センス・オブ・ワンダー

センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)
レイチェル・カーソン(著), 上遠恵子(翻訳)
5つ星のうち4.4
¥584

「沈黙の春」の著者レイチェルカーソンの本で、
子どもが持っている自然界の神秘への興味を重要性を説いたもの。

レイチェルカーソンが書いた部分は、全体の三分の一ほどであり、
残りは専門家による感想・解説で構成されているため注意が必要。

レイチェルカーソンの記載の部分は、
優しい文体で大事なものを思い出させるようなメッセージ性が溢れていて良いのだが、
それ以降の専門家による部分が蛇足。
私にはこんな知識がある、すごいでしょ、と言わんばかりの内容であり、
鼻についてイライラしてしまった。

質の高い著書が編纂により価値を失わせた例。残念。