投稿者「fsato」のアーカイブ

仮面ライダーW<全49話>

【メーカー特典あり】仮面ライダーW(ダブル) Blu-ray BOX 1-3全巻セット商品(Amazon.co.jp特典:収納BOX)
桐山漣(出演), 菅田将暉(出演), 山本ひかる(出演), 木ノ本嶺浩(出演), 寺田農(出演)
5つ星のうち4.7
¥29,927

平成仮面ライダーシリーズの一つ。
二人で一人の仮面ライダーに変身して、怪人を倒していくもの。

世界観がとても良い。
一つの街を守る探偵、というテーマであり、
身近なところでドラマが起こっていくため、わかりやすい。

特殊な道具で怪人に変身できる人間を、
主人公たちの怪人(=仮面ライダー)がやっつける、というパターンなのだが、
どの人間が怪人化しているのかわからないという、推理要素があり、面白い。
怪しそうな人間が、実は関係ない一般人だった、ということも度々おき、
予想を裏切られてハラハラする。

話が進むにつれて、一つの道具で複数人が怪人化したり、
また、一人の人間が複数の怪人化できる道具を使ったりと、
世界観を工夫して、話の幅がどこまでも広がっていくのは見事。

敵の組織にも、様々なドラマや思惑があり、どうなっていくのかと先が気になってしまう。

初めてちゃんと仮面ライダーを見たが、これはこれで楽しめるものだった。

劇場版名探偵コナン 世紀末の魔術師

劇場版名探偵コナン 世紀末の魔術師 (Blu-ray)
青山剛昌(原名), こだま兼嗣(監督), 古内一成(脚本), 須藤昌朋(デザイン), 大野克夫(その他), 高山みなみ(出演), 山崎和佳奈(出演), 神谷明(出演), 山口勝平(出演), 茶風林(出演)
5つ星のうち4.6
¥1,980 (中古品)

盗キッドから怪盗予告をされたイースターエッグの謎を解いていく話。

面白い。

どんどんと舞台が変わっていき、新しい展開になるため、見ていて退屈しない。
冒険をするようなワクワク感が始終あり、とてもテンポが良い。

ただ、殺人事件の推理の要素はほとんどないため、
なぞ解きを期待するのはできなく、その部分は注意が必要。

BLUE GIANT

テナーサックスの才能のある青年が、東京に上京しジャズをやる話。

面白い。
主人公が天才だが、どこまでも純粋であり、
よくある鼻につくようなタイプではないため、応援してしまう。

だんだんとメンバーが上達していき、
結果が出るようになるため、話のテンポも良い。

ジャズ映画ということで、何よりも音楽表現を魅せるような演出をしており、
演奏に観客が心奪われて飲み込まれていく様子がはっきりとわかり、
自分も感情移入してしまう。

ただ、残念だったのは、演奏シーンでキャラクターが3Dモデルに切り替わるところ。
顔立ちに違和感があり、引っかかる感じがしてしまった。

左ききのエレン<全24巻>

左ききのエレン 1 (ジャンプコミックス)
nifuni(著), かっぴー(原著)
5つ星のうち4.5 5つ星のうち4.5

熱意はあるが絵の才能がない男性と、絵の才能はあるがそれ以外が足りない女性を描く話。

面白い。

様々な切り口を使って見せ方を変え、
ひたすらに「才能とは何か」が書かれていく。
上手くいくことばかりではなく、苦しむ様子、つらい様子が並行して描かれていくため、物語に深みを感じる。

「すべてを犠牲にしたその先にようやく見えるもの」という感覚にとても共感でき、
多くのクリエイターは、感情移入できる作品だと感じた。

話の事件列がごちゃ混ぜになって展開されるが、
書き方が工夫されているためか混乱することはなく、
逆に未来のことがわかっているため、安心して読めるという、不思議な作りにも感動した。

作者の独特の仕事観や人生観も、とても参考になり、
広告業界についても丁寧に解説され、勉強になる。

登場人物全員にキャラがたっており、しびれるようなカッコいいセリフ、コマの見せ方も多く、
漫画としても、大変満足のいく作品だった。

亜人<全17巻>

亜人(1) (アフタヌーンコミックス)
桜井画門(著), 三浦追儺(著)
5つ星のうち4.3 5つ星のうち4.3

死んでも肉体が瞬時に回復する「亜人」となった主人公が、
他の亜人のテロリストと戦っていく話。

亜人ならではの特徴を生かした戦闘やふるまい方、
そして、人間と亜人とのギャップの書き方がうまい。
まともに見えていた主人公が、だんだんと不気味になっていく様子も魅せており
次にどうなるんだろうとヒヤヒヤする、

ただ、全体的に行き当たりばったりであり、スカッとする場面があまりないのが残念。

初めの盛り上がりこそすごかったが、どんどんテンポが悪くなり、
結局どういうことで、何がやりたいのかがわからないまま終わってしまった印象だった。

劇場版『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』

女の子がトップアイドルを目指すアニメ「アイカツ!」の劇場版。
三年間半続いたテレビアニメ版最終回の後の話で、星宮いちごがアイドル学校卒業をするまでと、そのあとの社会人になってからを描く。

とても面白かった。感動した。

テレビアニメは本来女児向けであり、
「困難があり、それをみんなで力を合わせて乗り越えて少しずつ成長していく」という、
わかりやすいサクセスストーリーであるものの
その挫折や後悔といったものは、大人が見ても十分に見ごたえのある脚本で、面白く興味を持ったところ。

ただ、今回の映画は、可愛い女の子が歌ってダンスするという意味では女児向けではあるものの、
「トップアイドルになった後に、彼女たちは何を考えて、どうなっていくか」という、
アニメ版であったサクセスストーリーとは対極の脚本になっている。
そのため、映画のターゲットが今の女児向けではなく、
10年前にアニメを見ていたような、ある程度の年齢と人生経験を重ねた世代となっている。

シリーズものの利点を最大限に生かしており、さまざまな見せ方を使って、いろいろな人に感謝を伝えていく様子に、
過去の長期間のアニメを知っている視聴者からすると、一つ一つのセリフにとてつもなく重みを感じ、感情移入ができる。
無駄なシーンが一つもなく、本来のアイカツ!シリーズの見せ場であるダンスシーンですら蛇足に感じてほどの、濃厚な脚本であった。

女児向けアニメの女の子たちが、大人の女性へと成長し、お酒を飲みながら語り合う、という舞台設定だけでも、
見ていてとてもワクワクするし、それぞれのキャラクターたちの見えない信頼関係が垣間見える様子に、本当に感動してしまう。

全体を通じてわかりやすい序破急がない脚本であるため、
この作品だけを見た人には映画が退屈に思うかもしれないが、
シリーズ全体のバックボーンを知っている立場からしたら、大変満足のいくデキ。

いつまでも未来は続いていくし、いままで頑張ってこれたため、これからも頑張ろうと思わせる、幸せな作品。
この作品を見るために、これまでのアイカツ!シリーズを見ていたのかと思うほどだった。
本当に良かった。

鬼の御伽 (IIV) 

鬼の御伽 (IIV)
鬼の御伽 (IIV)
posted with AmaQuick at 2023.01.15
板倉 俊之(著), 浅田 弘幸(著)
5つ星のうち4.5 5つ星のうち4.5

お笑い芸人インパルスの板倉が書いた小説。
「桃太郎」「泣いた赤鬼」の童話をベースとした2編の物語を、板倉独自でアレンジしたもの。

面白い。

誰もが知っているおとぎ話を、人間の傲慢さをテーマとして再編しており、
異なる切り口で、ストーリーが進んでいくのが面白い。
起承転結もうまく、ベースはあるものの予想できない展開になっていくため、良い意味で期待を裏切ってくれる。
ただ、「泣いた赤鬼」のほうは、もともとの童話のストーリーがほとんど消えており、
肩透かしなところがあったのは、少々残念だったところ。

ラノベのようにサクサク読める文体であるため、
普段活字を読まない人でも、簡単に読むことができるだろう。
インパルスに興味のある方はぜひ。

大人の語彙力ノート 誰からも「できる!」と思われる


日本語の、さまざまな言葉の言い換えを紹介したもの。

読んで、とてもためになった。

「普段から使う言葉」「ビジネスで使う言葉」など区分分けされており、読みやすい。
特に最後の「季節の言葉」は、読み物としても面白く、
日本語の奥ゆさしさを感じることができた。

同じ意味でも、さまざまな表現方法、いろいろな言い換えがあり、
確かに言われてみればそうだというところを、ハッとしてしまった。

一回読んで、身につけられることはないが、
意識しなければ気付かないところでもあり、
今後、少しずつ身につけていきたい。

Aマッソの頑張れ奥様ッソ!<全4話+特別編2話>

「女芸能人が他の家庭に赴き、家事を手伝う」というテーマで表向きは放送しているものの、
実は、ホラー的な別の要素を流しているという、フェイクドキュメンタリー番組。
「不自然と感じたあなたは自然です」と表示されて終わるのが特徴。

よくあるバラエティのようにテロップや音楽を使っている番組であり、
何も知らないまま数秒を見ても、特に違和感は感じない作りになっている。
ただ、意味深なカメラのアングルで、多くのヒントがちりばめられており、
見続けていれば、別の意図に気づく、という流れ。

こういった番組は初めて見たため、新鮮だった。
演出が不自然すぎるため、もう少し、自然な感じで番組を作っていれば、
なお、良かったと感じた。

オナ禁エスパー 竜丸短編集


オナニーを我慢することで超能力が使える中学生男子が、隕石から地球を守る話。

面白い。

とにかく勢いがすさまじく、バカバカしい内容を
有無を言わせない圧倒的なテンポ感で魅せていく。
内容やセリフが常軌を逸しているにもかかわらず、
いちいちカッコよく見せる様に大笑いしてしまった。