幼年期の終り

幼年期の終り
幼年期の終り
posted with AmaQuick at 2022.11.13
アーサー C クラーク(著), 福島 正実(著), 正実, 福島(翻訳)
5つ星のうち4.4 5つ星のうち4.4

突如地球に宇宙人が到来し、地球人と交流をするSF小説。1979年に書かれたもの。

宇宙船で到来した宇宙人は、地球人とは比べ物にならない科学力を持っているものの、
よくあるSFとは違い、一切の侵略活動を行わないことが特徴。
宇宙人の出した指示により、どんどん人類全体の社会が豊かに、安全になっていく。
その描画が綿密に書かれ、実際にあったらこのようになってしまうだろうと、思ってしまう。

また、宇宙人は秘密主義を貫いており、宇宙人の正体がわかる中盤、その目的がわかる終盤と、
少しずつ情報が小出しにされていく。
そのもどかしさの塩梅もよく、どんどん続きが気になってしまう書き方。

ここまではっきりとしたSFというものを今まで読んだことがなかったが、
有名なだけあり、面白く参考になった。