投稿者「fsato」のアーカイブ

見えない目撃者

見えない目撃者 [DVD]
見えない目撃者 [DVD]
posted with AmaQuick at 2022.11.13
吉岡里帆(出演), 高杉真宙(出演), 大倉孝二(出演), 浅香航大(出演), 酒向芳(出演), 松大航也(出演), 森淳一(監督)
5つ星のうち3.7 5つ星のうち3.7

女子高生誘拐事件が発生した現場に、盲目の女性が居合わせるサスペンス映画。

見終わったら、放心して、立ち上がれなくなった。
これまでの人生で見た邦画の中で、一番面白かった。

盲目というハンデを負いながらも、主人公の女性が大変優秀であり、
少しずつ調査が進み、だんだんと謎を解明していく。
周りの人たちも、少しずつ協力的になっていく様子も応援したくなる。

目が見えないという状況、緊張感、雰囲気の演出方法が、とにかく素晴らしい。
見ている側の心臓も止まりそうになる。
あまりにも感情移入しすぎて、気持ちが悪く、吐きそうになるほど。

また、犯人が分かった後でも、ひたすらにドキドキする脚本であり、
どうなるのかオチが読めなかった。

一瞬も退屈しなかった。
本当に夢中になった。
おススメ。

幼年期の終り

幼年期の終り
幼年期の終り
posted with AmaQuick at 2022.11.13
アーサー C クラーク(著), 福島 正実(著), 正実, 福島(翻訳)
5つ星のうち4.4 5つ星のうち4.4

突如地球に宇宙人が到来し、地球人と交流をするSF小説。1979年に書かれたもの。

宇宙船で到来した宇宙人は、地球人とは比べ物にならない科学力を持っているものの、
よくあるSFとは違い、一切の侵略活動を行わないことが特徴。
宇宙人の出した指示により、どんどん人類全体の社会が豊かに、安全になっていく。
その描画が綿密に書かれ、実際にあったらこのようになってしまうだろうと、思ってしまう。

また、宇宙人は秘密主義を貫いており、宇宙人の正体がわかる中盤、その目的がわかる終盤と、
少しずつ情報が小出しにされていく。
そのもどかしさの塩梅もよく、どんどん続きが気になってしまう書き方。

ここまではっきりとしたSFというものを今まで読んだことがなかったが、
有名なだけあり、面白く参考になった。

内藤死屍累々滅殺デスロード<全5巻>


「内藤」という人物が作り上げた世界で、超能力に目覚めた少年少女が、化け物に立ち向かう話。

面白い。

主人公たちは、世界が創られたものであり、自分たちが特別な存在であると認識しており、
メタフィクション的に物語が進んでいく。
一連の事件に、脚本や設定が存在しており、それらをうまい具合に利用して、解決を図ろうとする。

短いながら、よくまとまっており、序盤から張り巡らされた伏線の回収の仕方は見事。

綺麗な絵と引き込まれるストーリーで、メタフィクション系の作風が好きならば、おすすめできる作品。

ONE PIECE FILM RED

ONE PIECE FILM Z Blu-ray
ONE PIECE FILM Z Blu-ray
posted with AmaQuick at 2023.01.05
田中真弓(出演), 中井和哉(出演), 岡村明美(出演), 山口勝平(出演), 平田広明(出演), 大谷育江(出演), 山口由里子(出演), 矢尾一樹(出演), チョー(出演), 大塚芳忠(出演), 長峯達也(監督)
5つ星のうち4.4 5つ星のうち4.4

ワンピースの劇場版アニメ。
世界的人気歌手のコンサートに参加した主人公が、世界を揺るがす事件にに巻き込まれる話。
時系列としては、ホールケーキアイランドで、ビックマムから逃れた後の話。

面白い。

メインテーマが「歌」であり、劇中歌がどれもよく、
その歌に相まってのダンスシーンの描画も迫力がある。

これまでに登場した、数々の登場人物が出てきており、
敵味方関係なく、状況を打破するために協力しあうシーンは、とても盛り上がる。

これまであまり登場してこなかった、赤髪のシャンクスも描かれ、
彼らが戦っているシーンもワクワクする。

ルフィの考えなしの行動・自分勝手さにはイライラするが、
ストーリーは丁寧に伏線が描かれ、盛り上がるところはきっちり盛り上がる、
アニメ映画のお手本のような作品。


ノーブルウィッチーズ 第506統合戦闘航空団<全3巻>

ノーブルウィッチーズ 第506統合戦闘航空団(1) (角川コミックス・エース)
槌居(著), 島田フミカネ&Projekt World Witches(その他), 南房 秀久(その他)
5つ星のうち4.6 5つ星のうち4.6

ストライクウィッチーズシリーズの漫画であり、
501によるガリア解放後に結成された、506統合戦闘航空団の出来事を描く。

面白い。

これまでのシリーズに比べ、政治的抗争や国の思想による陰謀が色濃く描かれる。
敵のせん滅という人類の共通目標があるにも関わらず、
内輪もめで、部隊が思ったように動けない様子は、まさに軍隊の組織という感じ。

アニメ版のように、ただ単に敵をやっつけて終わり、といううわけでなく、
残された人類にも、利権をめぐり様々な思惑がある様子は、見ていて面白い。

各隊長が、部隊を守るために奮闘する様子もよく描かれており、
何とかうまくいってほしいと感情移入してしまう。

アニメ版では描かれないテーマを見たい人は読んでほしい作品。


ストライクウィッチーズ オーロラの魔女<全2巻>

ストライクウィッチーズ オーロラの魔女(1) (角川コミックス・エース)
京極 しん(著), 島田フミカネ&Projekt Kagonish(その他)
5つ星のうち4.6 5つ星のうち4.6

ストライクウィッチーズシリーズの漫画であり、エイラと二パを主人公に当てたもの。
時系列としては、501ができる前の話である。

全体的にイマイチ。

絵から、あまり躍動感を感じられず、引き込まれなかった。
ギャグの部分も、わざとらしく、自分の感性に合わなかった。
登場人物が、全員エース級のはずなのだが、各隊員のすごさもよくわからないまま終わってしまった。

ただ、これまでと違い、陸戦ウィッチが登場したのは、新鮮で良かった。

ブレイブウィッチーズPrequel オラーシャの大地<全2巻>

ブレイブウィッチーズPrequel オラーシャの大地(1) (角川コミックス・エース)
月並 甲介(著), 島田フミカネ&Projekt World Witches(その他), 築地 俊彦(その他)
5つ星のうち4.7 5つ星のうち4.7

ストライクウィッチーズシリーズの漫画であり、
502と呼ばれる別部隊を焦点にあてた話。

とても面白い。
これまで読んだストライクウィッチーズシリーズのコミカライズでは一番面白い。

とにかく登場人物が生き生きしており、一つ一つの挙動で笑ってしまう。
皮肉の聞いたセリフ回しを読むだけでも、良い時間を過ごせたと感じた。

501とは全く性格や特性が違い、軍人としてのサバサバしたところが、うまい具合に、組織にマッチしている。
全員が実力者であり、嫌な奴が一人もいないため、ストレスがたまらずに読むことができる。

話がウィッチだけの掛け合いでなく、ストライカーを整備する整備隊員や、マスコミなど、
様々なところに焦点が当たるのがよい。
軍隊という組織の強みや不自由さなども、ぞんぶんに感じることができる。

戦争中であるが故の、隊長とマスコミの会話シーンは必見。

シリーズが好きならば、読むべき作品。
おすすめ。

ルミナスウィッチーズ<全12話>

ルミナスウィッチーズ 第1巻 [Blu-ray]
鳴海まい(出演), 細川美菜子(出演), 藍本あみ(出演), 真宮涼(出演), 都月彩楓(出演), 古仲可奈(出演), 結木美咲(出演), 吉北梨乃(出演), 豆咲りお(出演), 小松未可子(出演), 佐伯昭志(監督)
レビューはありません

「ストライクウィッチーズ」と世界観を同じにするアニメ。
正体不明の敵ネウロイと戦争状態にある世界で、魔力を持ち敵と戦う少女を主人公にする話。

今作は、これまでのシリーズのイメージである、「巨大な銃を持った少女が敵に立ち向かう」というイメージから離れ、
戦争で疲弊した人々を歌とダンスで癒す、という真逆のテーマとなっている。

魔力を扱えるものの、戦闘の才能がなく苦悩する少女たちの様子は、とても新鮮で良い。
直接的な戦闘の描写は少ないが、戦争中であることを示唆する演出が少なからず入り、グッとくるものがある。

また、時系列がテレビ版ストライクウィッチーズ1期とかぶっているため、
向こう側で発生した出来事が、こちらの部隊でも影響している。
こういった脚本は、世界観がつながっているからこそ出せる技だと感じる。
どのようになるのか見ていてワクワクした。

これまでのシリーズとテーマを大きく違うものの、これまでのシリーズが好きならば、楽しめるであろう作品。

魔女と歪んだ迷宮

ゲームのウィンドウサイズを操ってゴールを目指すアクションパズルゲーム。
1時間ほどで全ステージクリア。

とんでもなく面白い。度肝を抜かれた。
まさかこのようなゲームが実現できたとは。

ゲームのウィンドウの大きさを変えることで、
ステージの足場の位置が変わり、次第に行動できる範囲が広がるというもの。

すぐに終わるステージ数が3×2つで一つのダンジョンなのだが、
切り替わりの演出もよく達成感がある。
レベルデザインも親切で、プラスアルファのアイテム収集要素もやりこみ用として良い。

ウィンドウサイズによっては、主人公が壁を貫通することがあり、
始めはバグだと思ったのだが、実はそれすらもギミックだったという出来栄え。

よくこのようなゲームを作れるものだ。
新しい発想を知るたびに、まだまだ世界が広いと感じる。

ダウンロードはこちらから。

スウガクって、なんの役に立ちますか?:ヘタな字も方向オンチもなおる!数学は最強の問題解決ツール

実生活で発生する問題に対して、数学の面から解決方法をアプローチする本。

これまでに学校で学んだ数学の知識が、
実生活において、このように生かせるのかと感心してしまった。

実際の語れる知識は大学レベルの数学であるのだが、
問題の例が身近でありイメージしやすいものと、非常に柔らかい文体のため、
理解できなくても雰囲気でなんとなくわかり、中学生程度でも読み進めることができる内容である。

知識を詰め込むための実用書というものではなく、
あくまで、雑学として数学の面白さを知るための読み物。