赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ1―(新潮文庫)
posted with AmaQuick at 2021.08.22
モンゴメリ(著), 村岡花子(翻訳)
新潮社 (2008-02-25T00:00:00.000Z)
¥781
新潮社 (2008-02-25T00:00:00.000Z)
¥781
ある孤児の少女が老兄弟に引き取られ、その町での暮らしを描くもの。
面白い。
孤児院育ちのアンが非常にかわいらしく、
始めは厄介に思っている人々がだんだんと心を開いていくところが魅せる。
老兄弟の性格も愛情にあふれており感情移入しやすい。
おしゃべりで、想像力豊かであり、元気でせわしないアンの性格が始終描かれるのだが
その表現がとても上手く、幸福そのものである感覚が直接心に響いた。
また、読んでいくうちに、この物語は少女の夢物語ではなく
少女から女性に変わっていく成長だった、ということが伺えた。
自動文学の名作として知られる作品だが、期待通りのいい作品だった。