砂漠に不時着したパイロットが、他の星から来た少年と交流する話。
序盤は「不思議な国のアリス」を思わせるような、
会話のかみ合わせが発生しないシーンが続き、
読者が置いていかれて、退屈で不安になる内容。
中盤からの、王子の星巡りの旅の話が始まるところから
ようやく物語となり、それぞれの話もテンポよく進んでいくため安心した。
ただ、スピリチュアルや自己啓発という内容を伝えたい本なのだが、
それぞれが薄っぺらく感じてしまい、
期待していたほどの内容ではなかった。
短編にこだわらず、このジャンルの物語を知りたいのならば、
「アルケミスト 夢を旅した少年」もお勧めする。