいい。
特に新妻エイジと福田はどのシーンでもカッコよく、見ている人を惚れさせる。
バトル漫画ではないものの、上手に友情・努力・勝利を表している。

また、作品内で様々な漫画が登場するのだが、
よくできた設定やアイデアが飛び出し、どれも面白そうに魅せるのはすごい。
特に「CROW」は時折出てくるコマやページだけでも
キャラやセリフ回し、絵のスピード感に魅せられ、読みたくなった。

文字が多く、読み切ることに時間がかかるが、
段々とのし上がっていく様は読んでスカッとし、
続きを気になる描き方のため、案外簡単に読み切れるだろう。
マンガの表現方法に参考になる設定も多く、
誰にでも勧められる傑作。

イリヤの空、UFOの夏 (電撃コミックス)<全4巻>

イリヤの空、UFOの夏 1 (電撃コミックス)
秋山 瑞人
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 120,620
 
手首に鉄球が埋め込まれた少女との一夏の関わりを描くSFライトノベル。

私がライトノベルを普段読まないからかもしれないが、全体的にイマイチ。

とにかく説明がまどろっこしくテンポが悪い。
数行で説明できる内容をダラダラと書き綴られ、
なにか思わせぶりなのだが、結局何もないまま終わる。

コミュニケ―ションに難のある少女との恋模様を描かれるのだが、
主人公が自分勝手で頭が悪く、感情移入できない。
終わり方もこれで良かったのかと疑問視する。

時間をかけて練り上げた伏線になりそうなエピソードが沢山あり、
始めのほうはどうなるのか読んでいてワクワクしたが、
結局生かしきれないままで終わらせたような印象。
無駄なキャラクターやイベントを省き、もっとサクサク進めて欲しかった。