十二人の死にたい子どもたち<全3巻>


自殺するために集まった12人の少年少女が、自殺現場で死体を見つけるサスペンス。

パーティゲームの人狼のように、参加者で話し合いを行って、多数決で方針を決めていく。
謎だらけだったところから、だんだんと全貌がわかっていくのは面白い。

キャラクターが多いため、初めこそは混乱したが、話し合いを通じて、
だんだん、それぞれ性格が浮き彫りになっていくので、最後には整理して読むことができた。

トリックを理解するには、それぞれの台詞の細部まで読み込む必要があるが、
そこまでしなくても、なんとなく楽しめる作品。

サスペンスであるものの、「何が起きていたのか」というところに焦点が当てられ、
参加者に絶対的な悪が存在しないため、気軽に読むことができた。