自殺未遂をした同級生の遺書に、
いじめの加害者として、娘の名前が書かれていたところから始まる話。
本人が意識不明の中で、
あることないことの推測が入り混じっていくのが恐ろしい。
どの親もわが子を大事に思っており、何よりも信用しようとするが、
子どもとしても、どのように自分の感情を親に伝えていくのかを
難しく悩んでいるのが現実味がある。
幼いころにいじめてしまって後悔している様子もつらいし、
いじめられた子がずっと覚えているものも納得できる。
いじめということが、どのような影響があるかを追体験できる良い本。
子どもがこの本を読んだらどのような印象を持つのか興味がある。