「滋賀医科大学生母親殺害事件」という実際に2018年に発生した事件で、
加害者が、なぜ殺人事件を行ったかの記録をまとめたもの。
ノンフィクションの作品。
実母をバラバラにして殺害した事件であるが、
加害者の女性が、幼いころから教育虐待をされてる様子が、
当時のやり取りや関係者の取材を通じて描かれ、
非常に境遇が悲惨であることがわかり、同情してしまう。
Lineの文体や取材の様子で、加害者が知的であることも垣間見えるのだが、
そういった方であっても、
事件を起こしてしまう状況や家庭環境が怖く感じた。
親の度が過ぎる教育は、その子供を不幸にするだけだと、
改めて考えさせられたものだった。