投稿者「fsato」のアーカイブ

娘はいじめなんてやってない

自殺未遂をした同級生の遺書に、
いじめの加害者として、娘の名前が書かれていたところから始まる話。

本人が意識不明の中で、
あることないことの推測が入り混じっていくのが恐ろしい。
どの親もわが子を大事に思っており、何よりも信用しようとするが、
子どもとしても、どのように自分の感情を親に伝えていくのかを
難しく悩んでいるのが現実味がある。

幼いころにいじめてしまって後悔している様子もつらいし、
いじめられた子がずっと覚えているものも納得できる。

いじめということが、どのような影響があるかを追体験できる良い本。
子どもがこの本を読んだらどのような印象を持つのか興味がある。

怪盗グルーのミニオン大脱走

怪盗グルーのミニオン大脱走 [Blu-ray]
笑福亭鶴瓶(出演), 松山ケンイチ(出演), 中島美嘉(出演), 芦田愛菜(出演), 須藤祐実(出演), 矢島晶子(出演), いとうあさこ(出演), 山寺宏一(出演), 宮野真守(出演), 福山 潤(出演), ピエール・コフィン(監督)
5つ星のうち4.4
¥1,080

怪盗グルーシリーズの3作目で、
悪党にダイアモンドを盗まれたグルーが、仲間たちと取り戻す話。

全体的に感動するような脚本になっているのだが、
親子愛やグルーとミニオンの愛情などの要素を詰めすぎており、
一つ一つが薄く感じてしまった。
また、悪役もそこまで魅力的ではないのも残念。
期待ほどのデキではなかった。

初めてでも失敗しない 家づくり超攻略法

注文住宅を建てるにあたって、
どのような手続きが必要かや、どのようなことを気を付けるべきかを
体系的に記載している本。

先日読んだ「図解でわかる! 理想の家づくり 超入門」よりも、
さらに細かく専門的に書かれている。
まずは、「図解でわかる! 理想の家づくり 超入門」で大枠をつかみ、
そのあとでこの本を読むのが良い。

改めて、今の時代ではどのハウスメーカーであっても、
地震には強く、そこそこの性能はある、ということは理解できたが、
ただその中でも、ハウスメーカーごとの強みなどを知ることができて良かった。

家族全員でいじめと戦うということ。

自分の娘がいじめを受けていることに気が付いた親が、
解決に向けて、学校や子どもたち、それぞれの親と関わっていく話。

とても面白い。

登場人物が多く、初めのほうは混乱してしまうため、
どの名前の子どもがどのポジションにいるのか、
一番初めの登場人物紹介ページで、都度把握して読み解く必要がある。

簡単に見える話だったところが、
いじめの真相がわかってくるにつれて、
それぞれの子どもたちにも考えがあることがわかり、
登場人物の印象が、どんどん変わっていくのが素晴らしい。

全員の親が子どものことを大事に思っているところは救いだが、
それによって、事態がさらにややこしくなっていく様子もあり、非常に難しい。
どの子どもも苦しんでおり、
大人があてにならなく頼りにできない様子や
「自分がいじめられても仕方がない」と思ってしまう様子など、
どうすればよいのかわからないもどかしさに、共感できてしまう。

「いじめ」という問題に対して、
大人だけでなく、子どもの視点でもどのようなことが起こりえるのかを追体験できる本。
オススメ。

図解即戦力 ゲーム業界のしくみと仕事がこれ1冊でしっかりわかる教科書

ゲーム業界について、今のトレンドやゲームという商品の商業紹介、
関わる職業や会社などの全般的な知識が記載されている本。

ゲーム業界そのものについて、広く浅く描かれており、
内容はGoogleで検索したところとほとんど変わらないように思えるが、
情報が集約されている、という意味で、
Webで勉強するよりもパフォーマンスは高いだろう。

深いところまでは理解できないが、
「とりあえず何か知識を仕入れたい」と思った際に参考になる本。

住んでよかった家 理想の暮らしがずっと続く15の空間

筆者が建てた家ごとの間取りやこだわりを紹介している本。

何よりも性能を上げた注文住宅が良いとされているが
計算式もよくわからず、
それ以外についても、メンテナンスなどのデメリットばかりを挙げており客観性がない。

WB工法を何よりも大事にしていてその根拠に疑問がある。
また、本の後半に書かれた間取りやこだわりについても、
筆者の主張が強いだけで全く共感ができない。
残念ながら、参考にならない本だった。

未来のキャリアを守る 休職と復職の教科書

産業医として多くの社員の方と面談をしてきた筆者が、
スムーズな休職と復職のノウハウを記載した本。

とても参考になる。

代表的な精神疾患についての説明や、
休職をすべき人の特徴、
休職をするまでのスムーズな流れと、
復職するまでの準備内容を体系的に記載されている。

なによりも、復職をした後に元の部署で活躍をすることが大事とされていて
職場目線でも現実的な内容であるのが特徴。

特に適応障害で休職をしたのちに、
そのまま復職をするだけであっても、事象が再発しやすいということが挙げられ、
休職期間中の活動について、
「休息期」「回復期」「復職準備期」の3ステップで段階的に経ていくとして、
それぞれのタイミングで何をやればよいか、具体的に書かれておりわかりやすい。

実際の休職前のコンディションでは、文字を読むことも大変のため、
体力があるうちに読んでおきたい本。

図解でわかる! 理想の家づくり 超入門

図解でわかる! 理想の家づくり 超入門
たてまる(著), おうちキャンバス(著)
5つ星のうち4.6
¥1,584

注文住宅を建てるうえでの基礎知識を書いた本。

家をどのように作るかといった基本的なところから、
間取りやデザイン、設備などの細かいところまで全般的にわかりやすく記載されている。

家づくりにも流行があり、
押入れがないことや対面型キッチンなど、
今のトレンドを抑えることができるのは良い。

また、ハウスメーカーごとの価格帯や特徴も記載されており、
名前だけは聞いたことのある会社が
どのようなポジションに位置しているのかを整理できた。

とりあえず、住宅展示場だけ行った人が、
注文住宅の購入を進めるうえで、次に何を考えればよいかの道筋になる本。
大変参考になった。

やさしく正しい 妊活大事典

やさしく正しい 妊活大事典
吉川 雄司(著), 月花 瑶子(読み手)
5つ星のうち4.1
¥1,485

主人公と女医の会話形式で、
妊活についての基礎知識を記載している解説本。

とてもわかりやすい。

妊娠についての基本的な仕組みや不妊治療の種類など、
基本的な知識を学ぶことができる。
不妊治療の全体像をフロー図で記載されているのはわかりやすく、
また、不妊治療の大雑把な費用目安や助成金についての話まで踏み込んでくるため、大変参考になる。
様々な建前はあるものの、女医視点の実情を踏まえて意見をされるのも良い。
不妊治療に関する、心理的な障壁が下がったと感じる。

1時間ほどで読めるボリュームのため、
妊活を意識する際には、とりあえず読んでおくとよいと思う本。

出産の仕方がわからない! (コミックエッセイ) 

ある漫画家夫婦が、不妊治療を経て出産をするまでを描いたコミックエッセイ。

全体的にデリカシーがなく騒がしいが、
それでもだんだんと作者のことが好きになっていく、
不思議な魅力がある。

不妊治療よりも、
妊娠してから出産までに、どのようなことを気にしていたのか、
また実施したのかのほうが比重を置いて描かれている。
特に破水してから出産するまでのスピード感や描画が凄まじく、
それを読んだだけでも参考になった。

全体的に旦那さんが冷静であることと、
特別に作者が子どもが好きなわけではなく、
母親として上手にできるのか、母性を出るかどうか心配しているのだが、
それでも、前向きに子育てを頑張る様子は応援したくなるし、
どうにかなるものだと勇気をもらえる作品。