同志少女よ、敵を撃て

同志少女よ、敵を撃て
同志少女よ、敵を撃て
posted with AmaQuick at 2023.08.13
逢坂 冬馬(著)
5つ星のうち4.5
¥1,045

第二次世界大戦のソ連で、村を焼かれた女性が狙撃手として生きる話。

めちゃくちゃ面白い。

文章が読みやすく、それぞれのシーンに迫力があるため、一気に読み切ってしまった。
それぞれのキャラクターたちが動いていることを、頭の中で想像できるようであった。
ハラハラ、ドキドキした。

どんどん時間が進んでいくため、全く退屈しなく、
それぞれの出来事で、主人公がどんなことを思うかということが、丁寧に描かれていく。
女性であること、狙撃兵であること、といったことから、
戦争の理不尽さや悲惨さ、勝者と敗者など、つらい所も描かれ、
だんだんと成長していく姿は、目が離せなくなる。

周りのキャラクターも、とても個性豊かで生き生きとしており、
明るく物語を盛り上げてくれる。

戦争をテーマにした小説を初めて読んだが、とても面白かった。
強くお勧めできる作品。