投稿者「fsato」のアーカイブ

真夏の方程式

真夏の方程式 Blu-rayスタンダード・エディション
福山雅治(出演), 吉高由里子(出演), 北村一輝(出演), 杏(出演), 西谷弘(監督)
5つ星のうち4.5
¥4,355

ガリレオシリーズの一つ。
物理学者である主人公が泊まった民宿で、人が死ぬ事件がおき、
それを調査していくというもの。

全体的にイマイチ。

福山雅治の演技は非常にクールであるのだが、
主人公の凄さがあまり伝わってこなく、
ただの素行不良の大人のように映ってしまう。

事件自体があまり大したものではなく、
推理というよりも、人間ドラマに大きな比重を取っている脚本であった。

「容疑者Xの献身」のほうが出来が良いため、未視聴の方はまずはそちらを見るとよい。

なぜか感じがいい人の かわいい言い方

さまざまな会話文を別の言葉に置き換えて、
言葉を柔らかくするメソッド集。

全体的にイマイチ。

ある言葉に対して、別の言い回しを提案していく、ということが書かれていくのだが、
中には、ただ単に初めの言葉が、礼儀知らずな口調だったり、
謙譲語に直しただけのような、まったく学びにならないものもあったりする。

また、「苦手なのでやめておきます」が「得意ではありませんが、やってみたいです」に
置き換えれているなど、そもそも言い換えになっておらず、
意味が180度変わってしまっているものも、数多くある。

それぞれの解説も薄く、都合の良いように解釈をされている文章であり、
不必要に作者の自分語りも挿入されるなどして、
最後には、作者に嫌悪感すら感じてしまう感覚を持ってしまった。

ナイトクローラー

ナイトクローラー [Blu-ray]
ジェイク・ギレンホール(出演), レネ・ルッソ(出演), リズ・アーメッド(出演), ビル・パクストン(出演), ダン・ギルロイ(監督)
5つ星のうち4.3
¥1,400

事件や事故現場の映像を撮り、テレビ局に売る男性の話。
犯罪系のスリラー映画に区分される。

とても面白い。

過激な映像が需要がある、というテレビ局の要望により、
行動に歯止めがきかなくなっていき、
どんどんエスカレーションして過激になっていく。
都合の良いように映像を見せることなどは、
実際での現実世界でも、起こり得ているのではないかと考えてしまう。

他の人間を脅していく様子も見事で、
何かと都合のいい言葉を並べて、人身掌握をしていくのも恐ろしい。

人間の怖さや狂気を感じ取ることができる作品。
とても見ごたえがあった。

鳩の撃退法(映画)

鳩の撃退法 [DVD]
鳩の撃退法 [DVD]
posted with AmaQuick at 2023.08.13
藤原竜也(出演), 土屋太鳳(出演), 風間俊介(出演), 西野七瀬(出演), 豊川悦司(出演), タカハタ秀太(監督)
5つ星のうち3.6
¥466 (中古品)

デリヘルのドライバーをやっている作家の青年が、
偽札にかかわる事件に巻き込まれる話。

意識をせず日常生活を送っていたにも関わらず、
いつの間にか主人公が話の渦中にいる、というところはゾクゾクするし、
どのように話が収束していくのかは気になって観てしまう。

ただ、登場人物が多く、誰がどの名前なのかを把握できないまま、
話が進んでいってしまい、伏線の回収に、いまいちピンとこないところもあった。

また、時系列もバラバラになって語られ、さらに脚本に関係ないような要素も多くあり、
それも混乱のもとになっていた。

おそらく小説版であったら、また違う印象を受けるのだろうが、
映像としては期待したほどの良さは感じられなかった。

君たちはどう生きるか(映画)

戦争で田舎に疎開した子供が、不思議な世界に迷い込む話。

とてもイマイチ。

数多くの人物が登場するのだが、それぞれが何を考えているのかが伝わってこない。
なぜ少年がサギ人間と友達になったのか、なぜ女の子が少年を身を挺して助けてくれるのか、なぜ少年が母親を認めるようになったのかなど、
脚本のキモとなる行動について、その理屈が不明。

世界観も意味が分からず、初めはそのようなものなのかと認識していたのだが、
終盤で、突然でてきた人物が、理のようなルールを語り始め、混乱をしてしまった。
全くの不要と感じる。

各シーンも冗長に感じており、
もうこのエピソードは理解できたから、さっさと画面転換すればいいのに、と思うところもしばしば。
不必要なところを削り、説明の足りていない部分に、
何個もエピソードを追加できた印象をうける。

脚本には伏線などもなく、ただ不思議な世界観を歩き回るだけのふわふわした映画。

エスター ファースト・キル

エスター ファースト・キル [Blu-ray]
イザベル・ファーマン,ジュリア・スタイルズ,ロッシフ・サザーランド,マシュー・アーロン・フィンラン(出演), ウィリアム・ブレント・ベル(監督)
5つ星のうち3.4
¥4,295

ホラーサスペンス映画「エスター」の前日譚。
10歳の少女が、行方不明の少女「エスター」の名を騙って、家を乗っ取ろうとする話。
前作は見ていなくても、特に問題はない脚本。

面白い。

巧みな話術と動作で、周囲をどんどん篭絡していくのは、不気味でとても良い。
前作のエスターと同じような、ドキドキの良さを味わうことができる。

脚本が素晴らしく、序盤こそは、周囲に溶け込もうとする予想できる展開なのだが、
そこから一転して、中盤から物語が大きく動き、目が離せなくなる。

また、見終わった後に知って驚いたのだが、
「エスター」を演じている人が前作と演者が同じのため、
23歳ということであったこと。
13年ぶりのシリーズ作であるため、年齢を重ねていて当然ではあるのだが、
それでも、10歳の女の子のように見えるような技術、カメラワークを使っていたのだと驚愕した。

目が離せないサスペンスを観たい方におススメ。

ピクミン(Nintendo Switch)

ピクミンという生き物に指示を与え、制限時間内に壊れた宇宙船のパーツを集めるゲーム。
14時間ほどで、すべてのアイテムを回収してエンディング。
もともとは2001年のゲームキューブの作品だが、Switchで再販されたもの。

面白い。

一回目はよくわからないままプレイして、アイテムを集められずにゲームオーバーになってしまったが、
二回目は勝手がわかり、クリアすることができた。

ステージの要所に時間を短縮するためのギミックが存在し、
効率的にどう動くかを考えながら進めていくのが、とても面白いし熱中する。

数匹ではすぐに敵にやられてしまうピクミンも、
数を増やして一斉に襲い掛かると、強敵でも難なく倒せるのは気持ちがいい。
量こそが正義であり、いかにピクミンの数を増やしてくのかがカギ。

一日程度の時間を使うことで、最後までクリアできる、サクッとできる名作。

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [DVD]
アラン・テュディック(出演), タイラー・ラビン(出演), カトリーナ・ボウデン(出演), イーライ・クレイグ(監督)
5つ星のうち4.4
¥4,490 (中古品)

別荘に来た男二人組が、偶然同じ場所に遊びにきた大学生から、
殺人鬼と勘違いされるホラーコメディ。

面白い。

男たちは何も悪くないにも関わらず、
悪い偶然が重なり、どんどん大学生が死んでいくのは、
不謹慎だがとても笑ってしまうし面白い。
次にどのような勘違いで不運が起こるのかが、楽しみで見てしまう。

グロテスクなシーンが多いため、事前の注意は必要だが、
先の読めない展開が続き、
また、最後もスッキリする、良い作品だった。

仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーアクセル

仮面ライダーW(ダブル) RETURNS 仮面ライダーアクセル [Blu-ray]
木ノ本嶺浩(出演), 坂本浩一(監督)
5つ星のうち4.7
¥3,083

仮面ライダーWのOVAであり、
街を守るもう一人の仮面ライダーである、アクセルを主役に当てた作品。
時系列としては、テレビ版終了後の話。

全体的にテンポが良く面白い。

序盤から緊迫した空気が続く。
物語の緊張緩和もうまく、戦闘シーンの見せ方もうまい。

新婚であるという状況、また警察官といった職業である、
照井(仮面ライダーアクセル)の特徴が、上手に脚本に生かされており、
これまでの仮面ライダーWが好きならば楽しめる作品。

仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル

仮面ライダーWのOVAであり、
映画「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」の敵役だった大道克己が、
どのように仮面ライダーエターナルになったのかを描いた作品。

全体的に話が単調で、テンポが悪くイマイチ。

現実と過去の回想が切り替わって、ストーリーが進んでいくのだが、
これがまどろこっしい。
盛り上がっているところで、いきなり現実側に引き戻されてしまうため、いちいちテンポを崩している。
戦闘シーンも変わり映えがないのに、時間を使っており、非常に長く感じ退屈だった。

脚本もいびつであり、仮面ライダーWの世界観に、
今回で新しく「超能力者」という概念が追加され、あまり納得のいくものではなかった。

中途半端に仮面ライダーWの登場人物をや世界観を使ったばかりに、
結果的に蛇足になってしまったと思う作品。