中古の家の間取り図の相談を受けた主人公が、
図面上の不可解な点について調査していく話。
小説ではあるものの、ほとんどがセリフで構成されている。
調査していく内容も、実際に体を動かして何かをする、というよりは、
いろいろな人からの会話をもとに、何があったのかを推理していくことがメインとなる。
ストーリーにはやや無理があるものの、
ただの一枚の図面から話が広がっていく構成力は面白い。
主人公は傍観者のような立場であり、
特にいなくても問題ない話となっている。
そのため、感情移入などは発生しなく、
小説としては、ある適度割り切って読むことが必要。
ただ、これは、他人のブログを読んでいるような意識になるよう、
筆者も誘導をかけているんだろうと感じる。
ネットで途中まで読めるため、先が気になったら読んでみると良い。