突然不登校になってしまった娘と、その母親のやり取りを描いたコミックエッセイ。
この手の作品によくある「学校が悪く、それに立ち向かう」といった対立構造のストーリーではない。
なにごともなく生活をしていたところに、
突如娘から「死にたい」と言われた際の、親の慌ただしさはリアル。
「なぜそう思うのか」「どうすればいいのか」を親が必死に模索していく様子は、
読んでいて応援したくなる。
周囲の人たちも不登校の心当たりがなく、教師も助けようと努力しているものの、
うまく結果が出ないもどかしさが丁寧に描かれている。
途中で不登校になった回答も描かれるのだが、
本人としても良くわからず、
なんとなく言葉にできない自分の居場所のなさを感じてしまったことがうまく表現されている。
本人としても「このままではダメなこと」はわかっているのだが、
うまく行動ができず、このような場合は親はどのようにふるまうべきか、考えさせられる内容。
無理やりにでも学校に行かせるべきなのだろうか、と思うほど。
作品は、最後に一歩前に進んで解決に向かっているため、読了感は良かった。
